ゲーミングモニターのえらびかた (Switch/PS4)
結論から言うと、大手メーカーから好みの液晶サイズを選べばOK。あるいは、ゲームモードがあるテレビでも十分。
もう少しこだわるならモーションブラーがあるものを選ぶ。オススメはBenQ ZOWIE XL2411K。
前提1 - ゲームハードの出力
Nintendo Switch, PlayStation 4 : フルHD (1920*1080), FPS 60Hz
PlayStation 4 pro : 4K (3840*2160), FPS 60Hz
PlayStation 5 : 4K, FPS 120Hz
※ フレームレート FPS frame per second : 画面が更新される頻度 (秒間のコマ数), Hz=/秒
前提2 - テレビとの比較
多くのテレビは以下の性能が多い。
リフレッシュレート : 60Hz
応答速度 : 1-8ms
表示遅延 : ゲームモードがあればほぼ遅延なし
テレビから性能アップを目指すのであれば、早い応答速度 (1ms程度), 追加機能 (モーションブラーなど) が差別化のポイントになる。
(60HzのSwitch/PS4においては応答速度が早くてもほとんど恩恵がないかもしれない, 後述)
ゲームクリエイターの桜井政博さんが、自身のYouTubeチャンネルで遅延について語っている。テレビの場合は、表示をキレイにするための後処理で遅延が生じている可能性があり、設定を切っていく・シンプルにしていくと良いかもしれない。
モニターのスペック
じつは、気をつけるべきポイントは少ない。というのも、安価なモニターでも十分なスペックを満たしていることが多いからだ。
液晶サイズ
24インチ - 27インチ が多い
視野に収まることも重要 = 大きければ良いわけでもない
解像度 : フルHD (安いモデルでも必ずクリアできる)
リフレッシュレート : 60Hz以上 (安いモデルでも必ずクリアできる)
応答速度 : 1-5ms (安いモデルでもほぼクリアできる)
入力に反応するまでのタイムラグ (ms=ミリ秒)
理論上は144Hz以上で7ms以上だと残像発生 = 60Hzでは恩恵ないかも
モーションブラー (残像感低減技術)
DyAc (BenQ), ELMN (ASUS) など
※ ASUSのELMNはDisplayPort/DVI接続時・85/100/120Hz時のみ
FreeSync
PCのビデオカードとディスプレイの同期技術, PCゲーム向け
VRR (AMD), G-SYNC (NVIDIA) など
その他
液晶パネルの種類
TN, VA, IPS など
応答速度や発色・視野角と値段に影響する
表示遅延
入力に反応後にモニター表示を書き換える速度, 最も影響が大きい
スペックの数字からは分からない実測値 (評判を頼りにするしかないかも)
メーカー独自の画質調整機能
暗い部分の視認性を高める機能 など
結論
Switch/PS4のゲーミングモニターは安いモデルで問題ない
最も影響する表示遅延はスペックを見ても分からない
→ 大手ゲーミングモニターメーカーにするのが無難?ゲームモードがあるテレビでほぼOKだが…
テレビとの差別化ポイント1 - 応答速度 : 1ms 以下
テレビとの差別化ポイント2 - モーションブラー : DyAc (BenQ)
今後、PS5やPCゲーム対応を想定するのなら、4K, リフレッシュレート 120Hz以上, FreeSync対応モデルを検討しても良い
なお、DyAc対応モニターは4機種のみ (BenQ ZOWIEシリーズ)。いずれも応答速度 1ms以下でFreeSync対応している。
私が買ったモニター : ZOWIE XL2411K
24インチ, フルHD, TNパネル
応答速度 1ms, リフレッシュレート 144Hz
DyAc対応, FreeSync対応
スピーカーなし
25,000円台
おまけ1 - 速度・時間の比較
ゲーミングモニターの応答速度 = 0.001秒 = 1ms
人間の反射反応速度 ≒ 0.2秒 = 200ms
"16連射" = 16Hz = 0.063秒/回 = 63ms/回
スト2 波動拳の入力受付 ≒ 10フレーム (60FPS) = 0.17秒 = 170ms
60Hz (ゲーム, テレビ, スマホ, PC) = 0.017秒/フレーム = 17ms/フレーム
120Hz (PS5) = 0.008秒/フレーム = 8ms/フレーム
240Hz (フラグシップのゲーミングモニター, 人間の認識可能限界) = 0.004秒/フレーム = 4ms/フレーム
おまけ2 - 有効視野とモニターサイズ
モニターサイズは大きすぎないほうが良いかもしれない。
なぜなら、(有効)視野に画面が収まりきらず、かえって情報を拾いきれなくなるかもしれないからだ。または、モニターからある程度はなれるとバランスをとることもできる。
(このあたりの議論は、別の記事で再考察した)
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