吸気口に換気扇を取り付けるにはどうしたらいいか? 【その2・アタッチメント導入編】
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その1・給気口の解説編の続きです。
吸気口は、様々なメーカー、様々な形状が存在します。当然、後から何かを取り付けることを想定していません。これに換気扇を後付する。しかも老若男女、誰でも簡単に取り付けできるようにしたい。
これがなかなかに難しい。
そんな時は、先人の知恵を拝見する。つまり市場調査に限ります。
しかし、僕が知る限りでは、吸気口に関連する商品は多くありません。いや、ひとつしかありません。唯一知っている商品は、『給気口用フィルター』です。ホームセンターなどで、複数の会社から販売されています。
この商品、花粉症の人は必須みたいですよ。
『給気口用フィルター』はフィルターがない給気口に、フィルターを後付けするものです。フィルターがある給気口でも、『給気口用フィルター』追加することで、花粉などの遮断効果を高める目的で使うようです。
『給気口用フィルター』は両面テープで吸気口に接着することで取り付けます。こんな感じ↓
両面テープは簡単で直感的に取り付けできます。取扱説明不要ですね。
ということで、アクリルの什器(店舗で陳列に使うもの)を改造して、サクッと『隔離・換気扇』試作初号機を作ってみました。
アクリルの端に両面テープを貼り、壁に取り付けています。
……微妙ですね(笑)
まず、換気扇本体とファンに重量を支えてやらないといけないのですが、両面テープだと心許ない。両面テープは壁紙に接着することになりますが、壁紙は凹凸があるので基本、両面テープは使えません。脱落する恐れがある。貼れたとしても、外すときに壁紙が剥がれて傷んでしまう恐れもある。
なら『給気口用フィルター』みたいに、壁じゃなくて吸気口に両面テープで固定してしまえば……? うーん。できれば取外しを簡単にしたい。両面テープだと外すのが大変。粘着質も残ってしまう。
あと、両面テープだと、丸型、プッシュ式(角型)の二種類を用意しないといけないんです。
『給気口用フィルター』は、形状からもわかる通り、丸型・吸気口にしか取り付けできません。プッシュ式(角型)給気口に取り付けるには、角型専用の『給気口用フィルター』を用意しないといけない。
できれば、丸型でもプッシュ式(角型)でも取付けられる、形状を問わない製品にしたいのです……。
ということで、両面テープは却下。
結論を先にいうと、マップピンで固定する方法に決めました。
マップピンは文字通り、地図に刺すピンで、目印をつけるためのものです
マップピンは、虫ピンと呼んだり、画鋲と呼んだり様々ですが、要は細い釘で壁紙に固定するのです。
賃貸だと、壁に画鋲を刺したら原状回復費用を請求されちゃう!と危惧される方、いらっしゃいますよね。大丈夫です。マップピン、画鋲の穴は〝通常損耗〟とされ、原状回復の必要はありません。大家さんは原則、費用請求できません。僕は不動産賃貸業もしているので、このことをよく理解しています。(詳しくは法務省の「民法(債権法)改正」のPDFをご覧ください。
「マップピンで固定」に決めるまで、紆余曲折あったのですが、おもしろくないのでカット!(笑)
さらに、簡単取付のために、アタッチメント方式を採用しました。
百聞は一見にしかず。アタッチメント方式をご覧ください。
壁に貼り付けてある四角い枠がアタッチメント。まず、アタッチメントを壁に取付け、次に換気扇本体を引っ掛けて取付けてます。(この試作品はアタッチメントが両面テープで貼ってありますが、試作品だからですヨ!(*^^*))
これなら誰でも簡単に取り付けできます!
実際にファンを回してみると、風が吸気口を抜けていきます!\(^o^)/
でも……
吸気口とファンの間がガバガバァ! サイドに空気が漏れる……というか流れてしまいます。まぁこの構造ならまだ当たり前です。
ということで、次回は吸気口とファンをつなげる、「気密スポンジを開発編」に続きます!
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