エディンバラの今 英国滞在7日目
英国・スコットランドの首都・エディンバラを2日間、堪能します。まずは、ロイヤル・マイルを散策しながらエディンバラ城へ向かいます。街には、スコットランドではお馴染みのバグパイプの演奏家?が、何人かいます。
若いバグパイプ演奏家も、ベテランもいました。
1986年7月にネス湖を訪れたとき、湖畔にいたバグパイプおじさん。かなり凛々しいですね。
ロイヤル・マイルは、エディンバラ城とホリールード宮殿を結ぶ、目抜通りで歴史的建造物や大聖堂が並んでいます。
ロイヤル・マイルの中ほどにある、セント・ジャイルズ大聖堂は、1124年に創建されたとのことで、今年(2024年)で900周年になります。
大聖堂の前には、スコットランド生まれの経済学者・哲学者のアダム・スミス像があります。
尖塔の先が王冠のような形になっているのが特徴です。
このステンドグラスの青に目が釘付けになりました。
セント・ジャイルズ大聖堂を後にして、エディンバラ城へ向かって歩いて行きます。
スコットランドといえば、スコッチ・ウィスキーですが、スコッチ・ウィスキー体験博物館とやらがあります。
エディンバラ城の反対側を振り返ると、フォース湾(北海)が見えました。人も多いので、スリに警戒していました。
ロイヤル・マイルの両側には、砂岩でできた石造りの建物が続きます。レストランやショップやホテルなどが並ぶ独特の街並みです。中世から17、8世紀にかけて作られた建物が多く、耐久性に優れています。
やっと、エディンバラ城の入り口にやってきました。BC600年頃には、この城と思われる記述が叙事詩にあるそうですが、城の創建は7世紀ごろとされ、現在の建物の多くは18世紀以降に建てられたものです。
キャッスル・ロックという溶岩の断崖に建てられたエディンバラ城の勇姿は、城近くではなく、プリンシズ・ストリート(Princes Street)から眺めることができます。
当たり前ですが、その雄々しい姿は、私が1986年7月に訪れた時の姿と変わっていません。
エディンバラ城への入口は、東側のゲートハウスの門しかありません。それ以外は断崖絶壁なのですから、城としては最高の防御となっています。
門をくぐると、エディンバラの街全体を見渡せる絶景を楽しむことができます。城に敵が侵入してこないか、不審な動きをする輩がいないかなどを監視するには最高の場所にあります。堀を築くとか、石垣を組むなどの必要はありません。
クラウン・スクエアは多くの観光客で埋め尽くされていましたが、宗教改革戦争やイングランドとの戦いなど、数多くの戦争の舞台となった広場ですから、タイムマシーンで中世に戻れば、血生臭い戦いが繰り広げられた所になっていたはずです。
城を拠点に戦う場合に、水と塩は必須であると言われています。エディンバラ城では水を供給するのは、井戸だったのでしょうか。ちょっと心配になりました。
もし、あなたが敵の大将でこの城を攻める方法を考えるとしたら、どのように攻めますか。飛行機があれば空からの攻撃も可能ですが、陸から戦いを挑むのはかなり厳しいのではないでしょうか。
城を後にして、ロイヤル・マイルに戻ってきました。夕食場所を探していました。
夕食は、La Locandaというイタリアンレストランにしました。イギリスでは、イタリアンかインド料理なら間違いない、という格言を聞いたことがあります。
少し高めでしたが、やっぱり間違いなく美味しかったです。
さらに、ラーメン好きのための情報ですが、このイタリアンレストランの2軒下に、Bari-Uma Ramenができました。イタリアンを食べ終わってからその存在に気がついたので、食べませんでしたが、かなり混んでいました。
このイタリアン・レストランは、曲がりくねったCockburn streetの途中にあるので、外のテーブル席も少し坂になっている所に並んでいます。そのそばを通行人が行き交うという環境でした。それはヨーロッパでは当たり前のことですね。
ただ、今回は食べている途中で、ホームレスと思われる人が話しかけてきたのです。どうもお金が欲しいと言っているようですが、分からない振りをしました。すると、すぐ立ち去って行きました。彼は別の店でも誰かに話しかけていました。
ただ、それだけの話なのですが、実は、エディンバラに限らずロンドンでも、けっこう頻繁にホームレスを見かけました。あーきれいな公園だなと思って眺めていると、木の影にHLが寝ていたり、寝ぐらのブルーシートのテントが歩道に張ってあったりという光景にも何回か出会いました。日本にもHLはいますが、見えにくい環境にあるように思います。現実は現実として、直視すべきだと思います。
大都市には負の面は必ずありますが、私にとってエディンバラはお気に入りの街の一つです。他に気に入っているところとしては、英国ではヨーク、オーストリアのザルツブルク、カナダのヴァンクーヴァーといったところです。
これで英国滞在7日目は終わりです。前日の記事はこちらになります。