長期投資は全世界インデックス投資一択
自分の投資スタイルが間違っていないこと、それがある程度の理屈に基づいていることを再確認するために、noteにまとめることにする。
資産にまつわる前提条件
増やしたい・守りたいものが資産
ここでは資産を「たくさん有るほど幸せなもの」とする。幸せを追求するために、資産を増やしたい/減らないように守りたい、という前提だ。
資産には色々な形がある
自分の外
お金 : 円, ドル ...
モノ : 商品, 貴金属, 株 ...
自分の中
使える時間 ...
健康, 能力, 人望 ...
感情, 思い出 ...
資産の話はお金やモノといった自分の外にあるものに集中しがちだ。しかし自分の中にある資産も大事だ。自由な時間を確保したり、健康のために運動したり、スキルアップのために勉強したりする自己投資は重要だ。後からお金やモノに換えられないものがあるなら最優先すべきだ。
資産は形を変えられる
お金がすべてではないが、解決できることも多い。モノが買えるし、人を雇えば自由な時間も産まれる。
逆に、様々な資産をお金に変えることもできる。モノを売ればお金になるし、自分の時間と能力を活かして働けば給料が貰える。お金を払ってくれる人 (客や雇用主) を探すハードルはあるが。
つまり、資産をどのような形で持っておくか、ある程度はコントロールできる。
資産の価値は時間とともに変わる
新しいほど価値がある資産がある。新商品というだけで価値があるし、中古品は安くなる。
時間が経つほど価値があがる資産もある。プレミアが付いている古物は、手に入らなくなって時間が経っているから価値がある。
しかし実際は、価値の変化が予測しにくい資産も多い。株価がまさにそうだ。会社の価値と買う人・売る人の思惑などで株価が決まるのだが、あまりにも複雑で予測が難しい。
まとめ
資産には色々な形があり、形を変えることができる
資産の価値は時間とともに変わることがある
(そのため、価値が増える/守れるように資産の形を変えることが重要)
長期投資の考えかた
何もしなくても時間とともに価値が変わってしまうなら、増えるように/減らないように資産を最適な形にしておきたい。
銀行に預けておいても資産が減ることがある
モノの値段 (物価) は変わっていく。それはつまり、お金の価値が変わりうるということでもある。
通帳の数字は変わらなくても、資産が減っていくことがある。
たとえば600万円を預金していたとする。100円のジュースが120円になったら、ジュース6万本分の預金がジュース5万本分の預金に減ったことになる。
しかし問題は、時間による変化が予測しにくい点にある。(逆に100円のジュースが80円になって、価値が増えることもあり得るわけだ)
買わずにお金のままにしておくのもメリットはある。それが最も買い物をしやすい状態だからだ。
つまり、長期投資は「今すぐ使わない」という時間的なリスクを払ってリターンを得るスタイルなのだ。
とても長い目で見れば、モノの値段は上がり続けそう
世界の人口は増え続け、経済の規模はゆっくりと大きくなっている。
経済が成長して景気が良くなると、使えるお金が増えて、モノを買うようになる。買われるようになったモノは、値段が上がっていく。インフレという現象だ。
理屈としても今までの実績としても、長い期間で・世界規模で見れば物価は緩やかに上昇している。ただし1年で5%未満の変化ではある。そのため、もし世界規模に分散して長い期間をかけて投資できるなら、この5%程度の増加を利用することができる。
年5%というのは小さいようだが、その影響は大きい。1年だけでは1.05倍にしかならないが、翌年からは増えた数字に対して1.05倍していく形になる (複利)。10年後には1.6倍、15年後には2倍になる。投資しないと15年後には預金の価値が半減するとも言える。
長い目で見ると、投資家は平均値にほぼ勝てない
日本だと日経平均株価やTOPIX、アメリカだとS&P500やNYダウなど、株価の指数 (インデックス) がある。市場で扱われている株全体の値動きの平均を表すような指標だ。
長期的にみると、ほとんどの投資家は、投資を仕事としているプロの機関投資家でも、このような平均よりも成績が悪い。ましてや時間や能力が足りない素人には、平均を狙うだけでも運頼りだ。
まとめ
お金はすぐに使えるから便利
お金のまま (預金しているだけ) では価値が減りうる
長期&分散投資なら、わずかな増加が期待できる
インデックス投資の優秀さ
長期&分散投資の方法として最適なのがインデックス投資だ。
自分で個別に株などを買うのではなく、投資信託、つまり条件にあった金融商品を見繕ってもらうの方法の1つだ。インデックス投資では、指数 (インデックス) と同じ動きをするように、指数の計算方法と類似するような比率で商品を買ってもらう。
世界規模の平均を表すような指数を選んで長期投資すれば、それが運に頼らずに期待できる投資の理論値になる。これが先程まで述べてきた、プロの投資家でも長期的には勝てない数字だ。
もちろん投資信託には手数料がかかる。指数と同じ動きをするように調整するのに費用がかかるからだ。優れた投資信託を選べば手数料を年0.1%前後に抑えることができる。年5%の上昇に対して0.1%なので十分お釣りがくる。
そして投資信託では自分で買う金融商品を選んだり調整したりする必要が少ないというのもメリットだ。決算書の読み方の勉強をしたり、毎日株価を気にして売り買いする必要がない。大事な資産の1つである時間の節約にもなる。
最も資産が増える可能性が高い (運に頼らずに期待できる投資の限界値である)
手数料がかかるが少額で済む
ほとんど時間を投資しなくて良い
オススメの長期投資方法
もし上記のように「今すぐ使わないお金の価値を増やす/守る」という目的であれば、理論的にはインデックス投資が一択である。オススメは次の手法だ。
今必要なものがあれば、自己投資に躊躇しない
急な出費に対応できる程度の預金をする
すぐに使わないお金は投資しておく (必要になるまでは操作しない)
世界全体の経済指数をもとにしたインデックス投資を行う (eMaxis Slim 全世界株式 など)
逆に、間違いや誤解があるとしたら、次のようなパターンだ。
今すぐ使うお金まで投資してしまう
投資信託の選択ミス
狙った指数が偏っている (特定の国や業界に限った指数など)
手数料が高い
長期投資になっていない
短期的に株価を気にしてしまう (時間まで投資してしまう)
数か月で売ってしまう
参考図書
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