人間は余暇がないと打開策を思いつけない
まじ身もふたもない。
打開策・改善策というのはタスクがギチギチになっていて必死で走っている時には絶対に降ってこないのに、ふと暇になってボケーっと考え事したり本読んどくか、とかふわっとした行為をおっぱじめたりしたら唐突に思いつくんですよ。
悩んでいる最中は絶対に思いつけないというのもミソ。悩みから距離をとれる状態になって初めて
あ、あのジャンルの本読んでみるか……
携帯キャリア乗り換えたら解決できそう……
この出費削れるな……
このタスクあの人に振れるな……
ていうかまず休み取ろう……
髪の毛切ろう……
寝よう……
と解決策が浮かんできて行動できるんですよね。後半洒落になってないけど先週からの様子を振り返ると、わりとマジでボーっとしないとヤバそうなので労働者の権利行使して休んできますwwwwwww
いやなんか、ハイテンションのまま突然死ぬ人とか、いきなり病気になる人とかの話を聞いて「嘘やろ?」とずっと思ってたんですけど、人間は放り出せないものを複数持っていると結構平気でそういう境地に到達しがちなんだなぁ、あぶねぇな?と実体験込みで思うようになりました。
まぁ医療保険かけといてるから少し安心だけど(そういうことじゃねぇ)
放り出せないもの、その不可思議な構造とは
放り出せないもの第一位はお子。次は仕事みたいな。そんな構造。
ただ私、産前は別に仕事と殉教するタイプでは決してなく、逃げ足が速すぎて強い方のジョブホッパーに変貌しちゃったタイプなので、大人を食わせるだけだったらこんな面倒なことにならないのですね。多分産前で同じ負荷だったら普通に数カ月前からサボりだすわ。
厄介なのは、出産して復帰したら「私が仕事放り出したらこの子生きていけない!!!!!!!」「お世話を放ったら大変なことになる!!!!!!!」という切迫感が同時に存在するようになったことですね。うわぁ、これ新体験……??そりゃあ「なんでそんな負荷かけてんすか」とドン引きされる筋トレでもやってないとやってけないよな(ストレス値的なアレで)
なんというか、大黒柱的な「食わせなければ……」と母親的な「慈しまなければ……」が拮抗していて、うまく先手を打って休めなかったんですよ最近まで。
回復期というのもまあまあめんどい
そして、疲れからの回復の過程ってあまり直線的ではなく、ちょっと疲れから離れて回復すると一気に「あれってこういうことだったのでは……」とかいろいろ考えてしまって、疲れがさらにブワっと来て揺り戻しが来るんですよね。そして今多分その揺り戻し期な感じがある。
まぁ多分もう1サイクルくらいしたら「あんなこともあったわねぇ、懐かしいわねぇウフフ」とか言えるようになるかもしれんけど、どんなアップダウンがあるかは正直読めないから、余力使い切らないように生きていかないとだなぁと決意を新たにしているところです。
なんというか、管理職とか親とか、他者を守るポジションの人間は余力を使い切ることが許されないということを思い知るのですね。だって迂闊に死ねないからな……?
なので安全マージン読んで自分を鍛えるという謎行為をしないといけなくなり、やっぱり出産前後で人生の難易度は爆上がりしました。
でも、楽しいんだよね。子がいる人生
これは最後に全力で言わなくてはいけない。
特殊合計出生率0.99になっちゃったヘル東京の真ん中で75万人しかできなかった赤ちゃんの一人を育てているという、傍から見ると負荷マシマシの難易度設定ですが、それでも楽しいんですよね。
というかぶっちゃけ、産前は極限まで仕事ガチったんですけど、子供産まないままずっと仕事してたら多分人生自体に飽きることが明らかだなという予感は産前も感じていました。
そしていざ産んだら飽きるとか意味わからんくらい日々想定外のことが起きるので、飽きようがありません。あと自分のお子って自分ひとりじゃ超えられない壁超えて頑張れちゃう程度にはかわいいのよ。
さらにお子産むとよそのお子も爆裂かわいく見えちゃってすごい。そして自分のお子が振りまく幸せもすごい。正直、世界が一つ平和になったなと思った。
こればっかりは実際に産まないとわからん。私も産むまでマジでわからんかった。ホルモンのせいだというならそう言えばいい。だって生き物なんだもん。
で、育児フェーズがドン引きするほど大変なのに、やっぱりもう一度産みたいとか思ってるんですよ私。妊娠~産むのは無痛分娩だったこともあり、本当にめっちゃ楽しかったんです。でもそれ以上に産まれて育つお子のかわいさがすごい。これ2人・3人になったらもうそれ以上何も要らんのでは???と素で思うくらいすごい。
なのでやっぱり、産める年齢で産みたいと思うなら産んだ方がいいと思います。正直産みたくない人には無理強いはしませんが、産みたい人・産みたかった人が後悔するのは一番いやだなと思うのです。