何でも話せる友人はいない
常連さんが隣の店でイベントをするという。しかし、人が集まる気配がないので閉店後に立ち寄る。
いつもお店でするような取り留めのない話題に終始しているうちにイベント時間が終わる。
この地に引っ越してしてから頻繁に顔を合わせる友達もいなくなった。日常的なたわいのない話は妻とかわすが、他に話す相手もいない。
そのためか、何人かの常連さんと雑談することが多くなってきた。小説の話、映画の話、音楽の話。相手によって話題が決まっている。
考えてみると、何でも話せる友人は昔からいなかった。興味の対象が完全に重なる人なんて存在しないだろう。いたら怖いと思う。