『サーホー/SAAHO』(2020年の映画)
「怪盗プラバースは大変なものを盗んでいきました」
「え……」
「約3時間です!!」
「……万歳!(サーホー!)」
『SHOW TIMEだ!』
『サーホー/SAAHO』が劇場へ還ってきた
3月末に公開されながら緊急事態宣言に伴う劇場閉鎖、長期間の自粛要請、このまま劇場公開も終了か?と思われた『サーホー/SAAHO』が劇場に帰還ってきた!!
2020年6月現在、マストの劇場体験として最優先にオススメのマスト作品、それが『サーホー/SAAHO』だ!!
感想レビュー
規格外の「傑作」だけどあまりにも「異常」な映画。超作画俳優プラバースの存在に全ての成否を委ねた思い切りが良すぎる脚本。国家予算級の車両航空アクション。サイコスリラーめいた前半部から一転して『サーホー(万歳)』となるタイトルコールは超絶的ショータイムの嵐!!
あまりにも複雑すぎる完璧に構築されたプロットに説得力をもたらしているのが「だってプラバースだから」の一点しかない。やばい。展開は後半まで持続し主要人物それぞれの格を保ちながら圧倒的速度で大気圏を超えていくサーホー=プラバースのカリスマがやばい。
『バーフバリ』とは異なる新たな英雄感。悪くてエロい憎いヤツ。もう「サーホー」としか表現できない体験をしてみてほしい。
あらすじ
あらましはこうだ。
近未来暗黒帝国インドを支配する未来暗黒ギャングの首領が暗殺された!!首領の後釜を狙うデブラージだが、そこへ首領の息子を名乗る若者が出現してギャング団は二つに割れた!骨肉の争いはやがてカギを握る「ブラックボックス」の争奪戦となる。それを警察組織が嗅ぎ付けギャング団の討伐を狙う。そして、そこへ割って入るのが大怪盗サーホーである。
だましだまされ四つ巴、警察組織のエースとして丁々発止のとりまわしを見せるアショークは色気と茶目っ気と機知に満ち溢れたチョイ悪の好漢だ。登場シーンからして異常であり、複数回の殺人マンションを上下に移動しながら、1面蛇、2面ジャガー、3面殺人シェフ、4面筋肉マッチョ団、5面凶悪悪党軍団、と一気に片付けてしまう。
貸金庫へ預けられたブラックボックスを追い、すべての勢力がなだれ込むカーチェイスが発生。ギャング団の襲撃を受けながら高速道路をぶっ飛ばす警察チーム、謎の男、アショーク。
勝者は? すべてをつかみ取ったのは? いったい?
そいつこそが……
『SAAHO/サーホー』〔映倫〕
ここまでがアバンタイトルです
ここから先は真の姿を現した「プラバース」の独壇場。無慈悲までの豪華絢爛半裸スカイダイビングにバイクアクショントラックアクション格闘格闘チェーンアクション未来カーラケーヤカーラケーヤジェットジェットヘリヘリカッタッパカッタッパサーーホーーー!!
ネタバレ防止の都合で取り乱しました。申し訳ございません。
複雑すぎるプロットですが、着地点では完全に理解できている。一度目よりも二度三度の鑑賞が楽しめるという猛烈な作品です。ぜひ劇場へ足を運んでください。そして、お前の感想をサーホーしてくれ。
以上です。よろしくお願いします。