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Fラン短大を出た、専業主婦の私が子育て中に公務員になった話
こんにちは!元公務員ワーママのあんまんです。
今日もみなさん、仕事に家事に子育てに学業に、、お疲れ様です!
今回は、専業主婦から公務員になった時の話をしようと思います。
・結婚前はただのチャランポラン
私はFラン短大を卒業し、新卒で福祉の仕事をしていました。この時の自分はまだまだ大学生気分が抜けず、毎日友達と遊んだり飲みに行ったりすることが何よりも楽しく、朝帰りで仕事に行くことも日常茶飯事でした。(今じゃ考えられない!頼まれてもオールなんてしたくない!笑)
福祉の仕事もすごくやりたかったわけではなく、「やりたいことがないから」「家から近かったから」というよくある理由で就職。
ちなみにこの頃、ぼんやりと、、本当にぼんやりとですが起業っていいなって思っていました。
ただ、今のようにSNSがここまで一般的でない時代だったため情報もあまりなく、「親が太い」「恵まれている」「めちゃくちゃ賢い」と言った一部の人しか起業なんてできない!とやる前から諦めていました。(今でこそ、女性の起業家やフリーランスという生き方がとても増えてきていますが)
現在は、起業し経営者となりましたがその話はまた今度したいと思います。
話は戻りますが、福祉の仕事には5年ほど従事しました。
職場の人間関係にも恵まれ、楽しかったのですが若かったこともあり、別の仕事をしてみたくなり退職しました。
と言っても、この時点では他に明確なやりたいことがあったわけではなく、貯金もたまってきたし、ゆっくり旅でもしながら今後のことを考えよう〜とゆるりと考えていました。
こうして文章にしてみると、考えてるんだか考えてないんだかわからないですね(笑)
その後、当時お付き合いしていた現夫と結婚出産を経て専業主婦になりました。
育児に奮闘し、気づいたら夢やらキャリアやらとは遠い生活になっていました。
子供との生活は、今まで感じたことのない幸福感と癒しを感じていて、大変ではありましたが毎日充実感に包まれていました。
もちろんですが、子育ては、決して楽ではなく、イライラしたり疲れ切って鬱っぽくなる日もありましたが、前職でストレスによる帯状疱疹や全身蕁麻疹を経験していた私は、その時よりは子育てしてる方が全然良い!という感じでした。
・その時は突然に・・・
息子が2歳を過ぎた頃に、突然、「働きたい!!!!」という気持ちが湧いてきたのです。
子供とののんびりとした(実際にはそこまでのんびりでもないのですが)生活はその瞬間しか味わうことのできないもので、かけがえのない時間だったのですが、アラサーだった私は、突然キャリアの不安に襲われたのです、、、
「このまま、社会復帰できなかったらどうしよう、、、」
「このままでいいのかな?」
と漠然とした不安を感じました。今となっては、全然そんな焦らなくてもよかったなと思うのですが、狭い世界で生きていたからなのか視野が狭くなり、どんどん不安が拭えなくなりました。
経済的にもカツカツだったのもあり、夫が万が一働けなくなった時のためにリスクヘッジをしたいという思いもありました。
そんなとき、公務員試験という道を知り、挑戦してみようと思ったんです。
なぜ突然、公務員を選んだのか??
