ラジオとイベント:2024年〜2025年ラジオ局イベント21選
ラジオ局の放送外収入として今、一番、注目されているのはイベントです。
有料イベントでチケット、物販、配信収入を目的とするもの、無料でたくさん人を集めて協賛スポンサーを募ったりブースで物販を行うものがあります。
この1年で言うとラジオ界隈で最も注目されたのは2024年2月に開催された「オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム」です。注目だけでなく最大の結果を残したわけですが、そんなラジオ業界においてエポックメイキングな年、2024年〜現在までに行われた及び直近で開催予定のイベントについてまとめてみました。(※全てのラジオイベントを網羅する目的ではなくて個人的に気がつけたもの、気になったものをまとめています。また、実際に会場で見たり体験できていないイベントが多いです。イベントによって文章量が多かったり少なかったりしますが個人の興味関心の度合いで他意はございません。(汗))
(1)2024年1月14日「男・出川哲朗還暦祭りin横浜アリーナ」(ニッポン放送)
かつて「抱かれたくない男ナンバーワン」など好感度の真逆にいた出川哲朗さんが、いつ何がきっかけになったのか定かではないですが(「世界の果てまでイッテQ」での出川イングリッシュ等含めた体当たりチャレンジ企画かなと思ってますが)「出川哲朗の充電旅」で確固たる好感度を確立してから好感度タレントランキングの上位常連になりました。
上記イベントはそんな出川哲朗さんの60歳を祝うべく、発起人のウッチャンナンチャン内村光良さん中心に出川さんを慕う人気芸人たちが大集結。
イベントの主催はニッポン放送が務め、ニッポン放送のラジオの中で開催をサプライズ発表。規模にビビる出川さんをラジオでたっぷり聴かせてプロジェクトがスタート。出川さんが所属されているマセキ芸能社のタレントを中心にしつつも、出川さんの人柄だと思いますが、事務所を超えて、有吉弘行さん、さまぁ〜ずさん、ダチョウ倶楽部さん、ナインティナインさん、ネプチューン堀内さんなどが出演。
ラジオ的にはニッポン放送「ナインティナインのオールナイトニッポン」「三四郎のオールナイトニッポン0」「ナイツ・ザラジオショー」「土田晃之日曜のへそ」など、話題としては他局「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」(JFN)「ラジオのあさこ」(文化放送)など巻き込むようなイベントになりました。(パーソナリティーが出演する、したイベントとして話題がオンエアに登場)
出川哲朗さんはニッポン放送でレギュラーはないもののこのイベントはラジオと密接に絡んで展開。
ラジオで開催発表した後もラジオで宣伝展開。イベント終了後の振り返りもラジオ(「出川哲朗のオールナイトニッポン」)で実施。
さらには年末恒例24時間生特番のチャリティーミュージックソンも出川さんが担当(「第50回出川哲朗のラジオ・チャリティーミュージックソン」)。
まさに、還暦の年に「出川哲朗ラジオパーフェクトイヤー」となりました。
企画の大元としては、もともとレギュラーで「ウッチャンナンチャンのオールナイトニッポン」があり、出川さんの「ナインティナインさんのオールナイトニッポン」での準レギュラー的な出演があり、マセキ芸能社所属の多数の方がニッポン放送でレギュラー出演されていることが結実したのかなと外野的に想像。
イベントは実際に横アリに見に行きましたが、出川さんのイベント登場は、充電旅のバイク(実際、テレ東のレギュラーの「充電旅」のロケを横浜でやって、そのまま登場とのことでした。)イベント内では熱湯風呂もありつつ、出川さんが大好きな矢沢永吉さんの歌を熱唱と、エンタメ性とドキュメンタリー性が混在したドリームイベントでした。
(2)2024年1月26日27日ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」2024年1月公演『幸せの黄色い私たち』@LINE CUBE SHIBUYA(TBSラジオ)
ポッドキャストで人気の番組「ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」のイベントとなります。
