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3/17の出来ごと 第9話

この記事は第8話の続きとなっております。第1話から第8話を読んでからこちらを読むことをおすすめします。それではどうぞ!

よくない思考をする内子

 体育館から出て駐輪場でたむろっているとこのあと何処かへ行くか、それともここで解散するかの話し合いになった。するとK.K君がゲーセンに行きたいと言い出した。皆はこの意見に肯定的だったが、私は内心否定的だった。だが、私のワガママの企画に付き合ってもらったから、彼らの要望にも答えるのが筋だろうと思いこちらの感情を抑えた。そして近くのラウンド1に行った。
 なぜこのとき私はゲーセンに行くことに否定的だったかというと、私の企画が皆の記憶の中から薄くなってしまうことを懸念してしまったからだ。なぜこう思ってしまったのかは私にもわからない。今このことを振り返ると自分の企画よりゲーセンの方が彼らにとって楽しいイベントになるかもしれないことが悔しかったかもしれない。そうすると、皆の記憶がゲーセンで上書きされてしまう。しかも私はゲーセンはそんなに好きじゃない。自分にとって得がないと考えてしまったのだろう。なんてひどい思考だ。自分でも思う。やっぱり自分は悪い子だ。
 そしてものの数分でラウンド1に着いた。各々がしたいことをしに散らばる。私はゲーセンではすることがないのでT.I君と共にイスに座っていた。(ラウンド1のゲーセンはT.I君のバイト先である。そのためゲーセンのゲームの仕組みを熟知している彼はラウンド1の規定上、客としてプレイはできないため彼も座っているしかなかった。)そのとき暇だったので書いていたのがこれだった。

※ちなみにこの写真は私の後ろ姿でゲーセンでその場でT.I君にとってもらったものだ。
 そして暇つぶしをしているとT.M君がある箱を抱きしめてこちらにやってきた。どうやら3500円もUFOキャッチャーに浪費して女の子のフィギュアを取ったらしい。とても嬉しそうだった。更にK.Y君も何かUFOキャッチャーで何かをとっていたようだが記憶が曖昧だ。そして誰だか忘れたがスポッチャに行こう言い出した。まさか本当に行くとは!実は駐輪場でのたむろ会議の時点でスポッチャも話題に出てきていたが、本当に行くとは思ってもいなかった。この発言に更に私はネガティヴな感情になってしまった。「スポッチャに行くなら私の企画は何だったんだ!」そんなことを心の中で思っていた。本当によくない。だが、スポッチャに来たからには楽しもうとマインドを切り替え、ネガティヴな感情はなんとか抑えた。T.I君によるスタッフ割、さらに体育館の金は私が全額負担していたことを理由に私の料金に関してはT.I君が奢れたこともありネガティヴな感情はすっかり消えていった。
 そしてスポッチャへ入場する。

次回はスポッチャで何があったのか、お楽しみに!
※クモオーグは割と好きです

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