ある日突然、住む場所が無くなったら? – ホームレスマニュアル
『ある日突然、住む場所が無くなる』…そんなこと、ある?
「あるんです」(川平慈英風のイメージで)
本当に、結構色々なパターンがあります。
親に叱られて家を追い出されたとか、同棲しているパートナーと喧嘩して家を出たとか、寮付きの仕事が急に無くなって行く宛てが無いとか、知人や友人の家に居候していて、やんごとなき事情で出なければならなくなったとか。
実家というものが無い、あるいは実家に帰れないという事情の方にとっては、今現在住んでいる家がすべて。
何かのキッカケでそれが脅かされるアクシデント(トラブル)に見舞われてしまうと、即ホームレスフラグ。
かくいう私は、思い返せば小学校二年生の初家出(自らではなく、追い出された)以来、学生時代は累計でおそらく2-3年間分くらい。自立してからも何度か、路上生活の経験があります。
子供の頃は意外と平気だったものも、オトナになるとキツいんですよね。
あらためて、子供の順応性というか、環境適応力というのは大したものだったなと、過去の自分を褒めてあげたいです。
というわけで本題。
この記事では、やむを得ない事情で『住む場所が無くなってしまった人(個人)』向けに執筆しています。
つまり、震災等の災害等で地域一帯の、大勢の人が住む場所が無い状況という想定ではございません。
現在、そのような状況に居られる方は、大変お辛い状況かとお察しいたしますが、行政サポート等の情報をお待ちください。
お金を持っていますか?
お金を持っているなら、その金額に応じて選択肢はいくらでもありますよね。
ホテル(ビジネスホテル/レジャーホテル/ラブホテル/カプセルホテルetc…)
インターネットカフェ
ビデオBOX
レンタルルーム
ゲストハウス/シェアハウス
などなど。
そもそもお金を持っているならこのページは必要無いような気がしますが、上記の中では、当座を凌ぐためには情報収集を兼ねられるインターネットカフェがおススメでしょうか。地域や店舗によりけりですが、パック料金が使えるお得なプランで入室して、8時間〜12時間、睡眠時間+情報収集の時間を確保。夜の時間帯(ナイトパック)なら1500円程度が相場でしょうか。
なお、週末は料金体系が違う場合もあるので要確認です。
お金がない!
オーケーわかった。安心してくれ。
大丈夫、この記事は君のような人のために書いているようなものだ。
むしろ待ってた。待ってたよ。
で、一応確認しておくけれど、当然実家には帰れないし、友達も居ないってことで間違いないな?
実家があるなら「帰れ」
友達がいるなら「頼れ」
以上。
この記事は、そんな恵まれた人が見る記事ではありません。
帰る実家は無い。頼れる友達も居ない。
オーケーオーケー。大丈夫。任せて。
これでようやく本題に入れるってものです。
というわけで、若干キャラが変わってしまいましたので従来の型に戻しつつ、以下、『お金』も『実家』も『友達』もない人のための、ホームレスマニュアルです。
雨(風)が凌げる場所を探そう
眠る場所として確保したいので、重要なのは、『雨』。
まずは雨を凌ぎたい。
ということは、つまり、『屋根』がある場所です。
出来れば『風』も凌げるといいですね。
これはつまり、『壁』がある場所です。
普通に生きている人たち、皆当たり前だと感じていると思いますけれど、『屋根』と『壁』って、本当にありがたい。
屋根があると濡れないし、壁があると寒くないんだから。
当たり前のようだけど、当たり前じゃない。
そんな小さな幸せに気づくことが出来るのです、ホームレス生活って。
さて、該当する場所は思い浮かびましたか?
思い浮かばないよという方のために、いくつか挙げておきますね。
駅
ガード下
建設中の家
公園等の障害者用トイレ
お寺や神社の境内
あたりは、鉄板でしょうか。
補足として、廃屋とか人が住んでいなさそうな家とか、使われていない施設だとか取り壊し前(中)の建物とか。
オマケとして、警備員が居ない程度の大きさの屋根付駐車場とかも選択肢に挙がってくるかもしれません。
とりあえず、『屋根』と『壁』を確保することが出来る場所を押さえたら、
「その場所には何時から何時まで、何時間滞在出来そうか?」
を考えてみましょう。
6時間以上滞在出来そうとなれば、寝る場所としては上々ですね。
全く人が来ないというのであれば、荷物を置いて拠点としても使えるかもしれません。
そんな場所、無いよ!
うそー。ちゃんと探した?本当に?
無いこと無いと思うけれど…。
でも、それならば仕方がありません。6時間の睡眠時間を確保出来るかどうかというと難しいかもしれませんが、それならば寝る時間を『昼間』にしましょう。
日中、比較的長時間眠れそうな場所をいくつかご紹介しておきます。
図書館
公民館(の非常階段やトイレ)
比較的大きなオフィスビル(の非常階段やトイレ)
…など。
日中開いていて、かつ人がほとんど来ないような建物・施設系が該当します。
座った状態で眠れる人はトイレはおススメかも。床が汚いとかっていうのを気にしなければ、障害者用トイレなら横になって眠ることも可能です。
このように、睡眠時間を日中に確保して、夜間はコンビニ等をはしごしながら立ち読みでもして過ごすとか、公園で物思いに耽ってみるとか。
その辺りは個人各々でお好みの過ごし方でどうぞ。
ちょっと辛すぎるんですけど…
何!?もう甘えか!
まったく、仕方がないなあ。
では、別案です。
お仕事が出来る年齢ですか?
具体的には、18歳以上〜60歳未満ですか?
それならば、とりあえずこの記事とかこの記事を読んでみるといい。
家がなくとも、お金がなくとも、仕事は探せば色々あります。
必要なのはスキルでも何でも無い、ただ『覚悟』だけ。
もしくは『開き直り』の精神。
別に一生やるってわけじゃなくても、当座をしのいで、また再起するための一時的なものと考えれば、それほど辛くもないのでオススメです。
期間として、半年も働けば再起の見通しはつくんじゃないかな?と思います。
他には無いの?他に!もっと!
何だよ!欲しがりかよ!
あるよ!ありますとも!
でも実際、万人に対して有効な施策はそれほど数がないのです。
各個人に対して、その人の状況やその周りの環境をヒアリングして、その人には有効であろうという案はいくらでも提案することは出来ます。
ここでは敢えて挙げませんでしたが、『正攻法』とすれば、生活保護や市区町村の一時貸付金、女性で、かつ子供がいるという方であれば福祉事務所に相談することで母子施設等の行政の保護を受けるという選択肢もあるでしょう。
行政のサービスが使えるなら、もちろんそれを優先した方が『お得』ではあります。
ここからは個人的なお話。
あの人たち(公務員)って基本的に面倒くさいし、何かとイライラさせられることが多いので、(私は)なるべく頼りたくないし関わりたく無いんですよね。
自分で何とか出来そうなら、何とかしちゃった方が断然早い。スピード超重視の私としては、公務員さんたちの仕事の遅さに耐えられないのです…。
というか、どちらか一方ということもなく、『併用』するというのが賢い手段なのでしょう。
このテーマ、とりあえずざっくりと書いてみましたけれど、いくらでも掘り下げられちゃいそう。また気が向いたらマトをしぼって加筆してみます。
当面は、個別のご質問等で、その人に合ったアドバイスをさせていただきますので、お困りの状況下に居る方は、どうぞ遠慮なくお問い合わせください。