「上達の仕方」を教えてくれた洗濯物事件
「お父たんでも、苦手なことあるんだね〜」
ある日、長女(小4)が放った言葉。
この言葉から、「成長」「上達」に必要なモノが見えてきました。
いつも同じ失敗を繰り返す、、またこのパターン、、一向に上手くならない、、
無意識のうちに同じ失敗を繰り返してしまう。
夫の何気ない日常で浮き彫りになったお話です。
夫の洗濯物事件
洗濯物を毎朝干すのが日課の私。
その日はたまたま、夫が干してくれました。
前提として、
私の夫は何でも器用にこなすタイプです。たまに作る料理はおいしくて、普段夕飯を食べたがらない息子もバクバク食べて、おかわりするほど。。(悔)
DIYやモノづくりも上手。何をやってもそつなくこなします。だから、洗濯物を干すくらい簡単だろうと思っていました。
でもなぜか、夫が干した洗濯物は、夜になると毎回生乾きになるのです。娘がつぶやきました。
「お父たんでも、苦手なことあるんだねー」
これを聞いて、私は「本当に夫は洗濯物干しが苦手なのか?」「なぜ毎回こうなるんだ??」と考えました。そして気づきました。
夫が生乾きを繰り返す理由は、
干した後の「結果」を見ていないからだと。
「結果」を見ないと、改善ができない。
夫は洗濯物を干すことはあっても、それを取り込んで畳む作業はしません。つまり、干した結果がどうなったかを認識する機会がないんです。
「この干し方だと乾かなかったな」とか、「風通しを良くしたらしっかり乾いたな」という改善の経験がないまま、ただ干しているだけ。これでは毎回同じ干し方をして、生乾きになってしまうのも納得です。
一方で私は、日々の家事のルーティンの中で無意識に「やってみる」→「結果を見る」→「改善する」を繰り返してきました。だから、洗濯物が乾くコツを自然と身につけているんです。
ではなぜ私は料理が上達しないのか?
ここで疑問が浮かびました。
私には、毎日「結果」を見てるのに、
一向に上達しない分野があります。
それが「料理」です。
「作ってみた結果、微妙な味だった」
を毎日繰り返してるのに、上達しない。。
なぜだ。。。
その理由に気づいたのは、最近のことでした。
ある日、発注ミスでひたすら白菜ばかりが家に届いた月がありました。朝も昼も夜も、延々と白菜料理を作る日々。そんな中、これまで気づかなかった「白菜料理のコツ」が見えるようになりました。
その時、ふと思ったのです。
「ああ、料理は結果を味わっても、同じ料理を明日作らないから上達しないんだ」
洗濯物とは違い、料理は要素が多く、変動もします。食材や調味料の違い、味付けの加減、その日の気分や時間の余裕…。毎回新しい挑戦になるため、結果を比較して改善する機会が少ないんです。
お味噌汁から見る「成長」するポイント
その証拠というか
そんな私でも、ひとつだけ格段に
上達した料理があります。
「お味噌汁」です。
毎日、昆布と鰹節で出汁をとって
きのことゴボウと白味噌を入れる。
具材は多少変動しますが、ほぼ毎日同じモノを作っているので、格段に美味しい味噌汁を作れるように成長しています。
「お味噌汁の成功体験」から成長のポイントは、
◎変動要素が少ない中で
◎小さな改善を重ねること
なのだなと感じました。
「やってみよう!」だけではモッタイナイ
そんな体験から、ただ「やってみる」だけではもったいない!と感じました。(私はわりと勢いでパン!とやっちゃうので、その場限りが多いタイプです。)
・目的意識を持つ
(ホッとする味噌汁作りたい)
・変動要素を少なくする
(毎回出汁や具材を同じにする)
・結果を確認する
(深みがない、味噌が薄いなど)
・仮説を立て検証する
(次回はきのこの種類を増やしてみよう)
ようはPDCAってことですよね。
あまり気にせず今まできましたが、やっぱり大事なことよねと日常生活レベルで感じたのでした。
時間と予算は限られているから。
日々の生活の中での小さな気づきでしたが、
これってお仕事もそのまま言えることです。
「なんか上手くいかないな」
「自信がないな」
という方は、やり始める前に「目的」を持って始めているでしょうか?その「結果」をキチンと把握できてるでしょうか?
たとえば、
「とりあえず個展やりたい!」
「とりあえずグループ展やりたい!」
「とりあえずマルシェ出展したい!」
とりあえず経験になるだけでも大変素晴らしいことだと思いますが、限られた予算と時間です。せっかくなら、目的意識と施策をもって参戦し、一回一回の成長率をグンと上げていきたいなと、私は思うのでした。
ということで
私は今イラストで手こずってる案件があるので、一気にガラッと変えるのではなく、仮説を立ててイラストの一部分だけ変更して比較して結果を確認する。を繰り返してクオリティを上げていきたいと思います。