ボドゲの話
昨日更新する予定と言ったが、結局し損ねた。しょうがない、妖怪ウォッチ4が面白すぎたんだ。
つぶやきでも言っていたが、先週は大阪に行っていた。
関西に実家のある彼が一足先に帰省し、あとから合流して友人宅へお邪魔しに行った、という流れである。
ホントは2泊の予定だったが、台風を理由に3泊に延長した。
だって帰ってから電車動くかわかんなかったもん。
集まったのは、家主含めて5人。
元々同じゲームをやっている仲間で(彼氏もそこで出会った)、大会などを通じて知り合った仲だったが、たまにそのゲーム関係なく集まって遊ぶ。
私以外は根の深いゲーマーなので、スマブラを延々とやったり、古いゲームを引っ張り出して懐かしみながら遊んだりする。
今回は主に64のマリオパーティーに興じていた(なぜか最近関東の界隈でマリパが流行っており、一部ガチ勢(!)が存在する)。
私は古いゲームで浸れる思い出を持ち合わせていないし、そこまでスマブラも得意じゃないので(みんな上手い)、あんまり参加しなかったが、唯一みんなで遊んだのがボドゲ(ボードゲーム)である。
カードやサイコロなどを使って遊ぶ固有のゲームで、ボードゲームという名前だが盤面があるとは限らない。有名なものだとUNOがそうだろう。
家主がボドゲ好きで、家には大量のボドゲがある。
いくつか遊んだが、今回初めてプレイして楽しかったものを2つ紹介しようと思う。
【なつめも】
夏休み4週間のスケジュールを埋めていくゲーム。最後に「充実度ポイント」が高かった人が勝ち。
手番に山札をめくると、「海水浴」「家族旅行」「虫とり」などといった、夏休みのイベントが出てくる。
それを「○曜日にやるんだけど、どう?」と問いかけ、行きたい人は手を挙げてスケジュールを埋める。
イベントに参加するとポイントが貰えるわけだが、ただ無闇に参加しまくればいいわけではない。宿題があるのだ。
空いた日で上手に宿題をやりくりし、最低数やれないと大幅な減点をくらってしまう。
逆に余分にやっておくと、追加ポイントがもらえる。
また、イベントに参加してプレイヤーと親密度を上げることができ、一番仲良くなれた人は最後にポイントが加算される。
イベントに一人で参加したりすると「称号」が貰え、最後に「称号の数×称号の数」でポイントが加算される。
お一人様で充実するのもアリというわけだ。
男女数は半々が望ましいということで、男3女2に分かれた。
イベントによって、参加者の同性・異性の数で得点が変わるのである。
「お泊まり会」は同性のみのほうが点が高いが、「海水浴」は異性がいたほうが高得点、などなど。
そう、言ってなかったが、他の4人は全員男なので、男女はランダムに決め、結局女子役は男2人がやることになった。
小学生の夏休みなので、大人の我らにはイベントがいちいちエモい。
3週目には、「お泊まり会」からの「花火大会」みたいな充実っぷりをキメて、「うわあ〜〜〜なんやこいつら〜〜〜エモい〜〜〜」とか言ってた。
イベントの提案をするとき、もっと積極的にロールプレイをすれば良かったなと思う。
今回はゲーム的に各々が自分の心の中で判断をしていたが、もっと話し合いをした上で決を採るべきだったと思う。
その方がより小学生を楽しめたんじゃないかなって………
ちなみに、私はある女子(※男)一人の親密度を上げにいっていた。
一緒に行けそうなイベントが提案されるたびに、「○○ちゃん(※男)、どう?」声をかけ(このロールプレイをもっとしっかりやりたかった)、順調に親密度を上げ、最後は満点を勝ち取った。
同性のダチ一人ともしっかり仲良くなっておき、小学生男子のくせに抜かりないヤツとなってしまった。
なお、結果は優勝である。
最初は宿題が危ぶまれたが(宿題の日を設定しても、サイコロで「サボり」ばかり引いてしまった)、4週目にして怒涛の追い込みをかけ、唯一の宿題完走を果たした。
宿題の結果というのは、みんなわりかし現実の行いが反映されていた。サイコロの出目があるにしても、スケジュールの振り方に何だかんだクセが出るらしい。
私の場合、4週目開始時点での進捗がヤバすぎたので、かなり余裕を持った空き日を作った。なんせサイコロに振り回されたら大変だからだ。
結果、出目には恵まれ、余裕を持って宿題を終わらせた。
「ヤバイときにはかなり余裕を持たせる」という私のクセが出た結果だと思う。
イベントで素点も取り、宿題を完遂させ、男女ともに一人ずつガッチリ仲良くなり、文句なしの充実っぷりを見せつけた私は、プレイボーイと呼ばれた。
完璧すぎる夏休みだった。
(たぶん実際の小学生の自分は、イベントの素点がかなり低かったと思われる。そのくせ宿題は最後まで溜め込むという、点数的に言ったらなかなかヤバイ感じだった)
【たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。(instant propose)】
家主の家では「野郎同士でやるのはキツすぎる」という理由で、購入以来長らく開封すらされていなかった問題のゲームである。
ルールは簡単。カードに書かれた言葉を並べてプロポーズの言葉を作り、そのターンの親にプロポーズ。親は、最もグッとくるプロポーズをした人の指輪を受け取る。
先に3つ指輪を渡し切った人が勝ち。
一応制限時間は10秒だが、それだとあまりにも短すぎるということで、超ゆっくり数えて20秒ということにした。
カードは2種類あり、最初から持っている基本カード(これだけで最低限の言葉は作れる)と、毎ターン山札から6枚引いて使うカード(毎ターン終了時に破棄する)がある。
これらを好きな数だけ組み合わせて言葉を作る。カードを重ねて文字を隠し、書かれている言葉の一部のみを使うこともできる。
カードを好きなように並べて読み上げ、最後に「結婚しよう」と付けるのがルールだ。
最初の1ターン目が私の番だったのだが、死ぬほど恥ずかしかった。
そりゃまあ、唯一の女子だからというのもあるのだが(基本的にプロポーズされる側が女という設定)。
なんというか、思ったよりみんな「ちゃんと」やってくるので、ゲームだとわかっていても顔を直視できない。
出てくる単語も単語なのだが、フツーに恥ずかしいセリフも多くて、顔が真っ赤になった。
ただ、やっぱり言葉に対する感性というのが現れるゲームで、沢山のカードを使ったからといって、グッとくるプロポーズになるとは限らない。
私は詩的でロマンティックな言葉がムズ痒くて苦手なので、変に凝った言葉よりかは、カード2,3枚くらいのシンプルな言葉のほうがグッときた。
ただ、シンプルでグッとくる言葉を作るのもなかなか難しい。
基本カードには「愛してる」と「大切にするよ」が裏表で入っているのだが、私からすれば、プロポーズする以上「愛する」のも「大切にする」のも当然のことなので、そんなわかりきったことを言うプロポーズはつまらないと思った。
覚えてる中でグッときたのは、「君を/失いたくないんだ」という、カード2枚で作られた言葉。
これは「棒球」ではなく「直球」足り得るフレーズだと思う。たった2枚のカードで、切実さが浮き彫りになっている。
ちなみに、ここに「僕は」と付いたらちょっと減点だったかもしれない。なんとなく、言葉の生々しさみたいなものが損なわれる気がする。
作る言葉の傾向も色々あって、大別すると「君は○○」と「僕は○○」になる。
さっきのは、「(僕は)君を失いたくないんだ」なので「僕は○○」である。
私は主に「僕は○○」で作った。
なんというか、「君は○○」だと、君を賛美するためにクサい言葉のオンパレードになりがちなのだが、「僕は○○」だと自分の素直な気持ちを吐露しないといけないので、言葉を着飾りにくい。
これはもう完全に趣味の問題なのだが、結果的に選んだ言葉もこのタイプが多かった。
まあ、一人は完全にネタに走っていたので、「僕はおばさんのことで頭がいっぱいなのさ」などプロポーズもへったくれもないことになっていたが、「グッとくる」の基準を「一番オモロい」に変えれば、優勝はあったかもしれない。
そのへんは自由にできるゲームだ。
終わった後は全員が汗だくだったが、グッとくる言葉を作る難しさが面白かったので、個人的にはまたやってみたい。
ただ、もうちょっと女の子を混ぜてやりたい………プロポーズするにしてもされるにしても、女一人は恥ずかしすぎる。
ちなみに、今回彼氏の番に私が作り、指輪を受け取ってもらえたフレーズがこちら。
「君の幸せは僕の手料理なのさ」
なんせ現実なのでね。
そんなわけで、楽しい夏休みだった。
大人になってからのほうが夏休みが楽しい気がするのだが、子どもの頃の自分が真面目すぎたのか?
まあ今は毎日が夏休みだけどなあ!ハハッ(泣)
仕事はしたいようなしたくないようなである。とりあえず人生に悔いの残らない生き方がしたい。
その手段として仕事が有効なら働きたいというところだが、正直なんとも言えない。
ただ、今回のお泊まり会で、彼氏が私の作った着ぐるみを着ていたのだが、そのおかげで一人が大変癒されていた。
私の作ったものが彼氏を介して人を癒し、自分が価値あるものを生み出したんだということを実感できたのだ。
そういう仕事を、私はしたい。
大学中退病弱フリーター。病気で中途半端な障害を負って、身体という資本をほぼ失いました。あるのは思考大好きな頭と、ちょっと硬くなった手。あなたの支援は、私の存在価値の裏付けになります。