LINE CUBE SHIBUYA以外に、札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・秋田の全国8カ所でのライブビューイングも実施。
元になっている(?)のは、「ジェーン・スー 生活は踊る」月曜〜木曜11時〜14時(TBSラジオ)ですが、この番組ではなくてポッドキャスト番組が様々な展開をしています。この1年間だけでもLINE CUBE SHIBUYAイベントの後、番組初展覧会「OVER THE SUN PARK~私たちの花が咲いたよ~」開催(1月19日〜2月12日渋谷PARCO/2月23日〜3月10日名古屋PARCO/3月30日〜4月15日大阪・心斎橋PARCO)、リスナー3000人参加の大運動会「緑のオーバーザサン 安全第一私たちの大運動会」開催(7月6日(土)横浜BUNTAI)、11月30日〜12月1日には、旅行型イベントを三日月シーパークホテル勝浦で開催、そして満を辞して2025年3月に日本武道館でイベント開催…。
なかなか圧巻な展開です。年間を通して互助会員の皆様(リスナー)と一緒にイベントを行い、展覧会を行い、運動会を行い、宴会を行い、そして日本武道館と、周年でもないのにこの物量の展開…。
2022年10月ヒューリックホール東京(886キャパ)で最初のイベントを開催してからあっという間に武道館。コロナ禍の2020年10月スタートと、まだ4年の若い番組とは思えない充実の展開、2016年スタートの「生活は踊る」からのリスナーもいらっしゃるとは思いつつも、その展開力は他を圧倒しています。ジェーン・スーさんは2023年2月からポッドキャスト「となりの雑談」もスタート。こちらも地方局での放送(番組販売?)もどんどん増えていて、ジェーン・スーさんの音声コンテンツでの出目が網状に増加している印象です。(Xではプロレスの話がメイン)(※僕はイベントは一度も直接拝見できておりません)
(3)2024年2月18日オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム(ニッポン放送)
東京ドームという日本最大規模の会場を満員にして、ライブビューイング、配信含めて16万人が見たというまさにラジオ史上最大のイベント。
15年間続けてきた「オードリーのオールナイトニッポン」というものが中軸にありつつ、テレビタレントしてキャリアを重ね、成長してきたオードリーならではのイベントでした。(僕は会場チケットは早々に諦めて配信で見ました。)
開催は1年以上前の「オードリーのオールナイトニッポン」生放送内で発表して、1年間、東京ドームに向けたお祭りをラジオの中で展開していました。5万人という会場キャパの集客が心配だということで、リスナーを巻き込んだイベント宣伝として「オードリーのオールナイトニッポンin東京ドームステッカー」(ラスタカラーステッカー)を配布。それが人気になってメルカリで転売が始まると、負けじとステッカーを無限投入。若林さんの「転売から買う人はリトルトゥースじゃない」的宣言(注意喚起)も交えつつ、最終的にはダウンロードも可能にして宣伝ステッカーが欲しい人に行きわたる状況を作る。ステッカー以外にも、このイベントを宣伝するためにTシャツを着てくださいということでイベントTシャツ「リトルトゥースTシャツ」(黒、白)を販売。番組内で数量を発表していましたが最初の段階で既に3万枚販売。ラスタカラーのリトルトゥースヘアバンドが売れないよと皆に突っ込まれつつも5000本販売。
僕も過去のDGSなどで番組グッズ作ってきましたが、イベントTシャツ3万枚は経験がないです。というか事前宣伝用のTシャツなので、当然、ハレの日であるイベント本番日に着る正装のTシャツもあるんだろうと思うので、最終的にTシャツだけで何枚売れるんだと驚愕しました。
宣伝で言うと、謎に巨大な看板も作って千葉県の果樹園に設置していました。
オードリーANNin東京ドームについて言うと、事前の物販だけじゃなくて、事後のマーチャンダイジング展開もすごかったです。グッズとしてはイベントのメモリアルなシーンを織り込んだ「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」記念Tシャツを販売。(あまり売れてないみたいな話を番組内でしていましたが)
