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【完結】「ALONE 孤独のサバイバー S3」【ヒストリーチャンネル】
放送開始時に紹介したので「ALONE 孤独のサバイバー S3」のふりかえりでもしていこうか。今回はかなり、その、忍耐力を試される展開であったぞ。
(放送開始時の記事)
10人が入って出るのは1人
ネタバレにつながるので詳しい説明は避けるけど、印象に残ったリタイアシーンを挙げてみる。
・最初の犠牲者:雨が降ったので帰ります
「家族のためのチャレンジである」という気持ちは精力的に行動をしている間は素晴らしいエネルギーである。ニンジャスレイヤーも家族の復讐のためにめちゃくちゃ元気よく頑張っていた。しかし、いったん行動ができなくなると「家族を放り出して俺は一体何を……」となってしまい……身動きのできない雨の中、ブルーシートを叩く音と会話をはじめ……やがて憧憬に飲まれて……死ぬ。これが最初の数日でよかった。数十日後にこれが発祥したら自責の念がさらに強まってしまっていただろう。
・第二の犠牲者:怒りのあまりバンブーに死す
空腹のあまり冷静な判断力が失われてしまう。老獪な判断力を持つベテランであれば耐えしのげる局面も若さという行動力がアダになった形だ。斧を持ったまま濡れた路面を遠出してバンブーを切り出し肩に担いで何往復もする。そして現状への怒りをバンブーへぶつける。怒りのバンブーだ。これじゃじこはおこるよ。じこはおこるものさ!! 彼はバンブーを求めバンブーのために事故を起こしリタイアした。最後まで怒りのまま叫び「まだやれる!」感あふれる印象的な退場となった。
・最終局面:ごはんとかたべてますか? 保存食ばかり作っていませんか。
チャレンジは最終局面。
冬が始まりニジマスが水面近くへ姿を現さなくなったため、チャレンジャーは飢えに苦しむ。唯一、食糧難を逃れていた挑戦者は十分な量の干し魚を作り、1年間は暮らせると豪語するのであった。だが、彼は思い違いをしていた。
1つ、この戦いは1年間続かないということ。
1つ、この戦いは環境に適応しサヴァイヴする体験であること。
これは遭難ではなく番組である以上、挑戦者を「日常へ戻れなくなる」ポイントオブノーリターンに追い込むことは不本意である。そのため番組では定期的な健康チェックが行われており、その時点で後遺症が残るほど肉体が衰える兆候(BMI17未満)が発見された場合は直ちにドクターストップとなる。彼は1年先を見越していたため、彼は節約生活を行い十分な量の干し魚を温存したままリタイアとなった。 ラストエリクサー症候群である。
「二度とやるか!」(優勝者)
チャレンジが終わり挑戦者は日常へ帰っていく。飢餓状態に陥った肉体は通常の食料を受け付けないため数週間かけて戻していかなくてはならない。仕事をやめてまで参加したり家族と亀裂が入ったままやってきたチャレンジャーもいただろう。彼らは日常に帰るという新たな戦いが待っている。優勝者コメントでは「二度とやるか!」となっていた。素直。
日記をつけろ。それは孤独を支える魔法の杖となる。
人類は本能にソーシャルが組み込まれた生物である。孤独に対しては歌い、細工を作り、日記をつけることを武器にして戦う。誰かに何かを伝えるということの貴重さを視聴者は考えてみよう。
エンターテイメントとしてはやや辛いか。
視聴者としての感想を述べるとS3は、エンターテイメントとしての爽快さに欠ける展開が続きタノシイが少ないシーズンでした。決着もドクターストップだったし。編集方法で見せ方を工夫しようとしているものの、どうにもキャラ立ちも薄くて煮え切らない感じ。パタゴーニアの水はしょっぱいぞ。
シーズン2終盤の優勝者が環境に適合して「勝利をつかみ取る」爽快さは奇跡的なものだったのかもしれません。それでも良質なドキュメンタリーですよ。
未来へ
ところで、みんな大好き「刀剣の鉄人 S3」が始まっています。
「武器を放棄してください」 Fuuuuu!!! 最高ッ!!
板金材料でクレイモアとかつくる番組だよ、最高のヤツだよ。
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