毎朝5分の自分語り 2022/04/11
思えば私は人を育てたり、人を使ったりするのが苦手なんじゃないかと思う。
人とか分かり合うこと自体はもともと嫌いじゃなかったし、社会人経験を積むほど人と関わり合いながら仕事をするのは好きになった。
技術者というものは人にものを教えるのが下手だ。
私はバブル崩壊後の氷河期に就職したせいか、職場はあまり教育に頓着がなかった。
生きていくためには自ら学習する必要があるとなぜだか直感し、職場の先輩にどん欲に仕事を聞きまわって盗むように学習していった。
そしてある程度経験を積んだ後は教える側に回った。
周りの人たちはあまり教育には関心がなさそうだった。
ものを教えるということは楽しかった。
後付けなのかもしれないが、物事を教えることで職場の底上げが行われるため、組織力の向上には欠かせないものだと、自分に言い聞かせるようになった。
だが、教えているうちに、ただ知識を植え込んでいるだけで、考える力を引き出してはいないことに気が付いた。
そして考える力を引き出すにはどうしたらよいのだろうか?ともやもやと過ごすようになった。
そうこうしているうちに年齢も上がり、経験も積みあがるうちにリーダーをやることになる。
そこでぶち当たるのが人を使うということだ。
正直うまく使えない。たぶん任せるということが下手だったんだろう。
時間を割いておぜん立てをしたり、自分で答えを出してしまうことが多かったと思う。
なので、教えることも使うことも、関心はあれども下手の横好き的な感じになっていた。
最近はものの本を読んだりして自分の中の答えを行動に取り入れている。
失敗することを恐れずに任せることや、自分が手を出さないことなどだ。
これが功を奏するかは今後にならないと答えは出ない。