そして、過去にイベントBD、DVDも発売されていたのでそれは予想できていましたが、その販売に先行する形で「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム 公式余韻本」(新潮社)を販売。(僕も買いましたがまだ読んでないです)
さらに、東京ドームでのラジオイベント以外に、直前2ヶ月前からイベント終了後まで東京ドームシティでリアル脱出ゲーム開催(1月18日〜3月13日)
番組15周年記念の展示会「オードリーのオールナイトニッポン15周年展」を全国(東京ドームシテ2月〜3月、3月〜4月福岡、5月〜6月名古屋、6月〜7月大阪、7月〜8月仙台)で展開。
そして最終的には、皆さんお待ちかねのイベントの模様を収録したBlu-ray、DVDが10月に発売。
(僕も特典映像見たさにBlu-ray購入。まだ見れていませんが。。。)
そして、後を追うかのように12月にNHKの「100カメ」で特集。
あと、ラジオでのイベント告知、グッズでの告知以外に、YouTubeチャンネル「オードリー若林の東京ドームへの道」も展開。
リトルトゥースのTシャツのデザインを考える模様や、若林さんが体力づくりのためにロードバイク始める模様、ウーバーイーツでバイトする模様、本番の漫才で着る勝負服スーツを作る模様、歴代番組スタッフとの対談などなど配信。(イベントまでの途中経過をラジオだけじゃなくてyoutubeで視覚的に共有)
僕が観たなかで一番好きだったのは、バックプリントを見せたくない春日回です。
イベント開催発表した2023年3月から2024年12月まで、およそ2年間にわたって行われたラジオイベント。単純にANNが全国ネットだからできるとか、人気テレビタレントだからできるということではなくラジオだから、オールナイトニッポンだからオードリーでこれだけのことができたのだと思いますが、今後、これだけの風景を見せられるイベントというのはYouTube、テレビ含めた他の媒体でもないのではないかと思います。
以下、配信で観たイベントの感想です。
冒頭は素敵なムービーからスタート
https://www.youtube.com/watch?v=eTMyXivNu08
メインの出演者二人の登場ですが、若林さんはくだんの体力づくりで使ったロードバイクでドームを一周して登場。この段階で既に泣ける。春日さんの登場は後日けっこういじられてましたね。
そして、ドームのど真ん中に設置されたステージで、開始から1時間半、トークだけで場を持たせるという圧巻。エンタメパートでは昔27時間テレビとかで見た春日さんの自慢の車に起きる悲劇(後日、若林さんが弁償してましたが(笑))、春日さんのフィジカルをいかしたフワちゃんとのプロレス(僕はプロレスファンではないですが、東京ドームといえば格闘技というのは知ってます)、若林さんのDJ(若林さんリリックのオールナイトニッポン55周年ジングル好きです)からの星野源さんのライブ(ドーム公演といえば歌ライブ)。星野源さんがイベントテーマソングを作ってくれるだけでなくライブにもきてくれるオールナイトニッポンファミリー感。
そして最後は、若林さん春日さん二人で漫才。
オードリーの漫才師としての本分を東京ドームのリスナー、配信で観ているリスナーに存分に披露して終演。。。
配信終了のお知らせを見つつなんともいえない多幸感があふれていました。
東京ドームライブ終了後は、それを観た各局のパーソナリティーが自分の番組で興奮気味に、それぞれの感想を語られていて、終わった後も東京ドームライブの空気は世の中にしばらく流れていました。
ギネス記録もとったそうですが、記録にも記憶にも残りました。出演者始め、全てのスタッフにリスペクトを捧げたいと思います。
あと、アーカイブ配信がないというのもポイントでしたね。諸事情あったのかもしれませんが、いさぎよいというか。結果的に、お祭りとしてリアルタイムに皆が集中して集まったので。その熱量も生まれたかと思います。僕も開始に間に合うように仕事の外出先から必死で帰りました。
(4)2024年2月25日MASOCHISTIC ONO BAND 10th Anniversary GasolineMeeting inパシフィコ横浜(文化放送)
文化放送・ラジオ大阪で放送中のラジオ番組「神谷浩史・小野大輔のDearGirl〜Stories〜」から生まれたエアバンド「MASOCHISTIC ONO BAND」の日本武道館での鮮烈デビューから10周年を記念してファンミーティングを開催!
