宇部道路

30歳。新作映画を中心にレビュー。趣味で小説や脚本を執筆。日曜には徒然なる日常の考え事や喜怒哀楽を投稿します。「映画.comレビュー大賞」優秀賞/「第19回北のシナリオ大賞」大賞/「第4回文芸思潮新人賞」佳作

宇部道路

30歳。新作映画を中心にレビュー。趣味で小説や脚本を執筆。日曜には徒然なる日常の考え事や喜怒哀楽を投稿します。「映画.comレビュー大賞」優秀賞/「第19回北のシナリオ大賞」大賞/「第4回文芸思潮新人賞」佳作

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【創作ノート】はじめまして

▶︎自己紹介の代わりに心から尊敬するアニメーション作家・今 敏監督は、どれほど多忙な生活の中であっても、毎朝パソコンに向かい日々考えていることを書き綴っていたと、教えてもらったことがある。その文章の多くは書籍として刊行されているので、機会があれば是非読んでみてほしい。 そこに刻まれているのは、いまは亡き天才の叫びと悩み、そして、”創ること””生み出すこと”へと託す果てなき希望。つまりは、生命を削ってもなお絵を描き続け、数々の傑作を生み出した紛れもない歴史そのものなのだ。僕た

    • 【日記】“さよなら日本”と“初めての海外出張”と“ただいま日本”の話【24.10/21-11/10】

      ついに!ついに!ついに!待望の海外出張!! 入社から8年、ずっと憧れていた海外出張の夢がついに叶ったここ最近でした。期間は11日間。行き先は本当に珍しく、きっと人生で二度と訪れる機会などないだろう”ある国”。詳細は今度また必ず旅行記として書くと誓い、今回はこの数週間で感じた”パッション”について。そう、パッションについて!!! おそらく叶わなかった夢と向き合い、今生きている現実を見つめ、未来について脳内がぐるぐると廻り巡り、その核へと向かう時間。 ▶︎さようなら日本!10

      • 【日記】“高円寺国際学生映画祭”と“京都で食べ逃し”と“なんだかダルい”の話【24.10/14-10/20】

        今週はすごくストレスのかかる1週間だった。激務のなかでもついに本番が始まったような気がして、「こうしなきゃ」「頑張らなくっちゃ」とプレッシャー。週の後半は京都に出張。でもなぜか気怠い体調に悩まされて、週末も疲れと仕事であっという間に過ぎ去ってしまった(ので月曜日投稿、と言い訳)。 そして、やっぱりこうも忙しいと小説や脚本は書けない…。橋田賞新人脚本賞の締切も近いというのに、、、筆が進まない…。ついついゲーム実況とかを見て、数少ない時間を溶かしてしまう。ダメだなあ、本当に。(

        • 【日記】“大阪出張”と“突然のボンボチ”と“総武線謎解き”の話【24.10/7-10/13】

          今週は緊張続きの1週間だった。書きたいけど、書けない。そんなことも多い1週間で、とにかく僕の人生にとって大切な1週間だった。憧れに近づき、夢や目標に手を伸ばし、でも同時に悔しさと悲しさと苦しさが押し寄せてくる。学びも多かった。いつか発表できたらなと思いつつ、とにかく美味しいものの記録でも書こう笑 ▶︎ドタバタの大阪出張10月10日。木曜日。 10年ぶりの緊張を味わうような出来事があり、そのこと自体の嬉しさを噛み締めつつも、どことなく悔しさが身に沁みながら、翌日の業務のために

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        【創作ノート】はじめまして

        • 【日記】“さよなら日本”と“初めての海外出張”と“ただいま日本”の話【24.10/21-11/10】

        • 【日記】“高円寺国際学生映画祭”と“京都で食べ逃し”と“なんだかダルい”の話【24.10/14-10/20】

        • 【日記】“大阪出張”と“突然のボンボチ”と“総武線謎解き”の話【24.10/7-10/13】

          【日記】“偉すぎる男”と“箱根でリフレッシュ”の話【24.9/30-10/6】

          結局月曜日に投稿しているではないか…。と書いたはいいが、結局は水曜日…。しかも、内容も2つだけ。最初の“偉すぎる男”を書いたときには、本当に絶好調で、「よーし今週からは書きまくるぞ」と意気込んでいたはずが…。まあ一番の理由は、あまり書くことがなかったからなんだけど。 でも、とりあえず平日夜に家で飲まないという決意は守れて、本当に体調が優れ、朝起きたときの気分も最高な1週間だった。もう絶対に平日夜に家では飲まないぞ! ▶︎どうも、私は偉すぎる男です9月30日。月曜日。 私は

