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1月に読んだ本からの気付き

アブダクション 仮説と発見の論理
いかにして問題をとくか


私にとって、この2冊を今年の冬休みにセットで読んだ意味はとても大きかったように思います。

仮説を立て新たな発見を導く推論方法のアブダクションと、演繹的アプローチではありながら、問題解決における発見的推論の方法を提示する「いか問」。いずれ深く掘り下げたいですが、これまでの自分の思考習慣の崩壊感が半端ではありませんでした。

しかし、ローマは一日にしてならず、です、日々の積み重ねであらたな思考習慣の再構築に努めていこうと思います。


THE COMING WAVE | AIを封じ込めよ


AI進化の未来に超ポジティブであるがゆえのリクス側面にフォーカスした論考。
私自身、ここに書いてあるような規模で考え実践に移行できるようなレベルに至っていませんが、未来をつくる経営者の端くれとしては頭の片隅においてきたいもの。

とはいえ、AIと合成生物学の融合領域で起こり得る未来への言及は、怖さと同時になにかしらエキサイティングな感覚を覚えました。特にDNAプリンティングとその関連市場の未来は妄想が膨らみます。

そして、著者であるムスタファ・スレイマンは、DeepMindの共同創業者で現在はMicrosoftAIのCEOを務める人物です。AI周辺だけでなく政治、経済、歴史、哲学等幅広いジャンルにおいて博識で物事への深い洞察力を持ち合わせていると痛感します。
すでに豊富な知識を持ち合わせているにも関わらずAIに関する最新の論文を読みまくる日々なのですと。差は開くばかりなり….彼のXをフォローしストーキングを始めてみたりしています….

AIファーストカンパニー 


キャッチーなタイトルにつられた気もします。

ざーっと読み流してしまったのですが、AIの進化・深化に影響を受けやすい戦略思想だという点は意識しておく必要があるように思います。ある時点でのある文脈におけるベストプラクティスが自社にとって有効かどうかの価値判断は難しいものです。

いずれにしましても、経営にAIを有効に取り入れるためには、部分最適的に流行をピックアップるということだけではなく、自社のビジネスアーキテクチャー/ビジネスプロセスの全体的俯瞰的理解が前提で、つまり、AI理解と並行して自社の事業活動群の動的な流れの理解をより深めることがまずもって重要だと再認識させられますし、その仮定でAI導入云々よりも前に、そもそものところから変えていく必要性に気づく可能性が高いのではないか、と感じなくもありません。

それにしても、ムスタファ・スレイマンのようにとはいかなくとも、これからの経営はエンジニア自身が取り組むもの、あるいは非エンジニアだとしても、エンジニア的素養が必須になってくる時代だなと思いを深めているところです。(そういえばFreeCodeCampでプログラミングのお勉強をコツコツと始めています)

2月も、これらの延長や関連の本、そして全く関係ない本も読んでいますので、備忘として定期的に書き留めておこうと思います。

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