見出し画像

私の祝い方 第2話

今回の記事は前回の記事を読んでから読むのをお勧めします

第2章

謎のシュール芸と気付き

 オファーされた出演者にはそれぞれ動画を撮ってもらい(場合によっては編集もしてもらい)、それを私の元に送ってもらって一本の動画にする。
 最初に送ってくれたのはA.M君だった。オファーして1週間くらいでくれた。こちらとしては非常にありがたい。早速動画を確認する。ここで真っ先に思ったことが1つあった。
「動画を縦で撮るなぁ!」
 最近の若者はショート動画をよく見ているせいかは知らんがスマホを横にして動画を撮るという習慣はないんか!?TVの大画面で見るやつやねん!(ちなみにA.M君と私は同い年です)まぁでもこれに関しては仕方ない。別にA.M君が悪いというわけでもない。これからはオファーするときスマホを横にして撮って欲しいという旨を伝えることにしようと決めた瞬間だった。
 彼は顔は出さず声だけの出演だった。画面にはペットボトルが映っていた。そしてお祝いの言葉ここまではいいだろう。だがその後ずっと「ん〜まぁねぇ〜」「そうだねぇ〜・・・」しか言わない。1分ぐらい経つとおすすめの飲み物を謎に上から目線で紹介しはじめた。その紹介数十秒で終わり、また「ん〜まぁねぇ〜」「そうだねぇ〜・・・」が始まった。そして最後に「3分経ったので終わります。」で終わった。(3分の時間指定は私がした。)
正直笑ってしまった。
「もう少し言葉なんか出やんのかい!」
そういうツッコミも心の中で入れた。一般的なビデオレターならこれは酷い方だ。「ん〜まぁねぇ〜」は絶対カットされるところだ。だが問題ない。私の作るビデオはお笑いなのだ。これは1シュール芸として見せるのが私のスタイルだ。私はおすすめの飲み物の画像だけを編集で追加し、A.M君の動画は完成ということにした。

安心と信頼のT.M君

 次に動画が届いたのはT.M君だった。オファーから2週間後に送られてきた。こちらも早速動画をチェックする。非常にビデオレター然とした内容だった。近況報告、小学校の頃の思い出、など話していた。カットもしてあり、(こちらが指定した)非常に見やすい動画だった。T.M君本人からは「編集物足りやんかったらつけといて」と言われたが、そこまでする体力がなかったのでやめた。
 T.M君は私に次いでこの誕生日ビデオに2番目に多く出演している。だから彼に関して動画の面では安心と信頼がある。動画もちゃんとスマホ横向きで撮ってくれていた。彼は私より編集技術が高くもう少し凝ったものが来るかと期待したがそこは違った。少し残念だが、まぁ他が濃いのでいいだろう。
 私はこの動画に関しては素材のまま(ノー編集)で完成とした。

今回はここまで。次回もお楽しみに!
※悪質な飯テロにお付き合いください

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?