この番組は私が制作している番組(18年目)のイベントになります。イベントは毎回「趣き」を変えてやっているのですが、この回は、番組初のエアバンドのファンミーティングとして開催。ファンミ=ファンサ(ファンサービス)がイベント全体を通してのコンセプトになっていますが、パシフィコ横浜国立大ホールを1Fから3Fまで出演者が徒歩で30分近く練り歩くという…イベントのテンポ感を全く無視した企画が見どころとなっています。
(5)2024年3月16日&17日「“盗んでもいい”ショップ『盗(とう)』開店@TBS赤坂BLITZスタジオ(TBSラジオ「脳盗」)
もともとポッドキャストで人気の番組「奇奇怪怪」のパーソナリティーTaiTanさん(Dos Monos)と玉置周啓さん(MONO NO AWARE)が出演するTBSラジオ「脳盗」の番組イベントとして、音を出さなければ商品を盗み放題という謎の店イベントが開催されました。
僕はイベントが開催された後に業界ニュース(リリース)でこのイベントの存在を知りました。まず、音声メディアであるラジオのイベントで音を出しちゃいけないという一見矛盾したルールが面白いと思ったのと「盗む」という一般的にはやってはいけないとされていることをやるという背徳感もあるイベントの建て付け(やってはいけないの二本立て)に興味を惹かれました。そして、その音を出しているか出していないかを判定するのに伝統と歴史あるTBSラジオが保有する200本の集音マイクを使った…というのもラジオ局がやる必然性もちゃんと設けられていて面白いなと。構造が二重三重に面白いのですが、会場のキャパ的に1日に400人しか収容できないということでチケットは2日分早々に完売したようです。文化放送の若手社員もで参加したそうです。
後日「奇奇怪怪」の方で話されていましたが、企画したTaiTanさん(ラッパーでありクリエイティブディレクター)が、企画意図について(1)ノンバーバル=言葉を必要としないので海外にも持っていけるイベントである(2)体験として簡単に言うと音声の電流イライラ棒(fromウッチャンナンチャン炎のチャレンジャー)であるという話をしていて、すごい面白いなと思いました。(リンクは貼りませんが「電流イライラ棒」が気になる方はYouTubeで検索してみてください。)
ラジオ(音声メディア)という情報の伝え方の大部分を音声(日本語)に依存して、カバーエリアも日本語圏というドメスティックなところで発信しながら「海外」が視野に入っていて、そのイベントをイライラ棒という極めてフィジカルな捉え方をしているのがすごいなと思いました。まだ31歳ということで、これだけ喋れて企画を考えて具現化できるという、こういうところから新しいラジオが生まれるのかもしれません。
(6)2024年4月28日飯田浩司のOK!Cozy up!激論!横浜ベイサミット!in 神奈川県民ホール(ニッポン放送)
ラジオ開催の条件として有料である、そしてそれなりの規模で実施となると、どうしても若い人に人気の番組や、趣味、関心などわかりやすいコア層をファンに持つ番組でイベントを行いがちですが(個人の感想です)、このイベントは、ニッポン放送のアナウンサーの飯田浩司さん(43歳)がお届けしている番組「飯田浩司のOK!Cozyup」は月曜〜金曜朝6時〜8時のニュース番組のイベントとなります。
僕は実際にイベントを拝見していないので正確な結果は知らないのですが公式サイトのチケットページを見るとSOLD OUTとなっているので神奈川県民ホール(キャパ2500人)が満員御礼だったのかと思います。すごい。
出演者のラインナップを見てもポップなイベントではないと思いますが、そういう番組でもこれだけの規模でイベントができる、つまりチケットを買って見にきてくれるリスナーがいるということはラジオにとってとても希望と勇気がもらえる実績だと思います。
文化放送だと「寺島尚正のおはよう寺ちゃん活動中」でもできそうです。
日頃の番組をちゃんと聴いていないと渋いイベントと一見思ってしまいますが、配信チケットも「世界同時配信」と銘打って「グローバル配信チケット」として税込4,400円で販売されたり、25歳以下を対象とした「若者応援ペアケット」販売で若い人へのアピールなど、工夫や目的が随所に感じられました。2023年6月の「垣花正あなたとハッピー」で東京国際フォーラムでイベント開催されているのでニュース番組、情報番組などの一見地味めの番組も侮れないと思いました。
(7)2024年6月28日『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』リスナー大感謝祭 ~そんなこんなで35周年 in東京国際フォーラム ホールA(ニッポン放送)
