不如帰思想家
僕は死に損ないって名前
もう何回も死んでいる
死ぬなら体が先がいい
死んだと思えば蘇る
死に損ないの屍ダボ
やりたかったしてみたかった
確かにそんな事は浮き輪の様
自分は浮き輪に入れない
怪物となんて真っ平御免
ただここで海の中で
物理に嘆いて療法だろうか
最早無駄掘りの域に近い
棺桶の中を漁る様に
一言で表せるくらいに
僕が無知阿呆だったらな
途中下車したくなる様な
波に流れる星の様な
刹那の新幹線は人工の光
嫌な記憶が過ぎる様に
僕は辿り着けない
磁石の引力に溺れる
そんなの夢のまた夢に過ぎませぬか
腐死体が日に身を滅ぼす様に
生の願いを蝕む様に
僕は佇まいに合わせる顔が無いのです
貴方をいくら考えたとて
願いは叶いませぬか
健やかである事が雫砮李(だどい)
続けば主人公驀地
生きててもいいとか悪いとか
そんな事はどうでもいい
ただ言葉に乗る病んだ心で
落ち着いていたいだけだ
人間の上品なんて
プライドの仮面でしかない
愛を呼び磁石の猿になった時点で
奴も下品な猿の仲間入り
もう下品な姿見せてしまった
何一つ格好付けらんない
それを流石人間だ
零に絶対零度
まるで身だしなみの様に
汚れた過去を暗示の様に
人間は猿の信仰者だろうか
冷汗三斗を場数と呼んだ
脆弱を感じずに居られない身体
心という病原体が身体まで蝕んだ
性別も感じ無かった人間
身体が心を蝕む様に
一言で表せるくらいに
僕が無知阿呆だったらな
それを幸せと呼ぶ
死に損ないのフィロソファー
孤独病という脳の病気
人間離れした思考に蝕む
日蔭者で病弱な僕
千古不易な先人が重なる
憑かれたかの如く嗜むアート
風邪でも無いのに脆弱さを身体に感じる