欲望年表を書いてみる
千葉雅也が『勉強の哲学』で「欲望年表」を書くべきだと勧めていると、阿部幸大が『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』で紹介していた
何歳のときになににハマったとか、どんな私的事件があったとか、そして、その裏では社会でどのようなことが起こっていたか。そのようなことを年度別に思いつくままに書き出して、自分の人生を客観的に分析するのだ。
千葉雅也はその目的として「人生のコンセプトとなるキーワード」を「無理にでもわざの考え出す」必要があるとする。
ここから阿部幸大は「年表をネタにきて現在の研究内容と自分の人生とのリンクを人工的につくる」ことを目指す。
わたしは特に論文を書く予定もないけれど、50歳を目前として自分の人生を棚卸しするのに欲望年表はちょうどよさそうだ。
阿部幸大は客観的に書くコツとして以下のことを上げる。
重要だと思われるものばかりをセレクトしない
親や友人から自分がどう見えていたか聞く
嫌いだったものとか、やたら腹が立った出来事
文句を言わなくては気が済まない物事
確かに「欲望」なので好き以外の喜怒哀楽も抑える必要がある。ひとまず思いつくままに書き連ねていき後でまとめることにしよう。