こちらはニッポン放送で長年番組パーソナリティーを務める高田文夫先生の番組の35周年記念イベントです。イベントに出演されるのは「ビバリーファミリー」ということで番組に関連した著名タレントが多数出演。ゲストも豪華です。レギュラー出演はされていないですがテレビの黎明期から活躍している高田先生をリスペクトする人たちが多数出演。番組としての縁、人としての縁、関係性がつながっているブッキングで良いなと思います。
(8)2024年7月6日「緑のオーバーザサン 安全第一 私たちの大運動会」@横浜BUNTAI(TBSラジオ)
(2)のLINE CUBE SHIBUYAイベントでも触れたオーバーザ・サンの運動会です。
(9)「INSPIRE TOKYO 2024」7/13(土)、14(日)、15(月・祝)@代々木第一体育館・代々木公園イベント広場・ケヤキ並木(J-WAVE)
J-WAVE主催の都市型フェスです。(秋にも開催)
(10)2024年10月19日&20日TOKYO FMリスナー感謝祭渋谷音楽祭2024 in LINE CUBE SHIBUYA(エフエム東京)
LINE CUBE SHIBUYA 、北谷公園 、Shibuya Sakura Stageの3会場連動して実施。LIVE INCLUSION SHIBUYAは8,000円ですが、それ以外のイベントは基本無料、一部事前招待という感じでまさに「リスナー感謝祭」として日頃のご愛聴に感謝すべく企画されたのかなと思います。ワイド番組のパーソナリティー大集合イベントや番組パーソナリティーのミート&グリートなど実施。協賛社も多数。
2023年も実施されていたのですが、いずれも僕は観られてはおりません。。
(11)2024年10月26日「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭」in横浜アリーナ(ニッポン放送)
ナイナイ歌謡祭は、もうおなじみですね。(2021年、2022年、2023年)
(12)2024年10月27日「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO) リスナー超感謝祭2024~新時代~」in横浜アリーナ(ニッポン放送)
2019年4月放送開始のラジオ番組「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』
イベントは、これまでに数々開催。以下、ウィキペディアから転載します。
転換点になったのは、2021年1月に東京国際フォーラムで開催予定だった番組イベントが中止になって代わりに行われた配信イベントではないかと思います。
代替で行われたにも関わらず配信チケットを12,000枚販売。この時点で既に本来予定していたイベント会場のキャパ5000人の倍以上という。
これだけリスナーに求められているということが、のちの横浜アリーナに繋がったのだと思います。しかし、佐久間宣行さんはすごいですね。年齢は1つ年上ですが、ほぼ同い年。テレビの裏方(素人)だったわけですが表方として、ここまで支持されるとは。とりあえず、ラジオのがっはっは笑いを聴いていると僕もなんだか楽しい気持ちになります。あとは、自身のYouTube含めて面白いとちゃんと思わせ続けているというところなんだと思いますが。
イベントから話が逸れますが、ラジオに関連して書籍も多数出ています。僕も半分くらい読んでいます。
仕事術的な本も。
(13)2024年11月4日文化放送presents 浜松町ハーベストフェスタ浜祭2024(文化放送)
文化放送は浜松町にあるということで、2007年以来、文化放送の周波数にちなんで11月3日〜4日前後に浜松町一帯(文化放送メディアプラス、増上寺など)を会場に浜祭を開催しています。
ラジオ局のイベントは今年は、ニッポン放送さんのラジオパークは日比谷公園の改修でお休みでしたが、ラジオ局イベントは関西でも開催されています。秋開催ということで、いずれも「まつり」となっています。
*2024年11月4日MBSラジオ秋まつり2024
*2024年11月9日&10日ABCラジオまつり2024ラジオのチカラだ!リスナー大感謝祭
*2024年11月23日OBCラジオまつりふれあい広場2024
(14)2024年11月23日「THIS IS IKU 2024 日本武道館」(ニッポン放送)
全然追いきれていなかったですが、イベントレポートを見ると出演者が多彩な顔ぶ
れで、演出も結構凝っていて面白そうです。
2025年春に7回目の「THIS IS IKU」開催予定とのこと。
(15)2024年11月24日「三四郎のオールナイトニッポン10周年記念 バチボコプレミアムライブ in 日本武道館」(ニッポン放送)
こちらも注目のイベント。オードリーの東京ドームと双璧を成して今年、注目された(※主に僕の中で)三四郎の日本武道館。
