「見えない」という世界に行ったときのこと
目の見えない子どもが美術の授業で壺をつくったとき、
壺の外側ではなく、内側に細かい装飾をつけはじめた……という話を本で読んだことがある。
目が見える人なら「壺の内側なんて見えないし、装飾をしても意味がない」と思うだろうけど、目が見えない人にとっては内側も外側も関係なく「壺」で、内側を装飾をしない理由はない。
このエピソードを知ったとき、私は「目が見える人の世界」と同じように「目が見えない人の世界」もあって、目が見えない人の世界をのぞいてみたいな、と思った。
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