毎朝5分の自分語り 2019/09/26
少数の違反者の為に全体のルールを変えることはしない。
という事を何年か前のシンポジウムで国土交通省のデータ分析してる人から聞いた。
確か題材はトラックの走行経路分析で、ETC2.0のデータを使って行われたものだった。
分析の目的は橋の疲労度を検出する為に重いトラックがどれだけ走行したかを見えるようにすることだった。
その中で高速道路を使った方が明らかに早いのに一旦下道に降りている車が一定割合居た。
そのトラックは過積載検出センサーのある高速道を避けて通るという事を常習しているトラックだった。
おそらく過積載だろう。
そして冒頭の発言が出た。
ソフトウェアでは一部の不具合が原因で全体が台無しになることが多いので、ルールに厳しくかつ数多くのルールが制定され、守られていて、守られてしかるべきという雰囲気がある。
その文化でしばらく育ってきたので、冒頭の発言は意外だった。
確かに国全体で見て一部の人のあまりクリティカルではない問題に関しては全体への影響を考えて目を瞑るという選択肢があるという事だ。
この考え方はチェックシートにも当てはまる。
チェックシートは過去の不具合が詰まったノウハウだ。
なので基本的に増える一方で減ることが少ない。
しかし、チェック項目が増えれば増えるほど形骸化が進む。
その製品に直接関係しないものも増えるからだ。
関係しないものが増えていくと、本当はとても関係している項目もおざなりになってしまう。
なので、ケースでチェックシートを分けたり、クリティカルにならない問題については目を瞑る=項目を削るといった対応が必要になってくる。
しかし、チェックシートをメンテするってなかなか時間取れないんだよなぁ。。。