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いま日本に紹介したいアジアのクリエイターを毎月ピックアップ!11月のProspectiveは🇹🇼 紅林 ( ホリー )
Prospective
いま日本に紹介したいアジアのクリエイターを毎月1組ピックアップする ubies Newsletter 内の企画。今月の選者は、台湾の ann 高毓安
選者 : ann 高毓安 のコメント :
「イラストレーター ?どんなキャラクターを描いているの?」と聞かれることがまだまだ多い、台湾のイラスト事情。そんな中、今回ご紹介するのは紅林( ホリー )。イラストレーションの可能性を無限に感じさせてくれるクリエイターだ。
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紅林の作品を初めて見たのは、2016年頃。台北の中山区にある映画館"光點台北"に併設された小さな書店だった。大小さまざまなココナッツの木のモチーフが壁面に展示されていた。バッグにプリントされていたり、壁に小さく貼られていたり、壁際にはピザの箱が高く積み上げられていて、中にはココナッツの木がプリントされているTシャツが入っていた。一見シンプルなラインでありながら、紅林の作品からはとてつもない自由を感じられた。
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イギリスの名門大学 University of Birmingham で芸術展示を学びに留学していた紅林は台湾に戻り、イラストレーションのみならず、クリエイターとして表現の可能性を数多く見せてくれている。紙に描かれた絵を立体物にして見せたり、写真家の撮影作品にイラストを描いてコラボレーションしたり、時には絵にポエムを付けることも。
特に、近年台北で開催される“TAIPEI ART BOOK FAIR”では、彼女がどんなブースを出すのが、ファンの私は毎年楽しみで仕方がない。カルチャーの一面だけでなく、最近はイベントのビジュアル制作や、書籍の表紙、新聞の挿絵など、活躍の場を広げている。
彼女を見ていると、台湾の”イラスト”の可能性は、まだまだこれから発展していけそうな気がする。
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紅林 ( ホリー )
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📩 このコンテンツは、11月30日配信の ubies Newsletter vol.5 に掲載されたものです。