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アカウント情報を見直そう!【生活】

 普段、部屋を掃除するとき、使わなくなったものを処分したり、収納方法を見直したりして、部屋全体をスッキリさせますよね。

 同じように、スマホやパソコンで利用しているアプリやサービスのアカウントについても、見直すべき点がいくつかあるかもしれません。


アカウントとは

 多くの場合、アプリやインターネット上のサービスを利用するには、まず「アカウント」というものを作成し、ログインする必要があります。

 アカウントとは、日本語で「口座」を意味し、ユーザとサービスを個別に紐付けるものです。SNS などでは、一人が同じサービスで複数のアカウントを持つこともあります。

アカウント関連の用語

ユーザ:
アプリやインターネットサービスを利用する人のこと

ID:
ユーザを一意に識別するための名前や番号。メールアドレスやユーザ名がよく使われる。Identifier(識別子)の略。

パスワード:
ID を使ってログインする際に必要な秘密の文字列。これにより、本人以外が特定のアカウントにログインするのを防ぐ

ログイン(≒ サインイン):
特定のアプリやサービスのアカウントを利用するために、ユーザが ID とパスワードを用いて本人確認を行うこと。認証に成功すると、ユーザはそのアカウントを使ってアプリやサービスが提供する機能や情報を利用できるようになる

ログアウト(≒ サインアウト):
現在ログインしているアプリやサービスのアカウントをログイン前の状態に戻すこと。これにより、他の人が(ID とパスワードを知らない限り)同じデバイスを使用しても、本人のアカウントを利用できなくなる

 簡単に言うと、ID は「誰か」を示し、パスワードは「その誰かが本当に本人であること」を確認するためのものですね。

アカウント管理の重要性

 アカウント情報が適切に管理されていないと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。

 実際に、私の家族もアカウントにログインできない、パスワードが分からない、間違えてアカウントを削除してしまった…といったことがよくあります。

 ここでは、定期的に見直すことのメリットを4点挙げてみます。

1. デバイス移行の容易性

 スマホやパソコンを新しい機種に買い替えるとき、あるいは故障してしまったときでも、事前にアカウント管理をしっかりしておけば、スムーズに引き継ぐことができます。

 例えば、Google Drive のようなクラウドサービスを使っている場合、新しいデバイスでも同じアカウントにログインするだけで、今まで通りのデータにアクセスできます。

2. ログイントラブルの防止

 パスワード忘れやアカウントロックなどのトラブルを未然に防ぐことができます。毎回「パスワードを忘れた場合」をクリックするのも面倒ですよね。

また、「1. データ移行のしやすさ」にあるように、デバイス移行時のログインでも困ることはないです。

3. セキュリティの確保

 アカウント情報が漏洩すると、個人情報や資産に被害が及ぶ可能性があります。そのため、アカウントのセキュリティ設定は非常に重要です。

 特に、パスワードの使い回しは、1つのアカウントが乗っ取られると、他のアカウントも危険に晒されるリスクを高めます。古いパスワードや使わなくなったアカウントを削除することも大事。

 また、パスワードだけでなく、2段階認証などの追加のセキュリティ設定を行うことも効果的です。

4. プライバシー保護

 個人情報が漏洩したり、怪しいアカウントに目を付けられるなど、プライバシーが侵害される可能性があります。

 各サービスのプライバシー設定を確認し、必要な情報のみを公開するようにしましょう。SNS などでは、フォローしている人しか投稿内容を閲覧できないアカウントを「鍵アカウント(鍵垢)」と言ったりしますよね。

 また、他のユーザとのやり取りや連絡できる範囲を限定することも効果的です。

アカウント情報の見直し方

 ここからは、私が実践しているアカウント管理の方法をご紹介します。今回のお話は、セキュリティの観点よりも、主に私自身がどのように管理しているかに焦点を当てています。

 アカウント管理とは、単に「パスワードを覚えている」だけではありません。

アカウント一覧シートの作成と更新

 Excel でアカウント一覧シートを作成し、サービス名、URL、ログインID、パスワードなどを記録しています。シートはローカル、クラウドストレージ、USB それぞれに保存しています。もちろん、シート自体も暗号化済み。

 定期的にアカウントを見直し、自力で手入力でログインできるかを確認します。更新が多いサービスでは、利用規約やアカウント情報の更新を求められることが多いため、定期的にログインすることが効果的です。

不要なアカウントは削除します。

2段階認証の設定

 セキュリティ対策として、任意の設定項目として設けられていることが多いですが、ないよりはあった方が良いです。

 私の場合、利用しているアプリやサービスのほとんどは、SMS や認証アプリ(Google Authenticator など)を使うように設定しています。

パスワードの変更

 アカウントを作成・変更する際、サービス側から「英数字と記号を含む○文字以上」などの複雑なパスワードを求められることがありますが、基本的には全てのアカウントでそのようなパスワードを設定するようにしています。

 正直なところ、パスワードの使い回しが全くない訳ではないのですが、基本的にはそれぞれ異なるものを設定しています。

 特に、このサービスだけは盗まれたくないという場合には、より長めのパスワードを設定するようにしています。

その他設定の見直し

 アプリはアップデートの頻度が高いため、新しい機能や設定項目が追加・更新されることが多いです。そのため、定期的に見直すことで新たな発見があるかもしれません。

雑談

 以前、海外のサービスで Web サイトや Web アプリを公開するための環境を利用していたのですが、アカウントを削除する際、運営企業に英語で解約のメールを送る必要があり、数日間かけて対応したということがありました。

 日本語以外の言語でメールを書くのは初めてだったので、とても緊張しながら英文を作成したことを覚えています…。

 アプリやサービスによっては、削除ボタン1つで手続きが完了するものもあれば、今回のようにメールでの対応が必要な場合もあります。そのため、事前に利用規約などをよく確認しておくことも大事ですね。

最後に

 アカウント管理は、突き詰めると面倒な部分もありますが、安全性を考慮すれば大切なことです。

 あなたのアカウント、見直してみるのも良いかもしれませんよ!


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