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日記は熱いうちに書け
2021年6月19日土曜日、雨。
日記。
久しぶりの投稿
・久しぶりの投稿であり日記。日々あれを書こうとかこれ面白いなとか、思うことは山程あったのだが書かずにここまで来た。ではなぜ今日投稿しているかというと、書きたいことがあるからだ。私の場合、書きたい欲は取り入れた文化的な作品の密度に比例する。インプットしなければアウトプットできないことに気づいたのだ。では今日何をインプットしたのか、どんなものを取り込んだのかを、まだその記憶が新しいうちに書いておくことにする。日記とはそういう使い方がいいのかもしれない、私にとっては。(いつも日記のあり方を模索している。これは型にとらわれなくてもいいと思っているのに、どこかやはり形式を探し続けている悲しい習性なのだろう。)
青葉家のテーブル
・映画を観た。「青葉家のテーブル」という作品だ。制作元の「北欧、暮らしの道具店」は私の憧れである北欧系の暮らしの支えになっているし、webドラマ版の方も一通り観ていたので劇場に足を運ぶことにした。ただ、地元の映画館では上映されていないので少し遠出をした。
・感想を書くことが苦手なので内容が気になる方は是非その目でご覧頂きたいのだが、おすすめである。見る側の年代によってそれぞれ感じるものがあるような、そのすべてがどこか自分の人生にも当てはまるような、そんなテーマが自然なタッチで描かれているような気がする。
・特に心に残ったセリフは、予告編にもあったのでネタバレにはならないと思うが、「人生の精算、してくる」と「はるばる喧嘩売りに来たの?」である。まだまだ精算するほど経験を積んでいない人生だが、心につっかえているものは多くある。そのすべてを清算できないとは思うが、今行動すれば清算できるようなこともあるなぁ、と思わせてくれた。実際行動に移すかどうかは別として、そういうもやもやがあるというのはむしろ人生としては普通なのだろうと思わせてくれた。
・「はるばる喧嘩売りに来たの?」は単純にかっこいいセリフだなと思った。もちろん劇中では重要なセリフなのだが(すべてのセリフが重要なのだが)、なんか自分に置き換えても過去を振り返ったときに、その出来事をあのときの自分のせいにしてしまうようなことがある。そんなときに、あのときの自分から「わざわざ辛いことを思い出してまで、はるばる喧嘩売りに来たの?」と言われたらハッとするだろうな、と妄想した。どんな過去があるにせよ、いろんな分岐点を進みながら間違いなくその延長線上に自分は立っているわけで。その分岐の選択に後悔があったとしても、その選択をした自分のおかげで人生が自分にとってお気に入りのものになっていくのだと考えていこう。
・感想は苦手と言いつつまぁまぁ書いてしまった。思うことがそれほどあった、いい作品だったということだろう。そして、映画はいいなぁと再認識した。テレビやYou Tubeでは得られない製作者側の熱量をダイレクトに感じることができる。年に数えるほどしか映画館に行かないのだが、今だからこそ客席の間隔は空いているし、より集中してその熱を受け入れて吸収できるのではないだろうか。そういう熱はどんどん伝染していってほしい。
久しぶりのお店で
・映画の後は気になっていたお店で昼食をとり、お気に入りのカフェへ1年ぶりに向かった。店内はカウンター以外は満席で繁盛している様子だった。お気に入りとは言ってもワンシーズンに1回ほどしかお邪魔できていなかったのだが、浅煎りのコーヒーの美味しさに気づかせてくれた私にとってはマイルストーンのようなお店なのだ。店主とは世間話をするような関係ではなかったので、今日は純粋にコーヒーを楽しみにお邪魔しようと思っていた。
・カウンター席に案内され、最近出し始めたお店のオリジナルブレンドを注文した。手際よくエアロプレス(コーヒーの抽出器具)でコーヒーを淹れる様子がかっこいい。コーヒーを受け取り一口飲んだあたりで、「ブレンド出してからは初めてでしたよね?」と話しかけられた。覚えていてくれのだった。そこからは流れるようにコーヒー談義を楽しんだ。お店側にとってはお客さんと会話するのは日常の一コマなのかもしれないが、私にとっては映画から得た熱量が高い状態での訪問だったのでその話全てがいい刺激になった。なによりそのお店をもっと応援しようとおもういい一日になった。
冷めないうちに本を買え
・遠出をしたときに無意識だったが毎回やっていることがある。締めくくりに本屋に向かうのだ。コーナーとしては「哲学・思想」の棚を見る。出先で出会ったものに刺激を受けた状態だと、普段考えないような思索ができるし、いわゆる哲学的な内容もなんとなく噛み砕けることが多い。今日も大きめの書店に立ち寄り本を買った。
・まだ読んでいないので感想も何もないのだが、絶対自分の血肉になる。今まで買ってきた哲学系の本がそうであったように。ただし、今までの経験からすると一気読みはしない。しないというか、できない。非常に頭を使うのだ。頭だけではなく、これまでの人生を振り返って、自分の経験と照らし合わせて納得していく作業になるのでなかなか苦労する。そんな読み方をしているので読了した本はまだ数冊しかなく、現状10冊くらいが途中である。それでも不思議なもので、別なテーマについて述べている本のなかでも根本的な思想がつながっていたり、引用している文献が同じだったりと結びつく点は多い。その結びつきに気づいたときが一つの快感ポイントでもある。やはり学びには「なるほど感」は必要だ。
熱いうちに一気に書く
・得るものが多い良い休日だった。noteへの投稿も熱い思いがあればまだまだ続けられそうだ。ただし、大事なのは冷めないうちに書ききること。思ったことをその場で、最悪その日のうちに書けないのであれば無理に投稿はしないようにしたい。思考は生もの、鮮度が大事。日が経つにつれて小賢しい言葉遊びや無粋な躊躇いが増えてくる。可能な限り急速冷凍で思いを残していきたい。そのほうが読んでくれる方には伝わるし、なにより自分のアーカイブとしては素のままのほうがあとで役に立ちそうだ。