【NJSLYR】 モータル・ニンジャ・レジスター【第二部感想#07】
(鯨幕に覆われた公民館の内部にはパイプ椅子が並び一段高い壇上には何人かのニンジャの遺影が掲げられている。司会とおぼしき影がマイクを持つ。逆光で顔は見えない。彼は重々しく反省会の開始を告げる)
それでは、連続殺忍事件被害者の追悼を始めます。みなさまご着席ください。
モータル・ニンジャ・レジスター
これから本エピソード中に無念にも爆発四散した罪罰影業組合の英雄たちを紹介します。
ソーサラー=サンは、魔法使いというより手品めいた一発ネタのブンシン・ジツの使い手でした。下半身にミニガンを内蔵するという発想はどこから生まれたのか。あなたはいったいどこのニンジャクランのソウルなんですか?
**バラバラ・ニンジャ・クラン? **そんなクランを組めるほどバラバラになるニンジャはいないでしょう?何をいっているんですか。(ところが後に結構いることが判明した)
トーメンター=サンは丁寧で効果的な拷問で結果にコミットする奥ゆかしいニンジャでした。彼のコミッメント拷問はギルドの規範でありましたが、そんな彼が逆に拷問と恐怖をコミットされてしまうとは皮肉なものです。
ビーフイーター=サンは、手慣れた様子でヤクザビズをこなす貴重な調整役でした。恐ろしい外見も仕事のためのものであり、その素顔は公私の区別なく己の立場と役割を考えて行動するベテランにふさわしい姿であり、その環境対してに文句を言わない姿勢はニュービーたちへの手本となるものです。本当に惜しいニンジャを亡くしました。
デジタルワスプ=サンは……どこまで生きていたのでしょうか。最初から本人は死んでおり、何者かに成り済まされていた可能性もあります。貴重な電脳系ニンジャですが電算室で使いつぶされるよりは安らかに旅だったのではないでしょうか。(会場の一部で失笑)
センチュリオン=サン!
お前さぁーもう少し頑張ろうよ。(古代ローマカラテは魔技?)意味がよくわかりません。反省した? このままだと古代ローマカラテ会の全員が同じように思われるんだよ? エエッ!? 反省しろよ、反省を!
サンバーン=サンは重サイバネの耐久力と決断的なヤル気重点な真の戦士でした。自ら傷を負うことをためらわないカトン・ジツはチームを鼓舞する力がありますが大雑把なジツは連携に難があります。ザゼンなどをして精度を高めたり奥ゆかしさを身につけましょう。
ディヴァーラー=サンは特殊なケズリを得意とする前衛ニンジャでした。しかし、ガードされる前提でコンボを組むのはやめなさい。あなたはMtG初心者ですか? ガードされずにテンポが崩されたらどうなるのか、もう少しメタりなさい。基本的にループは続かないと思いましょう。 最終的にはカラテを高めたグーがフィニッシュブローということを思い出しなさい。
コンジャラー=サンは実戦投入されることの少ない希少なブンシン・ジツの使い手です。満を持して登場した割になんだか地味な感じでキャラが立っていませんでした。もっと口癖とか笑い方とか個性を磨きましょう。ヒサツ・ワザの鏡像ブンシン・ジツは強力なのか大道芸なのかよくわかりません。サンバーン=サンのカトン・ジツには一方的にやられるのではないでしょうか。本当にマスターですか? でも、カタログスペックの高さやコンボで輝きそうな特殊能力は魅力です。**私は応援しています。 **
シーホース=サン。
おつかれさまでした。
(来賓席の貴族めいた男と老人が哀しげに俯いている)
それでは閉会となります。
散っていったザイバツの英雄たちへのチャントを!
ガンバルゾー! ガンバルゾー!ガンバルゾー! ガンバルゾー!
ガンバルゾー! ガンバルゾー!ガンバルゾー! ガンバルゾー!
ガンバルゾー! ガンバルゾー!ガンバルゾー! ガンバルゾー!
初心者にもオススメ
このエピソードは被害者側のザイバツニンジャの視点で進行されるため、ザイバツ・シャドーギルドがどのような組織なのか。縦割りで横の連携が薄く、戦闘力以外にも政治力が評価され、上司は部下や他の派閥のニンジャを切り捨てる。暗黒サラリ道にも似た従属を強いられる末端ニンジャ達の生態を知ることができます。初見エピソードとしてもオススメです。