DTM音源マスターへの道 【06】シンセ音源 〜MASSIVE〜 スタート地点まで
こんにちは。
最近はDTMでできることが少しずつ増えてきたので、機能の勉強と並行して楽曲制作にも取り組んでいます。まだまだ歩みは遅く、曲の完成が全く見通せない状況ではあるのですが、いろんな音を入れてみて試行錯誤をしています。そんな中で調べたり見つけたりした機能について、忘れないように記録に残しておこうと思います。
今回はKomplete13付属のシンセ音源の中から、MASSIVEです。
いつものようにNIの製品紹介のページでざっと音源の特徴を確認してからマニュアルに目を通します。
製品紹介ページには、
MASSIVEはベースとリードに特化した究極のシンセです。
と書いてありました。
元々はKompleteで音色を探しているときにBASSで絞り込んで見つけたのでなるほどなんですが、リードにも使えるというのは頭に入れておきます。
製品紹介ページのダウンロードタブを開くと日本語マニュアルがありました。久しぶりの日本語マニュアルです。今回はDeepL翻訳の出番はなさそうです。
シンセサイザーについて
MASSIVEの日本語マニュアルを読み始めると、最初にインストール方法があって、次にチュートリアルがあって、読み進めてゆくうちに使えるようになってゆくという初心者にはうれしい構成になっていました。
最初は順調に読んでいっていたのですが、読み進めてゆくうちに…あれっ、何か変だぞ…言葉が入ってこない…日本語マニュアルなのに理解できない!!!!!
と、いきなり挫折しそうになりました。
全体的に自動翻訳っぽい日本語があって読みづらいというのもあるのですが、一番難解なのは用語です。
MASSIVEをマスターしようというのは、シンセサイザーでの音作りをマスターすることに他なりません。ということはシンセサイザーの音作りに関する知識が必要になってきます。
元々シンセサイザーに興味を持ったのが音楽制作をやろうと思ったきっかけでもあるので、この機会にシンセサイザーについての理解を深めておこうとGoogle先生に聞きながら調べてみました。
以下のYAMAHAさんのサイトがすごく分かりやすかったです。
ありがとうございます!YAMAHAさん。
これを読んで、なんとなく分かってきました。
シンセサイザーについて、なんとなく要約してみると、
オシレーターで音の元となる波形を発生させて、
エンベロープで音のカーブを調整し、
フィルターで周波数を調整し、
なんやかんやその他のパラメーターを調整しながら
音を作ってゆく。
もののようです。うーん、合ってるのかなー。
よし、基本はこのくらいにしてMASSIVEに戻ります。
MASSIVEの起動とEdit Viewへの切り替え
早速MASSIVEを起動すると以下のようなシンプルな画面が表示されます。
ふっふっふ、もう騙されません!
前回BATTERY4で学んだことを思い出します。ViewメニューからEdit Viewを選択するとフル機能が使えるようになるんですよね。
おおー。大きくなった。MASSIVEの全貌が現れました。
日本語マニュアルでは最初にプリセットの読み込み方法が書いてあるので、まずはプリセットを鳴らしてみましょう。
ブラウザビューでプリセットの読み込み…ができない!
プリセットを読み込むためにMASSIVEの右上にあるボタンでブラウザビューに変更します。Browserというボタンをクリックします。
あれっ!音色が何も表示されない…
ここからMASSIVEとの格闘開始です。
File Browserのところのフォルダーをクリックしても、何も表示されません。でも、Massiveで始まるフォルダーをクリックした時だけ音色が表示されます。
右上のBrowserボタンの隣にあるAttributesボタンをクリックすると、音色をカテゴリで選択するような画面が表示されるのですが、カテゴリの選択しか出来ず音色が表示されません。
こんな調子で1時間程度、YouTubeを見て現実逃避しながらあれこれやって、やっと解決しました。
Browser画面で黄色くなっている2つのボタンをOFFにします。
SOUNDS をOFF
PROGRAMS をOFF
すると、カテゴリで絞り込んで音色を選択できるインタフェースがようやく出現しました。(疲れた…)
これでやっとカテゴリをたどっていって音色の選択ができるようになりました。音色は一番右に表示されている音色名をダブルクリックすると読み込まれます。
マクロコントロール MACRO CONTROL
次はMACRO CONTROLです。
MASSIVEのBrowserビューにした状態で一番上にMACRO CONTROLと表示されている部分に8つのノブが表示されていて、ノブをまわすことで音色が変わってゆきます。
音色ごとに8つのノブに割り当てられているパラメーターは異なります。膨大にある音色編集用のパラメーターの中から、その音色にあった編集用パラメーターが8つのノブに割り当てられているようです。
