「ポールの揚げパン屋行状記」
前回(タリア編)の旅路で仲間になった "揚げパン屋" ポール・ヘジン。
敬虔で謹厳実直な言動と割烹着を着込んで戦闘に参加するという二面性と口を開けばチュロスのことしか話さないエキセントリックさで私に大人気のキャラクターである。それ以外は特筆すべき特徴のなかった彼だが、新主人公バルマンテ編ではメインキャラ級に活躍を始めたのでレポートしておきたい。
信仰の証
(前回)タリア編
一介の揚げパン屋でしかない彼は世界が乱れるのは星神に対する信仰が足りないせいだという真実を知り、天まで届く「祈りの塔」を建築して天に近い場所で祈りをささげようと驚くべき計画を立ち上げる。
冒険者のサポートもあり建立に成功したポールは代表者の座を降り、一介の揚げパン屋としてささやかな幸せを届ける毎日を過ごす。後年、冒険者たちと再会したポールは恩返しのためファイアブリンガーの陰謀を阻止する旅路に同行する。彼の塩チュロスは冒険者たちの大きな力になったという。
狂奔する遊星
(今回)バルマンテ編
ケイ州の摂政"シグフレイ"は善政を為しながらも粛清を実行し多数の国民を処刑した奇怪な人物である。彼はやがて捕らえられ首切り人バルマンテの手によって斬首される。彼は(私は七度よみがえる、また会おう)と言い遺した。しばらくしてケイ州に奇妙なうわさが届く。隣州で奇妙なオトコが「祈りの塔」を建築しようとしている、その男は"シグフレイ"、またの名を "揚げパン屋" ポール・ヘジンという。
は? ラスボスじゃん。七英雄枠じゃん。
なにしれっと邪神誅伐に参加してんの?別シナリオのラスボスが普通に一般人として紛れ込んでいる展開……恐るべし周回プレイ。
一方、そんなifを知らないバルマンテ一行はポール=シグフレイを揚げパン屋だとなめくさっています。
しかし、彼の精神は強固であり昔の自分は死んだ。私はシグフレイだと言い張るのです。そしてその精神力で周囲を味方を付けて、どんどん「祈りの塔」を巨大化させていきます。
Pと描かれた看板や牧歌的な屋台のデザインが彼の人柄をしのばせますね。
地域の神主に問い合わせてみると、やはり急激な心境の変化があった模様。村人たちにとっても「神懸かり」「狐憑き」の類のようです。だいじょうぶかなあ。
勢力を増す狂信者の集団は隣国への政治的影響を生み出してしまったようです。国境の門番は宗教問題で政治が乱れればラッキー。すぐにでも攻め込んでやるわい、とのこと。
一方で国内の多くの人々は資源をすべて「祈りの塔」につぎ込まれてしまうため疲弊し不満を訴えています。
そんな中、大規模な落盤事故が発生。資源の封じ込めを狙った反対派の仕業か? さらに鉱山を塞ぐ岩石を冥魔が砕き、それに乗じたポールは「祈りの塔」を完成させてしまいます。 しかし、冥魔と契約して冥府魔道に落ちたことが発覚したポールは、勝ち誇るように罪を認め死刑執行人バルマンテに連行されていきました。
大いなる目的のために罪を犯したポール・ヘジン=シグフレイ。
彼の精神はいったいどこへ到達していたのか……このまま死刑が執行されようとしたその時……!!
どこからともなくあのCMソングが!!
みんなが、みんながポールを思って泣いている!!??
歌声は死刑執行人の胸に届くのか!?
いじょうです。
これからどうなってしまうのか。揚げパン屋はまた死ぬのか。
そして何度も蘇るというシグフレイの秘密とは?
たのしみですね。
未来へ
主人公ごとに通常戦闘BGMが異なることが判明したため、実質的に二周目は別ゲームであることが判明しました。 あとちょっとだけがんばるぞ。