映画「キャビン」(ネタバレはないが察した時点ですぐに観てほしい)
めちゃくちゃ面白かった。
はじめに
以下のポイントにピンときたらUターンして観てきたほうがよいです。
・Amazon Primeで視聴可能
・100分未満の映画
・二重構造(メタフィクション)
・全員本気なので足を引っ張り合わない(かしこい)
以下は視聴しながら脳に浮かんだ反応です。
ピンときたらIターンして観に帰ったほうがよいです。
・神域のホワイトボード
・モンスター総選挙
・爆発四散トトカルチョ
・ニッチ産業
・RPGツクール
・フラグ管理
・地獄の君主?
・シナリオ分岐スイッチ
・ホラー映画管理RTS
・半魚人大好きおじさん
・私はセクシー魔女のキキ
・この子は筋肉担当のクリヘム
・だばあ(ペヤング)
・半魚人大好きおじさん!?
・三重構造
・四重構造
続けます
よくきたな。
俺は真の海の男だから昔の映画でも初めて見たものは初めてのように自慢げにオススメする。今日はお前のための映画「キャビン」を紹介する。ネタバレは一切ない。
「キャビン」はありとあらゆるホラーの要素を内包したB級風ホラーだ。そこにはホラー作品を作り上げ演出するための真剣で本気の現場であり職員全員がそれぞれの信念をもって本気で活動をしている、本気なのだ。
彼らはボンクラな青少年を湖畔の別荘(キャビン)へ誘導して聖なる実験を開始する。それは《世界》が期待する最高のエンターテイメントを演出するために仕組まれた罠であった。正直言って、最初の10分くらいは「ゾンビーバーのパクリ」「ゾンビーバーじゃね?」「あ、ゾンビーバーだよ!ほら、見たことあるもん!!」的な「学生湖畔別荘モノ」のステレオタイプで正直不安になったよ? でも、ホワイトボードが出てくるあたりまではしっかり見てほしい。
世界で最高のホワイトボード
序盤の退屈な学生パートと同時進行で「キャビン」の世界観の全てを象徴するホワイトボードが登場する。そこには古今東西のメジャーモンスターから珍モンスターまでが網羅されたホワイトボードでこれから「作品」の中に登場する可能性があるモンスターたちがラインナップされている。彼らは学生たちが別荘に仕掛けられた数々のイベントフラグの中から何を起動するのかを「トトカルチョ」していたのだ。
一部抜粋だが紹介したい。(なお、この時点で再生を一時停止してメモを取った自分は慧眼すぎる)
・吸血鬼
・ゾンビ
・ゾンビ一家(別ジャンル)
・魔女
・セクシー魔女軍団(別ジャンル)
・吸血ドラゴン蝙蝠
・慈悲のなき医師団
・殺人ピエロ
・半魚人(一部に熱狂的なファンがいる)
・怒りの樹木
・地獄の君主
・地獄の殺人デス花嫁
・地獄の殺人狼男
・地獄のヘル雪男
・地獄の宇宙ビースト
・地獄の殺人大スネーク
・地獄の怪人ミュータント
・地獄の殺人ヘルカカシ
・地獄の殺人ユニコーン
・地獄の殺人ゴブリン軍団
・地獄の殺人フェアリーの一種 etc etc......。
エロすぎる。R指定されてもおかしくないエロいホワイトボードだ。
まったく、おまえらの想像力には頭が下がるよ。これらを準備してイベントスイッチに応じて放出する。バカなのか。君たち本気だな。
果たして、学生達の選んだイベントフラグは? 次に解放されるモンスターは?爆発四散トトカルチョの行方は!?頼んでおいたタコスパーティは開催できるのか!?そして、半魚人大好きおじさんの希望は叶うのか!?
おまえを襲う「予測できない(笑ってはいけない)スプラッタホラー」が幕を開ける。
未来へ
というわけで「キャビン」めちゃくちゃ面白かった。いいもん観た!!
タイトルが控え目で奥ゆかしいのも納得。誰かにオススメしやすい。
「地獄のヘルキャビン」とか「悪魔のお手頃別荘」とかだったら題名で避けられちゃうかも。
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