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モンスターパニックの名作『アタック・オブ・ザ・キラートマト』(1978年の映画)
よくきたな、お望月さんだよ。
トマトっぽいアイコンをしている割に、これまでちゃんと見たことがなかった『アタック・オブ・ザ・キラートマト』を見たんだよ。これがまた猛烈な大傑作。Z級?いや、これは立派な超BBB級の映画ですよ。
♪アターックオブザキラートメィトー
♪アターックオブザキラートメィトー
あらすじ
突然連続殺人が発生した!キッチンでダイニングで町中で!被害者はトマトソースに塗れていたことから犯人はトマトであることが判明。人類対キラートマトの最終戦争が始まった!!
ここがおもしろい!!
世間的には「チープすぎる映像」「でたらめな物語」ということで、クソ映画、Z級映画というイメージが先行している作品なのですが……これがめちゃくちゃ面白い。
ヒッチコックの『鳥』やスピルバーグの『ジョーズ』といった先例を経てアップデートされたモンスターパニック映画の傑作なんですよ。
「かつて鳥の大群が人々を推そう映画があった」
— お望月さん (@ubmzh) July 19, 2020
「人々はそれを笑った」
「だが」
「実際に鳥の襲撃が起こると、それを排除できるものは居なかった」
「人々は、もう笑わなかった」
トマト対策室のめちゃくちゃな狭さ、モタモタした人々の動き、間の抜けた会話、すべてが楽しい。「水が合う」というのはこういうものなんだろうな。
クソ狭い会議室にめちゃくちゃ笑ってる。
— お望月さん (@ubmzh) July 19, 2020
もしかして、この映画おもしろいのでは!?
特撮は適度に手抜きをしており、大量のトマトが動き回るストップモーションや台車に乗せた巨大トマトのアクションは、ユーモアに溢れていて楽しい。サウンド面も適度に力が入っており、緊迫したシーンではジョーズっぽい音楽が、アクションシーンではJAZZが流れて気持ちを盛り立てる。
特撮とかBGMめちゃくちゃ頑張ってるじゃん!!
— お望月さん (@ubmzh) July 19, 2020
トマトによる世界滅亡……。
(でも、農場でニンジンも作ってるって言ってたよな)
カルトでチープな普通の殺人トマト映画だと思っててごめん。
面白い映画に必要なものは、危険なカーチェイスとサプライズだ。
ふざけたストーリー展開ながら、クライマックスではカーチェイスと画面外サプライズアタックまで実行される観客のハートをつかむ演出。いまどきまっすぐな映画ですよ、これは。
カーチェイス、人引きずりシークエンス
— お望月さん (@ubmzh) July 19, 2020
車を追い越して爆走する男
決定的な場面で、画面外からの轢--ッ!!
おもしれえええええ!!!
いまどきまっすぐなカラテを……
モンスターパニックのお約束、モンスターの習性を学んだ人類による猛反撃。反転攻勢によって殺人トマトを全滅させる。やったー!気持ちの良いエンディングで爽やかな気持ちになれる。
モンスターに追い詰められてからの反転攻勢!!
— お望月さん (@ubmzh) July 19, 2020
うわあ、これだよこれ。
モンスターパニックで楽しいのは。
そして殺人トマトの本能を暴き駆除に成功する!!
人々が去ったスタジアム、男と女。
二人が見上げる先に、空。
『アタックオブザキラートマト』完結!! pic.twitter.com/4iYslrsNbQ
エンディングの「こうしてトマトは全滅した。だが、これが最後のキラー野菜とは思えぬのだ」も最高。映画の教科書ですよこれ。
ぜひ、みなさんも楽しんでください。よろしくね!!
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