少女を取り巻く大人たち
2日目終わりまして。気持ちと身体が連動しない故の気持ち悪さを体感しました。区民体育祭で、いきなり全力疾走したお父さんが怪我をする気持ちがなんとなくわかりました。こういうことだったのですね。世の大人に幸あれ。あ、私も大人か。
さて今回、主演は私ですが、私は振り回される人。振り回す人がいなければ、私はどこにもいけないし、「普通」を疑いもしなかったでしょう。そこに居続ければ安全なのですから。
私演じるユーリが活きれば、活きるほど、それは周りがそれ以上のパワーでもってして振り回してくれている。ということなのです。
その力に負けてしまっては、全部が台無しになってしまう。
ただのパワー同士の戦いになっても意味がない。それぞれの立場から、求められる出力で圧をかけて、ユーリを次の場所へ押しやっていく。
軍曹演じる岡村さんは、物理的なパワーで。
大佐演じる安達さんは、柔らかくでも型に押し込むように。
母を演じる是常さんは、絶対的な説得力と空間を締める言葉の圧。
この三方、どれかが崩れるだけでユーリは逃げられてしまう。どこかに逃げ道が見えれば、きっとその場所にとどまってしまう。これがじわじわ、でも確かに迫ってくるからこそ、物語が舞台上で成立するのです。
毎回毎回、関係性のすり合わせをすることもあれば、その回毎の空気感で戦うことも。
これが成立しているというのが、私はありがたいと思っていて。
信じている、信じてもらえている。と心のどこかで思えるのです。
そうして出来上がった土台の上に、どんどんプレッシャーをかけて、追い詰めてくる先輩たちをみてほしい。
手を変え、品を変え、質を変え、演技で魅せる。雰囲気で、劇場の空気を締めていく。そんな3人をみてほしい。
こればかりは、体感してもらわなければ、わからなくて。きっと、ユーリと同じ感覚になれるんじゃないだろうか。
もう一人、少女に関わる人がいますが、ちょいと毛色が違うので、また今度。
明日もお席ございます。
4作品あります、私の作品が刺さらなくとも、どれかはきっとあなたへ届くと、信じています。
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