令和4年度がなぜ緊縮予算だと言えるか雑に解説
令和6年度の国の予算案の概算要求を見て、ああ政府は日本を滅ぼす気なんだなとため息が出るわけですが
僕なりに令和4年度を取り上げて日本の緊縮財政の欺瞞をを書いていこうかなと
面倒臭いって方は
政府予算が過去最大になるのは当たり前
国の借金、正確には政府の負債=通貨発行残高が過去最大になるのは当たり前
税収とは私たちからお金を消した額
財政赤字=新たに生み出した額-消した額の差分
政府予算が編成されるのは執行する年の前年度
これだけ覚えて帰ってください。
そもそも政府予算の編成、成立のスケジュールとは?
ちょっと不安な部分もあるのですが予算編成のスケジュールについて画像を作りました
青字は予算執行する前年度、赤字は予算執行する年度です
この記事を書いている9月5日時点ではツイッター(強弁)で概算要求で検索すれば各省庁から概算要求が出ているニュースが多くヒットしますね
よく言われるスペンディングファーストはその年の税収が確定する前に、というか入ってくる前に予算を編成し執行する
日本もずっとやってるし、世界中でやっている
令和4年度は緊縮なのか?
まず令和4年度一般会計予算について書いていきましょう。
丁度いいのがなかったの下記URLから引用しました。
2022年01月26日の記事ですからこれから2022年度の予算が成立する頃といった感じでしょうか
さて、前提として一般会計予算は令和3年度比で1兆円近くアップしていますね
個人的には3%は増やさないと話にならないと思うのですが・・・
税収の65兆円は2022年度=令和4年度でもなければ
2021年度=令和3年度ものでもなく設定された見込み相当額である
この点に要注意です
歳入の部分を注目すると紫色で囲った新規国債36.9兆円
税収見込み相当額60%に対して国債は36.9%
これを多いとみるか少ないとみるか人によって違いますよね
ここで一般会計歳出に視点を移しましょう
一般会計歳出は一般歳出と国債費に分けられますね
後者は国の借金と世間で言われる国債の利払い費と国債の返済費になるわけです。
歳入には税収が書かれていますが実際には建設国債+特例国債+税収見込み相当額の国庫短期証券(国債の一種)で予算が用意され一般会計歳出に使われるわけです(あくまで私個人の理解です)
さて、それを前提にすると債務償還費のおかしさが見えてきます。
一般家計歳出に債務償還費を組み込み新たに生み出したお金を突っ込むとはどういうことか?
その分のお金は世に出ることなく消滅します。
わかります?少なくとも14.9%は実際には水増しされているということなんですよ
ちょっと見にくいですが財務省先輩の資料より引用
歳出の「うち債務償還費」「うち利払い費」
が
歳入の「債務償還費相当分(交付国債分を除く)」「利払い相当分」
と同額なのがわかります
国債の借り換えについては特別会計で最初から全額やればいいのに
一般会計に手を突っ込んでいるのか?
そもそも債務償還費を計上しているのは僕の知る限りでは日本くらい
そこにどんな意図があるのか?
僕が思うに一般会計歳出の水増し、借金で借金を返済する部分をわざと乗せて国債依存度の水増しが目的
これで日本人を騙すのでしょう
財政赤字=通貨発行額 税収=通貨を破壊した額
政策的支出による赤字相当分(基礎的財政収支赤字)が激減している
それはそれだけ通貨発行を激減させているということ
これは前年度比で7兆円、通貨発行を減らしていると解釈すべき
財政赤字が通貨発行額であれば、税収とは通貨を破壊した額
通貨発行を渋り、一方で過去最大に通貨を破壊する
しかも一般家計歳出は公然と水増しが行われている
これが緊縮でなければなんだというのか
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