それは至って単純で、一番の理由は「土日休み」だったからです。
入ってから知るのですが、部署によっては土日出勤のところもありました(笑)
もちろん、土日休みというと他の事務職などたくさん求人はあるのですが、
たまたま、地方公務員試験の募集要項をみて、挑戦する条件が揃っているのは今しかない!と思い、特に他の求人を見ずに試験を受けることにしました。
それから、退職金の多さや給与の安定なども選んだ理由にはなるのですが、このような理由で公務員になり、後々とてつもなく後悔することになるのをこの時の私は全く想像していませんでした。この話は長くなるので、また今度。
・公務員試験の当日までの道のり
試験内容は、専門試験と適性検査と面接が二回でした。これは自治体によって異なる思いますがその年の内容なこんな感じでした。
早速、本屋に行き、公務員試験対策のテキストを購入し勉強を始めました。
この時の状況は、2歳の息子をワンオペで育てている真っ最中で仕事はしていないものの、日中勉強するなんて不可能に近かったです。
さらに、短大を卒業してから、勉強なんて全くしていなかったので、そもそも勉強の仕方がわからなく途方に暮れていました。
学生時代も決して優秀な方ではなかったので、時間のない中での効率の良い勉強の仕方もわからなかったので、ただひたすらに問題を解いていく、というシンプルな勉強方法をしていました。
子どもが昼寝している間や夜寝た後に1〜2時間、隙間時間を見つけて少しずつ勉強しました。最初は基礎中の基礎問題も解けず、焦りと自己嫌悪で心が折れそうになることありましたが、続けることで少しずつ手応えを感じられるようになりました。
面接の対策は、インターネットで想定質問を調べて、回答を事前に考えるという一般的なやり方で行っていました。
社会人経験があったので、おそらく聞かれるところはそこだろうと多い、社会人になってからのエピソードに関してはかなり具体的にまとめておきました。
その後、試験当日を迎えますが、明らかに勉強不足ではあったのですが、面接に手応えがあり、無事合格することができ、専業主婦をやっていて華々しいキャリアもスキルもなかった私は、なんだか自分を認めてもらった気がしてとても嬉しかったのを覚えています。
なんなら少し涙も出ました(笑)
・合格の秘訣
公務員試験を実際に受けてみて合格できた感想としては、合格には、面接が肝なのではないかと思います。
というのも実際、私、筆記試験ボロッボロだったんです(笑)
体感ですが、おそらく7割も取れていないです、、(え)
しかし、面接は面接官の方がとても柔らかく話しやすい雰囲気だったこともあり、とても手応えがあり、もしかしていけたかも!と感じたんです。
市役所の仕事は多岐にわたるのですが、特に若いうちは市民応対のある部署に配属されることが多いように思います。現場で経験を積むイメージでしょうか、、
理不尽なことを言われることが日々ありますが、笑顔でスマートに、かつ毅然とした態度で対応できる能力なんかも面接では見られており、重要視されているように感じました。
そのため、面接対策では自己PRは念入りに考え、質問の意図を素早く汲み取り臨機応変に対応することができる、きちんと自分の意見を持っている、ということが伝わるように、何度も何度も練習を重ねました。
結果、練習の成果もあり、落ち着いて面接に臨むことができました。
ちなみに、社会人経験枠での受験ではなかったのですが、やはり前職でのエピソードをすごく聞かれました。前職での成功体験や実績の話はかなり深掘りされました。
また、意外と大学時代に頑張ったことなんかも聞かれました。
もちろん、あくまで想定の話なので、これで必ずうまくいく!ということではないので参考程度にしてもらえたら幸いです。
そして、もう一つ。
試験を受けた時の私は、2歳の息子がいたので仕事が始まってからは、保育園の洗礼を受けて体調不良で休んだり、あまり仕事を引き受けられない可能性があったり一般的に少しリスクのある人材だったと思うんですよね。すぐ育休入るかも、とか。
しかし、公務員は人が足りなければ臨時の職員を雇ったり、年度替わりでは定員分しっかり人が補充されるのでそういった部分では民間企業に比べて心配がないんだな、と思いました。
きちんと有給消化をさせたり、ワークライフバランスの向上にも力を入れているので、子育ての理解がすごくあると感じました。
つまり、採用にあたっては子供がいることは全くネックではなく、専業主婦していてブランクがあっても問題なく、むしろ子育てをしながらバリバリ働きたい!と言った意思はとても評価をしてくれたように思います。
今、この記事を見てくださってる方で、公務員試験に挑戦しようとしている方の背中を少しでも押すことができたら嬉しいです。
ここまで読んでくださりありがとうございました!