日記 いつもと同じ日を過ごして終わる
近所の店が今日閉店すると聞いて、慌てて話を聞きに行く。何十年も続けていたお店が、予告もなく急に閉めるなんて。
もっと事前に告知をすれば、最終日にたくさんの、溢れるほどの人が来たはすだが、店主さんはいつものお客さんを相手に静かに終わることを選んだ。
だから、わたしがみんなに声をかけるわけにもいかない。最後に来たかった人をたくさん知ってるのに、その人たちに言うことがためらわれる。
店はもう老朽化していて、店主さんもすっかり疲れてしまっていて、続けて欲しかったけど、長い間お疲れさまでしたとしか言えなかった。
始めることが一番簡単だ。続けることは難しく、辞めることも難しい。
わたしの店も続かなくなる日がくるだろう。いつか閉める決断をすることになるのだろう。
そんな日を想像したとき、いつもも同じ1日を過ごして終わりたいという気持ちは、とてもよくわかる。