駆け出し作家と、少女の未来。
駆け出し作家は、あの少女がどうなるのか、まったく考えがつかない。幸せになるのか、たくさんの苦難に向かうことになるのか。
でも、彼女には帰る場所がある。あの場所で母は待っていてくれる。それは、本当にどうしようもなくなったとき、心のどこかで彼女を支えてくれる。と信じたい。
いつか彼女がどうしようもない哀しみに出会ったとき、はじめて母の言葉に、守られていた、愛されていたということを知るのだろう。
世界は広い。だから、どこかひとつは私が私でいられる場所が必要で。私以外で、私をよくも悪くも知ってくれている人が必要なのだ。
だから、探しにいこう。
どこにも行けないままつぶれてしまうぐらいなら、みすぼらしくとも進み続けたい。ほんの一ミリでも構わない。足を引きずってでも、唸りながらでも、何かを失ってでも。
私が今まで抱えてきたこと、でもどうしようもできなかったこと。
色々なことを織り混ぜて、たくさんの視点とアドバイスをもらって「少女の序奏」は出来上がり、想像よりも高く遠くへ。
私の手を離れて、客席のあなたへ。
ギザギザした刃を隠すことなく振りかざした作品でした。という感想をポロポロといただきました。
そうだろうな、と思います。一度は似たような経験を持った人はいるんじゃないかと、きっと私だけではないんだと、信じて書きました。
観てられなかった、観ていて辛かったというお言葉も糧にして進んで参ります。
書き続けたいと思いました。もっと、知らねばならないといけない。
一回こっきりでは、終われないと、知って考えて、私なりに表現し続けたいと思わせてくれた第一歩でした。
ハツゲキが動き出した時から、たくさん応援のしていただきました。プレッシャーは力になるのだと知りました。
開幕してからは、厳しくもまっすぐな感想を頂くことができました。
壱劇屋に所属することがなければ、ありえなかった時間でした。
劇団に所属し続ける者として、駆け出し作家として。そして、役者としても精進してまいります。
なにとぞ、これからもよろしくお願い致します。
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