家無し、職なし、金無し、友達無し、実家無し…から出来るお仕事① – 新聞屋さん
ある日突然、(ほぼ)無一文に。
ある日突然、家を追い出されて、財布の中の所持金は数千円+小銭…。
「ヤバい。人生マジ終わった…」
という状況になったことはありますか?
私、あります。…何度も。
もちろん、毎回追い出されるわけではありませんけれど、『家無し、職無し、(ほぼ)無一文』という状況は、人生で何度か経験しています。
でも、大丈夫。人生って意外と何とかなるものです。
『新聞屋さん』はオススメかも。
新聞屋さんは、原付免許さえ持っていれば、ほぼ誰でも始めることが出来る仕事の1つです。
学歴や職歴、年齢や性別はもちろん、家(住所)が無くても大丈夫。
ついでに、大きな声では言えませんが、仮に前科があっても大丈夫。
ちなみに、余談。
新聞屋さんに限った話ではありませんが、面接等で、そもそも聞かれもしない自分のデメリット部分を、自ら敢えて言う必要はありません。余計なことは言わないに限ります。
個人的な考えですが、人を騙すのは良くありませんが、ある程度の隠し事はやむを得ない、というか必要でしょう。
何でもかんでもバカ正直に自己開示してしまうと、この世の中は損する場合が多い気がします。私の経験上。
話を戻しましょう。
新聞屋さんは、お店(というよりも所長さんの人柄)にもよりますが、当面の生活費を貸してくれるというケースも少なくありません。
つまり、ほぼ無一文の状態からでも、とりあえずの『住む場所(個室)』と『当面の食費(現金)』が確保出来ます。
これが、新聞屋さんの大きな大きなメリットです。
読○・朝○・毎○・産○・日○…、その他、地方新聞等々と様々な『新聞屋さん』がありますが、慢性的にどこも人材不足の業界ですから、入社までのハードルは低いです。本当に、ほぼほぼ誰でも入れます。
『新聞屋さん』の仕事内容
新聞屋さんの1日の基本スケジュールはこんな感じ。
朝刊配達
1:00 出社
自分の配達エリア分の新聞に、折り込みチラシをセット
1:30 準備は出来次第、配達に出発
6:00 自分の配達エリアが終わり次第、業務終了
帰宅(自由時間/仮眠等)
夕刊配達
13:00 出社
夕刊にはチラシが無いので、そのまま配達に出発
16:00 自分の配達エリアが終わり次第、配達業務終了
その後はやる気とお店によってのノルマ次第で勧誘業務
月末月初は集金業務等と並行
18:00 業務終了
帰宅(自由時間/仮眠)
…と、基本はこんな感じ。
新聞を配達するということがメインなので、それさえ真面目にコツコツやっていればクビになることもなく、また自分が望まなければ他人と関わることもほとんど無いので、人間関係の煩わしさも無いので、とても楽な仕事です。
勧誘業務(と集金業務)の部分が、お店によってかなり差が出てくるところでしょう。ちなみに、勧誘1件につき数千円、集金1件につき数百円という歩合があるので、やる気次第でかなりの収入増も見込めます。
収入はそこそこでいいから、配達だけでのんびり働きたい、という方は、別働隊としてそれ専門の人員を雇用している販売店を選択すると良いでしょう。
のんびりと朝夕の配達だけで大丈夫というところは結構あります。
新聞屋さんで働くデメリット
新聞屋さんで働くデメリットは、まずは休日休暇と拘束時間の特殊さ、でしょうか。
拘束時間そのものは、意外と短いです。具体的には、朝刊で4-5時間+夕刊で1.5-3時間と言ったところ。配達エリアは担当毎に決まっているので、自分のエリアを早く配り終えれば、その分早くに帰宅出来ます。慣れれば勝ち。
休日休暇については、これも販売店によってまちまち。
しっかり週一ないし隔週休2日程度で休みをもらえる販売店もあれば、休日は休刊日(新聞自体がおやすみの日)のみ、というところもありますので、事前に確認が必要です。
最大の敵は、天気
ここまで色々と書いて来ましたが、仕事内容自体はとても単純で、収入もそこそこ安定して、それなりに時間に融通も利くので、新聞屋さんの仕事は結構良いお仕事の部類だと思っています。
…が、何がキツいかって、天気です。
雨はもう仕方がない。1年の1/3は雨天なのですから、そこはもう慣れるというか諦めるというか、そういうものだと思うしかない。
問題は、『台風』と『雪』です。
まず、雨よりも『風』がキツイ。バイクは風で煽られて転びそうになりますし、新聞がビューっと飛んでいってしまった日には、ダッシュで追いかけて確保しなければならなくなります。結構大変。
そして、大問題なのが『雪』!
少々の雪ならば雨と同じ扱いとして考えますが、積雪になるともうアウト。バイクで走れなくなりますから、最悪は徒歩です。
普段バイクで走っている距離・エリアを徒歩で!しかも雪の中!
ヤバいです。キツイです…マジで。
というわけで、新聞配達は、普段は何てことない、むしろ楽ちんなお仕事ですが、悪天候の時に精神と身体にガツンとキます。
年に数回のそれを耐えられるならば、総じて収入と業務内容のバランスは良いと思われます。
個人的な総評としては、結構お勧めの仕事の部類に入ります。
でもまあ、とりあえず住む家と、当面の生活費が確保出来たら、他にもう少し割の良い仕事もありますので、都度天秤にかけて、より自分が合うと思う仕事に切り替えていくと良いのかもしれません。