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お子様ランチならぬお子様ベンチに一目惚れ
昨年、近所のお客様のガレージ断捨離で
まとめていくつか家具を引き取ってきました。
そのうちのひとつ、一目惚れした子供用のお庭ベンチ。
完全に公園にあるベンチのミニコピー。
座面も立派に木でできてるし
鉄製の脚のデザインもそのまま。
背もたれに至っては子供用らしく農園の動物が描かれている!
なんという可愛らしさ!
手元に来てからしばらくは工房の看板代わりにフライヤー並べたり鉢植え置いたして使っていました。
我が工房の趣向を象徴するのにふさわしいベンチです。
それにしてもこのベンチ、出所は不明ですが
なんともちゃんと作られていました。
でもね、そうなの。
子供用だからって品質を変える必要はないですよ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129503423/picture_pc_6ca8023971dabe2a32f98ca0e8d45344.jpg?width=1200)
座面にチークの無垢材、
脚は鉄製。
木の座面はクッションもないし色だって無造作にただ木の色です。
でもだからこそ木材の温かさや木目の美しさに触れられます。陽が当たっても熱くなりすぎない。寒い冬も冷え切らない。
鉄の脚は重たい。
だからこそ、そこからじっと動かず横転しない。勝手に動かせない。
それらはむしろ子供達こそ触れて使うべき資質だと思います。
それがこのベンチに惚れ込んだ本当の理由です。
子供用だと何故かプラスチックやゴム製になるものが多いです。
安全性を考えてのことだとは思いますが
それは同時に短期的な消費を教え込んでいるということでもあります。
異常に丈夫だったり割れない物に囲まれる必要もありません。
雑に扱えば物は壊れる。
それはこの世の条理。
それを直せるか直せないか。
直して使うなんて、もう脳裏に浮かばない世代が親になっている現代。
次の世代の子供さんたちにこそ
本物を知ってもらいたい。
子どもは小さい人。
ただ小さいだけですべての感性を
しっかり持っています。
むしろ大人よりも敏感な感性で持って生きています。
そんな時期に触れるものはぜひこんな「本物」であって欲しいなと思います。
このベンチ、先日遂にお嫁に行きました。
近所に住むおばあちゃんがベランダを可愛くしたいと言う事で
修復したのちに彼女の陽当たりのいいベランダに納品してきました。
お孫さんが座るのかな。
今回の修復で
おそらくこのさき20年は使える。
孫世代が、幼い頃の思い出として懐かしむのに充分な時間。
そして多分、その次の世代までも余裕で使えるクオリティ。
SDGsでしょ?笑