開催から注目していた割に僕は結局観ておりません。レポートだけ拝見しました。
5周年で東京国際フォーラム、10周年で日本武道館というステップは、次は東京ドームか…と期待させてしまうと思いますが、どうなのでしょうか。個人的には、オードリーは奇跡に近いと思っているので、ちょっと違う方向に行くのかなと思っていますが。「武道館の次は東京ドーム」という道筋を見せたオードリーANNは他のラジオ番組にとっては希望の星になったとともに、ハードルを過剰に上げてしまった側面(罪)もあるのかもしれない…と個人的に思います。まあ、でもこのリスナーの期待にそれぞれの形で応えていくのがラジオというものだと思うので、罪かどうかはその番組の考え方次第かなと思います。
三四郎のANNといえば、下記のファンクラブも注目しています。(文化放送もニコニコチャンネルやQloveRで同様の展開しています。)
そして、イベントは観れなかったのですが、石井さんにご案内頂いたので配信ドラマは拝見しました。
「三四郎と行く心霊バスツアー」ということで「走るバス」の中から映像ドラマを生配信。リハだとうまくいかなかったみたいなスタッフ裏話もみかけましたが…。そんなぶっつけ本番あるのでしょうか。(汗)
最終的にはリスナーの待つニッポン放送イマジンスタジオに辿り着く物語。
ちょうど、三四郎の日本武道館イベントを挟む形で実施(当然狙っていると思いますが)。11月29日の配信は拝見していないのですが、当然11月17日配信とは違ったのだと思いますし、三四郎武道館を挟む意味や仕掛けがあったのでしょうか。(11月29日深夜の三四郎のANNも聴き逃した…)気になるけど後戻りする方法がないので、ちょっとなんとかしたい思います。
そういえば、紙版DVDというのが出るそうです。(発送が2025年1月末予定なので丁度届いているころでしょうか)
オードリーの余韻本といい、ANNのイベントはグッズも多彩で、あの手この手で楽しませよう、マネタイズしようというのがすごいです。
上記のWOWOWとの共同企画のきっかけは、コロナ禍での下記の生配信ドラマとのこと。
この上映の後にWOWOWから石井さんにオファーがあった模様。。
そして、WOWWOWとは別軸で、ニッポン放送から生配信で上映した物語はリアル@東京国際フォーラムへ…
ここから、今回2024年11月のWOWOW共同企画へつながると…。
それまでの「あの夜」は小御門さん脚本ですが、今回は大九明子さんが監督・脚本、脚本は、ザ・マミィの林田洋平さんが担当。林田さんラジオ好きなんですね。そして脚本書かれるんですね、文化放送でも番組「ザ・マミィの今一歩、前へ」出演されていますが今更知りました。(恥)
(16)2024年11月28日『森本毅郎・スタンバイ!放送9000回記念イベント~11月28日、練馬で会いましょう。~』@練馬文化センター(TBSラジオ)
1990年放送開始のTBSラジオの朝の番組「森本毅郎・スタンバイ!」。34年放送の長寿番組が、9000回記念でイベントを開催されました。
特設サイトの文字サイズは、リスナーへの配慮かと思います。
参加された方のブログも。
(17)2024年11月30日12月1日都市型カルチャーフェス「INSPIRE TOKYO 2024 WINTER」開催(J-WAVE)
(18)2025年2月1日四千頭身 都築拓紀 の サクラバシ919 LIVE LOBSTER 2025@ニッショーホール(ラジオ大阪)
2022年4月放送開始の「サクラバシ919」。前年に資本業務提携したDONUT社との共同事業第1弾としてスタートした生ワイド番組。ラジオ放送に加えてミクチャで映像生配信。その木曜日を担当しているのが四千等身の都築拓紀さん。
#地方局の深夜ラジオってレベルじゃねーぞというタグつけているだけあって、この曜日だけ気合いの入り方も違っている気がして、ちょくちょく聴いています。
僕が好きな回は、東海道新幹線のチャイムがTOKIO「AMBITIOUS JAPAN」が終了するということで、最後を味わうために何度も新幹線に乗った話をしてくれた回です(2023年7月20日にチャイム使用終了)。ラジオのトークのために、わざわざ余計なこと(?)をしている…という部分が古き良きラジオパーソナリティー感もありラジオ屋的に好感を持ってしまいます。
また、都築さんは他のラジオもよく聴いているようで…というかオールナイトニッポンへの野望がすごくて、ちょくちょく他局の話題も出てきます。(主にはニッポン放送、三四郎のANNなど)
2024年2月のオードリーのオールナイトニッポンin東京ドームも、わざわざ会場の外まで行って熱気を感じて、いつか(3年後)自分もドームでやってやると熱い投稿。
面白いラジオは、リスナー以外の人も呼ぶということで、元オールナイトニッポンでパーソナリティーを務めていたCreepy NutsR-指定さんがゲストに登場したり。
