この映画のここんとこが五億点！（08） 『ダウンサイズ 』（2017年の映画）
よく来たな。コンテンツライターのお望月さんだよ。
俺は毎日映画レビューを書いているが微妙な点数（低すぎず高すぎず）に関しては誰からも注目を浴びていない。この連続企画はそんな映画の「ここが五億点！」というポイントを400文字くらいを目安に短期間で更新をする企画です。
『ダウンサイズ』
<本編の結末に関するネタバレが含まれます>
あらすじ
大！世！界！飢！饉！北欧名物クレイジー博士は人類を小型縮小させることで居住区域や食料の枯渇を解消する手法の開発に成功。生活に行き詰まり、一軒家を持てず夫婦の危機にあるマット・デイモンは、小型縮小ダウンサイズ計画に飛びつくことに。だが、ダウンサイズ後の町に妻が現れない。ドタキャンして逃げ出してしまったのだ。
ここんところが五億点！
そんなわけで全然思ってたんと違うじっとりとした展開が始まります。世知辛いミニチュアハウスの生活、ヒッピーの蔓延、小さな世界でさらに広がる格差社会の現実。
アントマンみたいな体格差コメディを期待してたんだけどなあ……。
やがてマットデイモンは下層民とふれあい、さらに自らの生活レベルをダウンサイジングしていくわけです。「まだ標準サイズで消耗してるの？」「まだ縮小サイズで消耗してるの？」「まだ」「まだ」「まだ？」
無限に生活レベルを落とし続けた結果、彼は実験開発者が住む北欧コロニーへ到達。北欧神話を模した数千年規模の最終ダウンサイズ計画への参加を決めます。（実質的な滅亡である地下生活）
お前らはまだ現世で消耗してるの？ 俺は神話の世界へ行く。
爆笑。この近未来どくさいスイッチに五億点です。現世の縮図、インターネット寓話。
サイズ差コメディとかカラスにさらわれるアクションとか、そういうものが全く見れなくて完全に期待とは別のものを見せられましたが、ニヤリとさせられる結末。あまりにも苦いブラックコメディ作品です。
いじょうです。
▼目次と企画のあらまし
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