DTM音源マスターへの道 【10】ドラム音源 〜ABBEY ROAD DRUMMER〜
こんにちは。
DTM音源シリーズも今回で10回目です。最初の頃はマニュアルと格闘しながら音源を1つ1つ勉強してゆく日々でしたが、少しは慣れてきたのか、新しい音源でも初見である程度は使えるようになってきました。
(Komplete限定ですが)
複数の音源を見ていると、音源選択やエディット機能、エフェクターやミキサー、イコライザーなど、設定項目がある程度共通しているので、名前を見ただけでどんな機能なのか分かることが増えてきたのが我ながら進歩を感じます。やっぱり続けることって大事だなーと、改めて思いますね。
という前置きをしたところで、今回はドラム音源の
ABBEY ROAD DRUMMER
シリーズです。ちょうどDTM音源で最初に勉強したのがドラム音源のSTUDIO DRUMMERだったのですが、ABBEY ROADシリーズの操作方法はSTUDIO DRUMMERとほぼ同じです。同じメーカーが作ったのだから当然なのかもしれないですが、この機会にドラム音源の選択肢を一気に増やそうという魂胆です。
ABBEY ROAD DRUMMERシリーズは6種類
ABBEY ROAD DRUMMERシリーズは、NIのKompleteだと無印には
ABBEY ROAD 60S DRUMMER
1つしか付属しません。Ultimateにするとこれが6種類になります。
6種類まとめて単品販売もされているようですが、Kompleteで買った方が断然お得ですね。6種類の製品名は以下になります。
年代ごとに分かれていて、以下の製品紹介ページで音源サンプルを聞くことができるのですが、このサンプルがその年代を象徴するような音楽になっていて、順番に聞いてゆくと歴史をだどってゆくようで面白いです。
サンプルを聞く限りでは一番新しい
ABBEY ROAD MODERN DRUMMER
が一番利用回数が多くなりそうな気がしました。
基本操作について、おさらい
操作方法についてはSTUDIO DRUMMERとほとんど同じなのですが、最近あまり触ってなかったので復習しておきます。
①音色はドラムキット(2種類)とFX、MIX等の設定の組合せ
STUDIO DRUMMERとABBEY ROADシリーズは音源ごとに2種類のドラムキットが内蔵されています。だいたい音色名の頭にドラムキットの名前がついているので分かりやすいかと思います。
ドラムキットにエフェクターやミキサーなどの設定を行ったものがプリセットとして表示されている音色名になります。
②スネアドラムは複数種類から選択可能
さらに、スネアドラムの音色は複数種類から選択可能になっています。
③プリセットで呼び出された設定をMixerタブで変更可能
先ほどドラムキットと一緒にFXなどの設定が呼び出されると書きましたが、呼び出された設定はMixerタブで確認、変更することができます。
画面下の方にEQ、COMPなどと書いてある部分をクリックするとそれぞれのエフェクトの設定画面になります。SETTINGでエフェクトの順番を変えることもできます。
GroovesでプリセットのMIDIデータを活用しよう!
そして、このシリーズの一番のおすすめポイントは、
すぐに活用できるドラムパターンがMIDIデータとして付いてくる
という点です。
このパターンですが、ABBEY ROADシリーズは年代ごとに音色が分かれているように、ドラムパターン集も年代ごとの特徴を活かしたパターンが音色ごとに作られているようです。
特にドラムフィルなどは普通に音楽を聞いていると速すぎて聞き取れないので、実際のMIDIデータとして確認することができるのは、とても勉強になります。
ちなみに、MIDIデータをCubaseに持ってゆく場合には、Groovesタブの右上に表示されているパターン名の部分をマウスでドラッグ&ドロップするだけです。
いくつかドラムパターンを見てみたのですが、タイミングやベロシティーなど結構凝っていて、自分にできるのか!とプレッシャーに感じたりもしますが、最初はそのままのパターンを使ったり、一部のみ修正して使いながら腕を磨いてゆこうと思います。
最後に
今回のABBEY ROADシリーズですが、Abbey Road Studiosという世界的にも有名なスタジオで生ドラムのサンプリングを収録したところから、その名前が付けられているそうです。
一度STUDIO DRUMMERを勉強したおかげで、今回はさらっと(自分比)特徴を押さえることができました。これで最初の目標どうりドラム音源の選択肢が一気に増えましたし、プリセットのドラムパターンのMIDIデータがあるので、うまく活用してゆきたいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。