なぜかゲストで来た回で重大報告もしちゃう。
他にも、武道館イベント開催した三四郎さんも。
11月の三四郎のANNin日本武道館では、副音声を都築さんが担当。
そんな東京ドームを目指す「都築拓紀のサクラバシ919」の初のイベントが開催!1000人キャパに対して既にチケット完売していて(ご本人は300人キャパが妥当と思っていたそうですが。)、現在は配信チケット発売中ということなので注目しています。Road to TOKYO DOME。
(19)2025年2月11日「オールナイトニッポンXスペシャルライブ2025」in横浜アリーナ
ということで、キタニタツヤさん、日向坂46など多彩なアーティストが登場。こういうイベントが組めるところにオールナイトニッポンというブランドの層の暑さを感じます。オードリー東京ドームライブもオールナイトニッポンだし、このXのイベントもオールナイトニッポン。
(20)2025年2月16日マユリカのうなげろりん!!presents「部屋と捨て猫とさゆり〜赤いランプが光ったら警備員出動の合図やからねぇ~〜」@有楽町よみうりホール(ラジオ関西)
ポッドキャストランキングで毎回上位(Apple3位、Spotify6位、Amazon music14位/2025年1月26日現在)にランクインしているラジオ関西発ポッドキャスト番組「マユリカのうなげろりん」の番組イベントです。
(21)2025年3月12日オーバーザサン私たちのレッドカーペット@日本武道館(TBSラジオ)
オードリーANN、三四郎ANN、たまむすび(あと「神谷浩史・小野大輔のDearGirl〜Stories〜/FCMレポート)とラジオ番組として予測不可能なヒットをした番組だけがイベントを許される場所…それが日本武道館だと思っています。
その武道館(日本最高峰の舞台)に、また新しい足跡が…。
オードリー、三四郎は日々、テレビにも出演しているので、そのメジャーパワーも掛け算(日々のラジオ聴取への集客を後押し)されている部分もゼロではないと思いますが、「オーバーザサン」は本当にすごいなと思います。
ジェーン・スーさんはラジオ業界的にはラジオスターですが、世の中全体で見ると今でも知る人ぞ知る…ラジオスターのような気がしますし(失礼なこと言っていたら申し訳ございません!「いい意味で」です。リスペクト1000%で言っています。)堀井美香さんも…知る人ぞ知るラジオスター。そんな二人だけで武道館のステージに立つ…。
LINE CUBE SHIBUYAでも十分にすごいと思うのですが、「運動会」「旅行会」やった次が「武道館」というのが破天荒というか。互助会in武道館。謎のパワーが満ちています。
ワンフレーズでコンセプト、やりたいことを伝えるのに、ネーミング、ラベリングって大事だと思いますが、「大人の悪ふざけ」よい言葉だなと思います。(僕がDGSで武道館イベントやった時は「武道館の無駄遣い」と言っていました。)
武道館の開催日が平日なので、一般的な武道館イベントのようにすごく前から会場を押さえて周到に準備していたというよりは、LINE CUBE SHIBUYAの熱気を見て、武道館で番組イベントできる日程を探したら、この日だった…んじゃないかと勝手に予想しています。無計画に計画的に進める大人の悪ふざけ。これでワクワクしないリスナーはいないでしょう。
こちらも既にチケットは完売
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2455715
また伝説が生まれそうで、注目しています。(仕事があって行けないけど)
ラジオとイベントまとめ
長々と書き連ねてきてしまいましたが、最後に僕なりにまとめると…
(1)オードリーANNの大成功をへて、今後もラジオは大規模会場でのイベントを目指す…だろう
(2)ただし、ただ単純に規模の拡大、多人数を集めることを目的にすると失敗するだろう
(3)最終的にはイベントで何をしたいのか、その中身が大事。ラジオのイベントだからあまり凝った仕掛けもなく日頃のトークを見せるだけでもリスナーは喜ぶだろう…が許されるキャパは200〜300人くらいまで…かもしれません。
ラジオ番組のイベントで大事なのは「ストーリー性」ではないかと思います。
日頃の番組から、非日常のイベント(お祭り)に繋がっているか、その非日常から日頃の番組につながっていく(戻っていく)ストーリーがちゃんとあるのか。
マネタイズのためだけに、とりあえず会場を探して見様見真似でやろうだと高確率で失敗(集客できない)すると思います。よっぽどの人気者で、その日のキャパは埋められても、来た人の満足度が低いと次回からは行かなくても良いイベントとして認定されます。
では、「ストーリー性」って何なのか?
