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江戸時代から語り継がれている魔法のワーク
冒頭からいきなりで恐縮なのですが、ちょっと以下の文章を読んでみていただけますでしょうか。
床にやわらかいクッションなどを置き、その上に安定した姿勢で座り、軽く目を閉じます。
ゆっくり深い呼吸をしながら、頭…首…肩…腕…おなか…両脚…と、全身から余分なちからを抜いていきます。
目の前に、とても綺麗な色をした、やわらかくて良い香りのする大きな“卵”をイメージしてみてください。
その“卵”を頭の上に乗せていきます。
“卵”はあなたの体温で徐々に温められ、溶けだしていきます。
溶けだした流滴は、まずあなたの頭を隅々まで潤します。
頭や顔の表面をまんべんなく流れていくだけでなく、頭蓋骨や脳、眼の奥や鼻腔口腔、耳の中まで…温かい液体は浸透していき、あますところなく潤していきます。
そこから首…両肩…両胸…両腕…手先指先へと、またお腹…背中…下腹部…臀部へと、この滴はゆっくりと流れ落ちていきます。
頭と同様、身体の表面だけではなく、すべての筋肉や骨や関節へも、肺や心臓、胃や腸、肝臓や腎臓などありとあらゆる内臓器官に至るまでも、まんべんなく、まったりとした良い香りを漂わせながら、この液体は沁みわたっていきます。
このときこの流滴は、流れ落ちながらさらに、頭の中にある煩悩やエゴ、胸をしめつける苦悶やしこり、塊のようになった思考なども一緒に溶かして流れていくのがはっきりとわかります。
そこから流滴はさらに、両脚…足先…足裏へと進みます。
あなたは実は、大きなたらいのようなものの中に座っています。
流れ落ちた流滴は、このたらいの中に溜まっていきます。
“卵”は繰り返し頭上に置かれていき、同じように溶けだしていきます。
それにより、流滴はたらいの中にどんどんと溜まっていきます。
この温かく香しい液体によって、下半身は蒸し温められていきます。
こうして、頭と心は解きほぐされて軽くなり、温められた下半身によって身体には良い循環が生まれ、心身ともに健康な状態を作り上げることができるのです。
…少々長くなってしまいましたが、どう思われましたか?
まるで、いわゆるスピリチュアル的な“ワーク”のように感じられませんでしたか?
実はこれ、江戸時代中期に白隠禅師という禅マスターが広めたとされる
『軟酥(なんそ)の法』
というものを、私の方で現代風に脚色してみた文章なんです。
参考にさせていただいた書籍は、コチラ。
昭和のど真ん中に発行された本で、文体は結構イカツイのですけれど、仰っていることを解きほぐすと…これって“ワーク”じゃないの!“魔法”じゃないの!!と気づいてびっくりしました。
白隠禅師ご自身が、厳しい修行のやりすぎで廃人のようになってしまった際、山奥に隠棲する白幽仙人からこの教えを受けたとされています。
この『軟酥の法』によって全快した禅師は、大きな仕事を次々と成していき、結果的に84歳という長寿を全うされたとか。
この教えは江戸時代の当時も禅師によって民衆に広められ、大勢の人々を救ったそうですが、この本が出版された昭和30年代以降も、実に多くの重病人が救われているとのことです。
注目すべきは、肉体の回復には心の回復と安定がまず一番に大切であると説かれていること。
その実践としてこの『軟酥の法』が語り継がれているのです。
人間にとって肉体と精神、霊性が不可分であると、250年前からこんな風に禅の言葉で明らかにされていたことにも、正直とても驚きました。
やってみると、その凄さは確実に実感できると思います。
最初はぎこちなくても、回数を重ねると段々スムーズになっていくことでしょう。
“卵”のイメージは、自由に設定して良さそうです。
私は、色はピンク系やグリーン系のマーブル模様、あるいは煌々としたゴールドやプラチナなどをイメージしてみています。
形も、卵というより水晶玉のような球体に近くてもいいじゃない♪と思ってやっています。
また、“卵”の登場のしかたも、いきなり頭上に現れるのではなく、鳥や天狗、龍が飛んできて置いて行ってくれるなどの想像を加えるのも楽しいですよ!
上手くイメージが出来ないなど、ちょっと全体的に難しいと感じる方は、おそらくMOMOYO先生がご案内している「松果体を活性化させるワーク」をまずは実践していくのが近道だろうと思います。
頭の使いすぎでご自身の感覚へのアクセスが鈍っていることが原因と推察されるからです。
さらに、効果をあげるための超重要なポイントがあります。
この本の中で書かれているのは、こんな言葉。
『こんな方法で本当に効くのかな、などと思いめぐらしている間は、決して快方には向かわない。まず信じて素直に行うこと。』
まずは行動すること!
でも、その行動に効果を期待しないこと!
行動そのものを愉しみ、期待は手放しましょう♪
このワーク以外にも、このままで現代にも通用すると思える指摘や教えが満載の本。
いや…というより、人類はずっと同じ課題に取り組み続けている、というのが真実なのでしょう。
長く読まれている名著。
これも、とてもお勧めの本です!
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![Keiko Usami](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/168635927/profile_45731e37c0801ea64d7448d3f92be0bc.jpg?width=600&crop=1:1,smart)