          【日記】“偉すぎる男”と“箱根でリフレッシュ”の話【24.9/30-10/6】

          【映画感想】『侍タイムスリッパー』は希望なのか、絶望なのか。

          ★★ 口コミをきっかけにミニシアターから全国上映へと広がったことで「第2のカメ止め」と言われ、多くの観客の希望を託された本作。思ったよりいい話で感動する瞬間も多々あったけれど、どうしても許せない物語の展開に僕はむしろ絶望を感じた。 あらすじ作品情報以下、ネタバレを含みます。 ▶︎託された希望『カメラを止めるな!』を劇場で観たときの率直な感想は、「これはコントだな」というものだった。もちろん笑えるし、設定も構成も巧みで唸らされたし、96分の上映時間を飽きずに観ることができた

          【映画感想】『侍タイムスリッパー』は希望なのか、絶望なのか。

          【日記】なぜ働いているとnoteが書けなくなるのか【24.9/1-9/29】

          もう、正直予想はしてました。前回の記事、8月に1件も投稿できなかったことを嘆き、9月こそはと、こんなことを書いたのに。 なにが、「どうか今後ともよろしくお願いします!」だ!! ちーがーうーだろー!!! おかしい。本当におかしい。。。 ほんのちょっと言い訳をすると。 9月1日から8日までは、とある国々に海外旅行へ赴き、その日々は旅行記として書きたいなと思っていた。いや、思っている。書くぞ。 で、旅行の途中から体調を崩し、その回復に思いのほか時間がかかってしまい、9日から1

          【日記】なぜ働いているとnoteが書けなくなるのか【24.9/1-9/29】

          【日記】どうして8月はまったく投稿できなかったのか【24.8/1-8/31】

          「猛省」 きびしく反省すること。(広辞苑 第六版) 毎週日曜日。1週間の出来事と喜怒哀楽や思考を綴ろうと、書き始めたはずのこの【日記】。それだけでない。たくさんの映画を観よう、感想や考察を書き残しておこうと志したはずの【映画考察】。あろうことか丸々1か月ものあいだ、ただの1本も記事を投稿していなかった……。 もちろん途中から危機感はあった。やばい。このままだともう二度と書かないのではないか、と。決して映画を1本も観なかったわけじゃない。記事にできるような出来事が1つも起こ

          【日記】どうして8月はまったく投稿できなかったのか【24.8/1-8/31】

          【日記】“note創作大賞”と“大きな仕事”と“パリ五輪開会式”の話【24.7/23-7/28】

          とんでもなく暑くなってきましたね……。とうとう蝉も鳴き始めて、いよいよ夏本番という感じでしょうか。本当は四季のなかで圧倒的に夏が好きなんだけど、流石に暑すぎる……。開放的な気分とは裏腹に、部屋に篭りたくなるほどの猛暑に体力が奪われる。そんな1週間の話。 ▶︎note創作大賞2024応募しました!7月23日。火曜日。 本当にもう僕っていう奴は……。今回もまたギリギリもギリギリ。note創作大賞2024のエッセイ部門に、23:59:50で応募しました。 テーマは、僕がかつて患

          【日記】“note創作大賞”と“大きな仕事”と“パリ五輪開会式”の話【24.7/23-7/28】

          【創作大賞2024】金閣寺〜うつ病の果てに〜【エッセイ部門】

          2021年5月25日。北海道札幌市中央区。 僕は「中等度のうつ病」と診断された。 2か月間の自宅療養。重たい日々が始まった。 きっかけは、とある大きなプロジェクトだった。準備期間はおよそ半年。最後の2か月間はほとんど休む暇もなく、本番直前は朝4時まで働いて朝7時には出社する究極ブラックな勤務が2週間近く続いた。 振り返ってみると、きっとどこかのタイミングで身体は限界を迎えていたんだと思う。食事を摂る時間も次第になくなって、体重は54kgまで落ちた。身長179cmの僕はどう

          【創作大賞2024】金閣寺〜うつ病の果てに〜【エッセイ部門】

          【日記】“友達を失った夜”と“美味すぎる鶏焼肉”と“自炊”の話【24.7/8-7/14】

          7月になって半端じゃないくらい暇になり、ほとんど毎日飲んでしかいない。連日連夜、遅い時間まで飲み歩いては記憶をなくし肝臓を痛めつけるだけの日々。なんて虚無な生活なんだろう。一緒に飲んでくれるすべての人に心から感謝を感じつつも、自分の自堕落な姿勢には本当に嫌気がさしてくる。 ▶︎僕はまた友達を失ってしまった7月8日。月曜日。 僕は本当にダメな奴なんだなと、狂うほどに自分のことが嫌になる1日だった。いくら反省しても治らない僕の酒癖の悪さはもはや病的で、それに甘んじている時点で中