ラジオにおいては、日々の放送がどういう内容なのか、何を届けているのか、それ自体がストーリーだと思います。
ひたすら笑わせようとしているのか、悩みを聞いてくれるのか、ためになる話を聞かせてくれるのか…。
また、どの立ち位置でリスナーと向き合っているのか。リスナーの兄貴分なのか、妹分なのか、先輩なのか友達なのか先生なのか。ストーリー性は横に(過去から未来の時間軸で)流れている物語、経緯のことだけではなくて、縦で繋がっている関係性のことでもあります。
今回の記事で色々な番組のイベントをおさらいしていると、やはり、良質な番組イベント、成功イベントになればなるほど日々の番組で届けているものが何かを大事にしつつ、メイン出演者(パーソナリティー)以外に関係性の深い人をちゃんとブッキングしているように思います。(関係性を活かしたイベントはリスナーにとって必然性と意外性のあるリアルタッチポイントになっています)
一番最初に触れた出川さん還暦イベントだと、イベントの中身は、各ゲストが還暦を祝う中で、それぞれの人、社だから出来ること(「充電旅」「熱湯風呂」「白い雲のように」「やるやら(葉っぱ隊)」)をしっかりイベントの中身に仕込み、ブッキングにおいても出川さんを慕う後輩、同輩(戦友)ウッチャンナンチャン、同じ事務所という関係性、そもそものニッポン放送(オールナイトニッポン)とマセキ芸能社の関係性、こういう関係性をもれなく拾っていくのは一朝一夕でできることではなく、ラジオ局というハブ的な存在が中心になっているので出来ることのように思います。
オードリーのANNin東京ドームも、ビトたけしさんを初めラジオでおなじみの「キサラ」芸人の皆さんが出てきたり、オールナイトニッポンという枠で一緒に番組をやっている星野源さん、フワちゃんが登場したり。中の企画も音楽(DJ)の若林さん、プロレスの春日さん、最終的にオードリーとしての漫才と、限られた時間の中にぎゅうぎゅうに詰め込んでいます。それがあることで、普段のスタジオトークを東京ドームのど真ん中で皆んなが見ている前でやる…というラジオラジオしたことがより生きるのだろうと思います。
それで言うと、「三四郎のオールナイトニッポン」を始めとしたオールナイトニッポン勢と「四千等身 都築拓紀のサクラバシ919」の関係性も面白いと思います。お笑い第7世代でもてはやされて「四千等身のオールナイトニッポン0」がスタートしたものの1年で終わった歴史もありつつ。同時期に「Creepy Nutsのオールナイトニッポン」ありつつ。サクラバシ919の作家にオールナイトニッポンでお馴染みの福田卓也さんがいたり。その歴史と関係性の中で、三四郎の武道館の副音声を都築さんがやり、その都築さんが3年後の東京ドームを目指しつつ、2月ニッショーホール1000キャパで番組初イベント。。。面白いですね。
誰が最終的な黒幕(仕掛け人)なのか気になります。どういう画を描いているのか?もしくはただのカオスでも面白いですが。そういった幾重に重なっている出来事が同時多発的に複数の番組で語られているので、よりリスナーは気になるし、交差していくし、楽しめるし、ワクワクします。
オードリーのANNin東京ドームを成功させた石井玄さんは、ニッポン放送は辞められましたが、「佐藤と若林の3600」は引き続き作っているし、「スパイファミリー」「チェンソーマン」「ダンダダン」等ジャンプの人気作品を編集している林士平さんと番組やっているし、noteで人気の岸田奈美さんの番組も始まったし、その岸田奈美さん原作のドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(NHK)を監督していたのは「ゴースト・オブ・レディオ」の監督の大九明子さんだし。ドラマの主演は、林士平さん編集担当の「ルックバック」の劇場アニメで主演している河合優実さんだし。河合優実さん出演のドラマ「不適切にもほどがある」は僕も見ましたけど、河合さん本当に、聖子ちゃんカットが流行っていた世代の10代女子にしか見えなかったし、宮藤官九郎さんの脚本面白かったな。宮藤さんはTBSラジオで番組やっていますね。高田文夫先生のイベントも出てました。「ふてほど」の主題歌はCreepy Nutsさんでしたね。プロデューサーの磯山晶さんはNetflixに移籍しちゃいましたね…。と話が四方八方に行きますが、そういう幾重に絡んでいく関係性が、ラジオ的なイベントならではのわくわくにつながるのかなと思います。
2023年のイベントですが、東京03 FROLIC A HOLIC feat Creepy Nuts in日本武道館も、上記の条件に当てはまるイベントだったなと思います。
これもプロデューサー石井さんか。。。すごいな。
そして、このイベントのゲストだった佐倉綾音さんと、今は、100日毎日配信するラジオ「日刊佐倉綾音~天才・天久鷹央になる100日間~」やっているという。(僕も一ディレクターとして参加しています)
ラジオとイベントについては上記の通り複雑な絡みでできあがっているので、人の言語力でパキッと説明するのは難しいですが、上記の「絡まり」を生み出す、活かすというのがラジオのイベント的に肝要なのではないかと、僕は考えています。
とりあえず、今週末の都築拓紀のサクラバシ919のイベントと、3月のオーザーザサン武道館は注目すべきだなと思います。
*その他参考ラジオイベント
2023年10月13日@虎ノ門ヒルズ14日15日六本木ヒルズアリーナ
イノフェスは僕はJ-WAVEらしくイノベーションに音楽が加わったテーマで、普段からラジオでも番組でもイノベーションワールドをレギュラーで放送していて注目していました。(ナビゲイター:AR三兄弟長男 川田十夢)
2022年9月21日たまむすびin日本武道館