毎朝5分の自分語り 2022/08/18
ちょっと前に「選択と集中」という言葉が流行った。
だが、最近では「多様性」がキーワードだ。
VUCAの時代で不確実性が高い。
それゆえに選択すべきものが簡単には定まらない。
世界は混沌としている。
「選択と集中」は限りある経営資源を色々なモノにばら撒いていては本業の成果が出ないから、経営資源を集中すべきモノを見極めてそれ以外は切り捨てるという考えだ。
多角的にいろんな分野に進出しては失敗する。
そんなことを繰り返してはいくら経営資源があっても足りずに、いつか枯渇してしまう。
バブル期に手を広げすぎた会社がコケたのをキッカケに盛んに言われ始めた。
そして、コアコンピテンスという言葉も流行った。
自身の企業の相対的な強みを発見し、そこに事業を集中するというものだ。
カルビーであればジャガイモ
キューピーであればタマゴ
といった具合だ。
そして現代ではVUCAの時代を迎えている。
何が将来の本筋になるのか分からない。
コアコンピテンスを見定めたとしても、それが長期的に頼りになるのか分からない。
以前Amazonの事業がたくさん起きてはたくさん畳むという画像がTLに流れた。
正にVUCAを象徴する画像だった。
瓶の中の蜂は底の向こうにある光に向かって飛び、瓶から脱出できない。
一方不規則に飛ぶハエは瓶の出口から脱出できる。
よくある例えだが、集中と真逆な行動だ。
どちらが正解なのかは分からない。
ひょっとしたら企業自身が時代の変化にいち早く対応するより、企業には自身の思うひとつ柱に集中してもらい、会社をいくつも起こしては畳むという方が良いのかも知れない。
大きくなるべき業種は社会と偶然マッチングして、自然淘汰的に勝手に大きくなる。
社会構造としては正しい姿だ。
しかし、人が人生を賭けるにはあまりに不安定すぎる。
不安定に精神が持たない人も居るだろう。
私はたまたま偶然でIT技術者になった。
学生の頃からゲームとパソコンが好きだったからだ。
ほとんどそれだけの理由だ。
そして今ではIT技術者というのはそれなりに食っていける職種だ。
全く予想だにしない。