見たいものを見る

ここのところ、わずか数年間で知り合った人たちが、
かつての友人、知り合い、家族の相似形をなしていることを感じていた。
でも全く同じではなく、どことなく違っていて、
あの当時、こうであったらなと感じていた部分が改善されているように見える。
改善というのもちょっと違うんだけど。
ただ、こうであったら嬉しいみたいな感じ。

やっぱりそうなのかと納得がいったのは、
ついさっきのことで、
お稽古でよく会う姉弟が私にとっての兄との関係の投影で、
それと同時に、この姉弟を送迎する母親の存在もまた、
私の母との関係につながっている。
このご時世珍しく4人兄弟で、
そのすべての子に様々な武道をさせていたし、
武道ではないことであってもやりたいと思っていることに対して、
快くさせている。
(もちろんこれには親自身の収入の高さというベースがあるとしても)
特に、なんだけど、たとえ姉一人だけでも、弟一人だけでも母親は車で送迎をしている。
そこに、跡取りだから特別に扱うとか、女ななんだから家族に奉仕すべきだとか、
そういう序列を設けていない(ように見える)。

私はそういうのを見たかったんだ。

昔の私だったら妬みみたいなのとか劣等感みたいなのを感じただろうなと思うのだけど、
今は不思議と微笑ましさみたいなのを感じている。
たとえこの姉弟が喧嘩をしていたとしても。

私の肉体レベルでの成長の上ではそういう体験を用意されてなかったけど、
今、こういうのを見せてもらえていることは本当に嬉しい。



いいなと思ったら応援しよう!