年の瀬の寿司 第4話
本記事は以下の記事の続きとなっております。こちらを読んでから本記事を読んでいただくことをおすすめします。
それではどうぞ!
第2章
こじつけの交渉
上記の通り公民館の使用が難しそうなのは了解いただけたと思うが、ここで少し私の粘った交渉劇を少しご紹介しよう。
前回の記事で引用した社会教育法の第二十条に“教養の向上”という項目があるが、寿司を握ることで何か学びを得られ結果的に教養の向上に至らないかと考えた。実に捻くれた解釈だ。それを電話越しのお姉さんに言った。これにはお姉さんも困った様子だった。そうするとお姉さんが「上の者にかけよってきます」と言った。どうやら検討してくるそうだ。そしてまたしばらくしたら電話をするという旨を私に伝え、一度電話を切った。
至急、代替案!
電話が終わった後私はすぐさま新たにProject.H運営に加わったS.N君に電話をかけた。先ほどの事情を説明した。これには彼も困った様子だった。そしてすぐに代替のレンタルスペースを探した。だがそう簡単に見つかるはずがない。いい条件のレンタルスペースがない。あったとしても時間帯が極端に朝か極端に夜のどちらかだった。この時間帯はあまり好ましくない。そして場所をどうするかで1時間くらい悩み続けた。1周回って絶対あり得ない場所を提示しS.N君がそれにつっこむという漫才も少々やりつつ最終的に結論はつけた。
「もし公民館が難しそうだったら私の家でやるわ。なんとか片付けるわ。」
元々レンタルスペースを借りようとしていたのは、私の家のリビングが汚いからという理由も少なからずあった。この家のリビングをなんとか人を招ける状態にまでなんとか持っていこうと考えた。リミットは3週間。暇な私であればなんとかできるだろうと考えこうすることにした。これは本当に最終手段だった。そして電話は終わった。
結果は...
S.N君との電話が終わりいつのまにか昼寝をしていた。起きたらうちのiPhoneがなっていた。電話がかかってきていた。どうやら着信音で目覚めたのだろう。電話番号を見るに公民館の受付だった。すぐに私は出た。そして結果を聞く。「ご使用いただくことは可能です。が、その場合団体名をこちらで登録させていただくことにはなると思います。」
おっ!可能なのか!と少し嬉しくなった。
ここで“少し嬉しくなった”という文言が気になると思うが、これは私が団体名の登録に躊躇があったことが原因である。団体名の登録は最初の電話の時点で既にちらっと聞いていた。さらにお姉さんからは年に数回定期的に事業(企画)を行うことという旨のこともちらっと聞いていた。
年に数回その場所を使用できるという条件はこちらとしてはありがたい。だが全ての企画がこの公民館で行えるとは限らない。今回の教養の向上というこじ付けが毎回効くかどうかも微妙だ。(実際次の企画は大喜利をしようと野望があったがこれを教養の向上にこじつけるのであればお笑いを学ぶということではある。)
団体名の登録に躊躇がある理由は、Project.Hが人の名前が由来であることだ。詳しくは述べないがH.G君が自ら言い出したプロジェクト名であることは断っておく。
他にもメンバー編成(公民館的には団体メンバーは固定との意向があるのに対してProject.Hはメンバーシャッフル型なのでズレは生じる)費用問題、何より法が絡んでいることを考慮し、公民館の使用は諦めた。
よって最終手段、私の家での開催が決定した。
今回はここまで、次回もお楽しみに!
※盛りだくさーん
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