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前回に続き、寄付のお話です。
前回の記事はこちらから

少し間が空きましたが、今回は私が毎月寄付を行っているNPO法人のお話です。

私が寄付しているNPO法人は?

まず、そのNPO法人とは大阪で生活困窮者やホームレスの方への支援を行っているHomedoorです。
Webサイト

認定NPO法人Homedoreについて

最近では、アンドベースという生活保護・介護保険・障害福祉サービスなどの公的制度を利用できていなかった人向けに一時的な生活環境を提供する宿泊施設も運営しているNPO団体です。

様々な理由で住む場所がない人たちを対象に、以下の3つの支援を行っています。

  • 生活支援

  • 就労支援

  • 心理的ケア

安全な生活環境を提供し、キャリアサポートや心理的なケアまで行っています。

公的制度は受けることが出来れば素晴らしい制度なのですが、残念ながら様々な理由で支援を受けられない人もいらっしゃいます。
もちろん、ハードルを低くしすぎると不正なども増えるため、バランスを考えてのことでしょう。
例えば、私の弟も軽度知的障害者ですが、障害年金は認可されませんでした。
今はグループホームに入居できているため良いのですが、もし出来なければ半分一人暮らし状態です。
本人は自由に羽根を伸ばしすぎて、家族としては不安が募るばかりだったと思います。
やって良い事と悪い事の区別が曖昧なため、犯罪リスクがあるためです。

そんな私の話は置いて、様々な理由で公的な支援を受けられない人が生活できる環境があるということは、とても助かることだと思います。
私の様に支援を受けられなかった本人の家族としてもありがたいサービスです。
さらに、このサービスの肝は再スタートを支援するところだと思っております。
「生活出来て良かったね」で終わるのではなく、これから自分で生活が出来る状態を目指すのです。
再スタートを応援・支援するサービスとして素晴らしいと思います。

Homedoorへの寄付のきっかけとなった書籍

そんなHomedoorに寄付するきっかけとなったのは、Homedoorの理事長の川口加奈氏の著書でした。

川口氏の書籍とサポーターカード(毎月のサポーターになると貰えます)と自書

中学2年生の頃に炊き出しのボランティアに参加して、そこで出会ったホームレスの人がきっかけに、Homedoorの立ち上げから取り組みまでを書かれた本です。
まず、中学2年生、14歳でボランティアに参加することに驚きました。
私が14歳の頃なんてゲームをしていた記憶ぐらいしかありません。
人の役に立つことなんてやっていませんでしたし、考えたこともありません。
比較することではないと思いますが、すごく感銘を受けました。

本書から得た気づき

何よりも自分の視野の狭さに反省した本でもあります。
私はそれまでホームレスという言葉を一括りに勝手な想像で「ホームレスとはこういう人だ」と無意識に決めつけていました。
ホームレス=「自己責任」だと思っていたんです。
ただ、本書を通して川口氏が出会ったホームレス、おっちゃんの話を聞くと決してそうではないことがわかるんですね。

もしも生まれた環境が違っていれば、人生の選択次第では、私自身もホームレスになった可能性だってあります。
さらに言えば、生まれた時代、生まれた国が違えば、ホームレスという言葉すら聞かない環境で、生きることさえも困難だったかもしれません。
現代日本に生まれて、普通に学校にいけて、普通に仕事できて、普通に家族ができて、普通に色んなことを学べる。
これがどれほど幸せなことか気づきませんでした。
そして、その幸せに気づかないまま、無知なまま勝手なレッテルを貼っていたわけです。
ホームレス=「自己責任」だと。
何かが違えばそちら側の立場になっていた可能性もあるにもかかわらずです。
この本を読んで、過去の自分を大いに反省しました。

知ったなりの責任という言葉

そして、この本の中で川口氏は、
「知ったなりの責任」
と記述しています。

知ったからには知ったなりの責任があるということです。

凄く素敵な言葉だと思いました。
綺麗事で理想論になりますが、
みんなが知ったなりの責任を果たせたらどうなるか?
を考えたら、素敵な世界ですよね。
見て見ぬフリをしないわけですから。
これが出来れば、今より確実に良くなると思います。
もちろん、勉強すればするほど知ったなりの責任が増えるわけなので、中々難しい問題ではあるのですが笑

ただ、これを意識するとしないとでは大きな差が生まれると思うわけです。
知ったなりの責任を果たすと言っても、何か行動することが全てではありません。
少しでも当事者の気持ちを考えたりすること、これも知ったなりの責任を果たすことの一つだと解釈しています。
大抵のことは、知っても自己責任論や関係ない話として頭から抜けていきます。
しかし、一度でも当事者の気持ちを考えれば、それは私の中で一度頭の中に入っています。
だとすれば、似た環境の人と遭遇した際に、スルーせずにその人のために行動できるかもしれません。
ですから、考えることも知ったなりの責任を果たす一歩だと思っています。

そして、私は知ったなりの責任を果たすために、本書を読了した後すぐに毎月寄付するサポーターに登録しました。
ですので、このNPO法人に寄付したことは金運目当てではないのです笑

本書は本当に様々な気づきを与えてくれたことと同時に行動するきっかけも作ってくれました。
先に述べた寄付もそうですし、書籍販売もそうでした。
私も家族を養う身であり、本業もある中でNPO法人を作る様な熱意はないですが、それでもせめて同じことで悩んでいる人の助けになればと思い、電子書籍を執筆しました。
その根底には、この本を読んだことがあると思っています。
それほど心を動かされた一冊です。

もし、本記事を読んで少しでも寄付してみたいと思ったら、ぜひ気楽に試してみて下さい。
一度寄付行為をすると人生が変わります。
前回の記事に書いた様に小さな変化が大きな変化をもたらします。
前回の記事はこちらから
単発の寄付や不要になった物品で寄付など、様々な形で社会貢献ができます。

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