狼少年潔癖症

否定する事で自我を作る
それは殻の様で水の様で
僕の身体を作り上げる材料なのだ

手の尺すらもそうなんだ
何処までも僕は嘘吐きで
嘘の否定と否定の土が重なり
地層になってる僕なんだ

もう何処にも居ないんだよ僕は
そう言って諦観する方が楽なんだ

肯定トロッコに乗る
それは幽霊の憑き言葉
僕の身体の墨汁となり
殻と水分となっているのだ

自分の思考と言葉
其れは誰から貰ったもの?
そこに自分なんて居ないのか
捉える僕でさえも嘘で生まれた
そんな気がして止まないな

僕は狼の思考なのだろう
護る為に吐いた嘘なんだ
それは自分にも向いていた

肯定トロッコに乗る
否定するも同じ事
結局僕は自我に這い蹲る
黒い渦の吸収体

自我なんて蝕む様に喪っていた
何処にも自分は見つからないのだ
嘘と真か否定の自我の殻と水分
憑き言葉を肯定も否定も僕じゃない
全部自我の為の水分墨汁だったのだ
ずっと嘘吐きだったのだ
ただ自分が楽ならそれで良い

肯定トロッコに乗る
否定するも同じ事
結局僕は自我に這い蹲る
黒い渦の吸収体
唯自分が楽なら其れが良い
狼が潔癖症なんて阿呆馬鹿だ
護る為の矛は自分にも
全て自分は幸せの結末
之が真の結末だ

いいなと思ったら応援しよう!