シンセサイザー入門のサイトで勉強したカットオフやアタックなど見覚えのあるパラメーターの名前が並んでいます。
特に意味を考えなくても、音を鳴らしながらノブを回すだけで分かりやすく音色が変化してくれるので、触っていて楽しいです。いつかは、各パラメーターの意味を理解しながら編集できるようになるんだろうなーと思いながら適当にノブを回してしばらく遊んでいました。
シンセビューとマクロコントロールの対応
マクロコントロールで音色を簡単に編集できることが分かったのですが、核ノブに割り当てられているパラメーターがどんなものなのか、を確認するためにシンセビューに切り替えます。
本格的に音作りをしたり、選択した音色がどのような構造になっているのかを確認するための、MASSIVEの全貌が詰まっているのがシンセビューです。Synthボタンをクリックすると切り替わります。
このシンセモードの画面の中の右下にMACRO CONTROLというセクションがあり、Browserビューのマクロコントロールにどの機能を割り当てるのかを確認したり編集したりすることが出来ます。
このMACRO CONTROLセクションですが、ボタンが黄色くなっています。そそこで、よくよく全体を見てみるといくつかのボタンが黄色くなっていることが分かります。そして黄色くなっているボタンの下に黄色い数字が表示されています。
この黄色くなっているボタンがMACRO CONTROLに割り当てれられていることを示しており、数字がMACRO CONTROLの何番のノブに割り当てられているのかを示しています。
このUI、色と数字をうまく使っていて、とても分かりやすいですね。
さらに見てゆくと、ボタンには別の色のものもあり、数字を表示するところが3ヶ所あるようなボタンがあります。
シンセモードの画面をよくみると
Envと書いてある部分が青
LFOと書いてある部分が緑
になっています。
そして、
Envは1から4
LFOは5から8
と数字が書いてあります。
ボタンの色の青と緑はここに対応しているんですね。ボタンの青と緑の数字を見て、対応しているEnvやLFOの番号をクリックしてみると、細かい設定が行われていることが分かります。
なるほど、だんだんMASSIVEのUIの作りが理解できてきました。しかし、これでやっとMASSIVEをシンセサイザーとして取り扱うためのスタート地点に立つことができたような気がします。(長かったー…)
MASSIVE音作りの最初、ウェブテーブルの選択
MASSIVEのUIが理解できたところでいよいよ音作り、とゆきたいところですがここからは難易度が一気に上がりそうなので、今回は最初のさわりの部分だけにしておきたいと思います。
一般的なシンセサイザーの場合にはまず、オシレーターが発生させる音の波形を選択するところからスタートするようです。MASSIVEも同じような感じなのですが、一般的なシンセサイザーが単純な波形しか選択できないのに対して、MASSIVEはウェーブテーブルという複雑な波形を使用することで独特の音を鳴らすことができるのだそうです。
そして選択できる波形(ウェーブテーブル)は85種類もあるとのことで、実際に別のウェーブテーブルを選択して聞いてみると全く違った感じの音になります。
MASSIVEはこのようにウェーブテーブルを発することができるオシレーターが3つあります。オシレーターに加えて、2つのフィルター+エフェクターで音を加工してゆくというのがMASSIVEの音作りのようです。
マニュアル記載の以下のフロー図がわかりやすいですね。
YAMAHAさんのシンセサイザー入門を読んでから、MASSIVEのマニュアルを見てゆくと最初のウェーブテーブルの選択のあとに使うことになるフィルターやエフェクト、エンベロープなど、MASSIVEだけではなくて他のシンセサイザーでも共通しているようなので、次に別のシンセサイザーを使うときにもMASSIVEで学んだ知識は役に立ちそうです。
MASSIVEマスターへの道は長い…
ここまで学んだ内容で、MASSIVEの初歩としてはOKにしておこうかと思います。まずはMASSIVEのプリセットを選択してMACRO CONTROLにアサインされているパラメーターを調節するくらいで使ってゆきます。
MASSIVEマスターへの道は先が長いのですが、先が長いことが分かっただけでも進歩なのでこれでよしとしておきますね。
どうも最近、音源の勉強を始めても奥が深過ぎてスタート地点に立つのがやっと、というのが続いているような気がします。音源の解説まで行かずに音源を使い始めるまでの苦労話で終わってしまっているんですよねー。
音源の解説を期待されている方には申し訳ないのですが、私にとっては新しい音源を使い始める際のハードルが下がってきたという実感があるので自分なりの進歩を感じています。しばらくはこのやり方で学びを続けてゆきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。