【1分で読める記事】コンピュテーショナルシンキングとは
2020年に日本の公教育でプログラミングが必修化されるなど子供向け教育としてもプログラミングに注目が集まっています。
これはIT技術者の不足もありますがコンピュテーショナルシンキングと呼ばれる課題を解決するための新しい力に注目が集まっているということをご存知でしょうか。
あまり聞かない言葉かもしれませんが、コンピュテーショナルシンキングとはコンピューター科学者の思考法です。計算論的思考と呼ばれることもあります。
もともとアルゴリズミック・シンキングと呼ばれていた思考法の現代版です。
人によっていくつか定義が異なりますが、もう少し具体的にいうのであれば、ある課題をコンピューターサイエンスに則って考えて適切に解決する方法です。
コンピューターサイエンスに則ってとはプログラミングを書いてと言う意味ではありません。
問題を抽象化して分析し、それに基づき問題解決を自動化するための手順(アルゴリズム)を作ることをいいます。
コンピュテーショナルシンキングと言う言葉を広めたジャネット・ウィング氏はすべての子供たちに学ぶことに「読み・書き・そろばん」の他にコンピュテーショナルシンキングを加えるべきだと主張しています。
コンピュテーショナルシンキングは単にプログラムを書けることではありません。実際にジャネット・ウィング氏はこのようなことを述べています。
コンピューター科学者のように考えると言う事は、コンピューターをプログラムできると言うこと以上の意味を持つ。複数のレベルの抽象思考が必要である
ジャネット・ウィング
コンピュテーショナルシンキングを子供たちに育むために、各国がこぞってコンピュータサイトにつながるプログラミングを教えているわけです。
イングランド、ハンガリー、ロシア、オーストラリア、フィンランドなどが代表となっています。
プログラミングを学ぶことでコンピュテーショナルシンキングを鍛えることが可能です。
なぜならプログラムを書くためにはコンピューター科学者のように考える必要があるからです。どういうことか、具体的に説明します。
loTの話を覚えていますか。現在の世の中のありとあらゆるものにコンピューターが入っています。
人間は1つのことを行うのは得意ですが、1億の同じ作業を行うのは無理です。
コンピュータにとっては1つの作業を行うもの、1億の作業を行うのも同じです。コンピュータは単純労働が得意です。
しかし、コンピュータが実行できる単位は小さいです。コンピュータは0と1しかわかりません。そのため、コンピュータが実行可能なように物事を変換してあげる必要があります。
そうするとプログラムが出来上がります。つまりプログラムを作るにはコンピュータが実行可能なように物事を変換する力が必要になります。
そのための思考法がコンピュテーショナルシンキングです。プログラミング技術を会得すると同時に次世代の思考法、コンピュテーショナルシンキングを一緒に身につけていきましょう。
最後まで読んで頂いて、誠に有り難うございます。
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