異路同帰食材 第六の残
人間皆孤独
そう考える持ち主に問いたい
あなたは孤独を知っているだろうか、と
誰にも理解されない重たい鉛を
財産になるかも分からない
報われるか分からない鉛を
抱えた上のその考えなのだろうか
もしそうならそれで構わない
僕が開き直れていないだけなのだから
だがそうでない場合
僕は持ち主が優越感に浸りたいだけの
知ったかぶりと思うだろう
自分との対話で分からなくなることがある
納得という言葉に魂が納得しない
論理的に考えて納得でいい筈なのに
もしかしたら魂は存在しているか
僕は潜在意識の声が聞こえるのかもしれない
範囲は分からない為聞こえるとだけと残しておく
それもこれもと続けたくなる
だがそれは誰かのトロッコに乗っていて
それっぽいだけで文には合わない
なので僕はこう残す
この現象は重たい鉛を
日本通貨として財産に変え始めた時だ
それ以降無意識に孤独感も強くなり
より自分の視界が狭く
内側に行っていたのを今こうして
言葉にする事で感じることが出来た
まともに生きていくことなんて
到底できる気がしない
僕は完璧主義というやつなのだろう
散々考えるが結局
なぜそうするのか
答えはきっと僕が細か過ぎるのだろう
だがこれは唯一無二であると隠れて自負している
これが無くなってしまう
つまり曖昧を許せるようになってしまうと
とうとう僕は取り柄のない人間だ
それが人間なのかも怪しいが
それが現在僕は怖くなっている
経済を回す様に促進されるのは御免だ
これは僕だけの財産だ
いつか本物になるといいなと
隠れて僕は思っている所存である
だが媚びることは嫌なのが僕だ
何かをする時に何でもいいが
その行動その思考を誰かに重ねる
ことは無いだろうか
あの人がやってるから自分もいいか
という言葉が頭に過ぎるのではなく
もっと無意識に近く勢いでその体勢になっている様な
時には視界に映る物から連想した記憶で
楽になる事もあるかもしれない
恐らくこれも繊細な話だ
モスキート音だと僕は思っている
だが僕の様に細部まで俯瞰する
そんな誰かに伝われば良いなと思う
僕は自分を呪い被せた
掘られた穴を深く掘る様に
呪いと引き換えに僕は
魂という名の潜在意識の声が聞こえる様になったかもしれない
自分以外の何かに意識が行ってる時
特に他人に意識が向いている時
僕の鎧の様な霊体が
離れていく
自分に意識を向けると戻って来るので
たまにはトロッコに乗りたくなるものだ
今不自然にのでを付けた理由である
僕は会話が嫌いなのだろう
自分が誰かと繋がった錯覚に陥る事で
守っている鎧の様な霊体が相手に近付く
僕を見失いそうになる
もしかすると相手も同じで
会話している最中は実は
お互いの鎧の様な霊体の意識が磁石の様に
相手の感覚など勿論分からないが
重なり合っているのかもしれない