          【日記】“友達を失った夜”と“美味すぎる鶏焼肉”と“自炊”の話【24.7/8-7/14】

          【日記】“銭湯でまったり”と“長袖の限界”と“ヤンシナ二次”の話【24.7/1-7/7】

          いろいろなことがやっと落ち着いた。あまりに多くのことがありすぎた【6/24-6/30】のことは、そっと胸に刻んでおこうと思う。本当にゆっくりできた最高すぎる1週間の最後には、最高に嬉しい知らせも届いたりして。 ▶︎銭湯×ビール×ラーメンで最高休日7月2日。火曜日。 大忙しだった6月を終えて、この日は有休を取得してとにかく1日まったりしようと決めた。この日の最高気温は30℃ごえ。いつのまにか世界は夏に突入していて、眩しいほどの陽射しと茹だるような暑さが、高揚感と疲労感を同時に

          【日記】“銭湯でまったり”と“長袖の限界”と“ヤンシナ二次”の話【24.7/1-7/7】

          【映画考察】『関心領域』は恐ろしいほどに徹底した“想像力”の映画だ

          ★★★★ なんという恐ろしい傑作が誕生したのだろうかと唸らずにはいられない。徹底的に計算された「音」が支配するこの映画は、観る者に「想像」することを要求し、観る者の「想像」を拡張させる。完璧なまでに「想像力」の映画だった。 ーあらすじー作品情報以下、ネタバレを含みます。 ▶︎3つの感想①「普通の日常」に潜む「残虐な非日常」 あらすじにあるとおり、この映画の舞台はアウシュビッツ収容所のすぐ隣。1枚の壁に隔てられた場所で幸せに暮らす家族の物語だ。 まずこの設定からして、僕

          【映画考察】『関心領域』は恐ろしいほどに徹底した“想像力”の映画だ

          【映画考察】『オッペンハイマー』でわかった僕がノーラン映画を苦手な理由

          ようやく観れました!アカデミー賞総なめの話題作、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』。観たい観たいと、観なきゃ観なきゃと思い続けて、数ヶ月。期待値の高まりが激しすぎたせいかもしれないけれど、結果的には「やっぱり僕はノーラン監督が苦手だな…」と思ってしまった…。 ▶︎あらすじ米国をはじめ全世界での公開から遅れること半年以上。唯一の被爆国である日本で、「原爆の父」とも呼ばれるオッペンハイマーの伝記映画が公開されること、あるいは公開されないことが大きな議論を巻き起こ

          【映画考察】『オッペンハイマー』でわかった僕がノーラン映画を苦手な理由

          【受賞】「映画.comレビュー大賞」にて『もののけ姫』のレビューが優秀賞をいただきました!

          とても嬉しいご報告です! 先週金曜日に発表された「映画.comレビュー大賞」にて、279本の応募レビューのなかから、僕が『もののけ姫』について書いた「人間と自然の対立を描く映画ではきっとない」が優秀賞を賜りました!読んでくださった方々、選んでくださった方々に、心から大感謝です。 ささやかながら映画の感想を書いている立場としてこの上ない喜びであり、まだまだ未熟な僕にとって身に余る光栄でありました!この受賞を励みに、もっともっと映画を観て、もっともっと感想や考察を言葉と文章に

          【受賞】「映画.comレビュー大賞」にて『もののけ姫』のレビューが優秀賞をいただきました!

          【日記】“雨のふる朝”と“出社する意味”と“静岡小旅行”の話【24.6/17-6/23】

          6月21日、ついに関東にも梅雨入り宣言が出されたけれど、平年より2週間も遅いばかりか、それ以降もあまり雨に降られていないような気がする。ただなんとなく「むん」とした空気が澱み、季節が変わっていく予感を肌で感じる。そんな1週間の日記。 ▶︎ふいに“雨”の香りがした6月18日。火曜日。 疲れているときにかぎって、なぜか早く目が覚めてしまう。そんな経験はないだろうか。特にここ1か月は睡眠時間も少なくなっていたので、”慣れ”のようなところもあるのかもしれない。この日も意味もなく6時

          【日記】“雨のふる朝”と“出社する意味”と“静岡小旅行”の話【24.6/17-6/23】