その一瞬の笑顔に会いたくて 《水曜日のエッセイ by 逢志亭幸》
水曜日の記事は文章クラブ『放課後ライティング倶楽部』メンバーさんが担当です。だいたい2ヶ月くらいで順番がまわってきます。
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私は週に3回、幼稚園の子どもたちにそろばんを教えに行っています。ここの幼稚園の専門授業がなかなかすごいんです。
英語教室、音楽教室、プログラミング、自然教室、茶道教室、化学教室、書道教室、そして珠算教室。
なかなかのカリキュラムで子どもたちも忙しいのですが、限られた時間内で指導するのもなかなか大変です。珠算は年中さんからはじまります。
まずは数字の練習をするところから始まって、最後は検定試験を受けるところまで持っていきます。
この頃は月齢の差も大きくて、4月生まれの子と3月生まれの子はほぼ一年の差があります。
まだ鉛筆を握ったことがない子から、もう数字が書ける子まで、個人差はバラバラです。ひとクラス20名以上の授業は本当に大変なんです。分からなくて泣く子もいるのですが、こっちが泣きたい。
ということで、子どもたちが慣れるまでの4月から5月の時期は、私はちょっとブルーになります(笑)
今日は幼稚園のそろばん授業の日でした。授業が始まる5分前、子ども用のトイレの前を通りかかると何やら可愛らしい歌声が響いてきました。
歌っている曲は、なんとアラジンのホール・ニューワールド。
しかも英語で歌っている!!発音も素晴らしくよく歌い込んでいらっしゃるご様子。
さて、誰が出てくるのか?
私はトイレの前で出待ち。
てか、もう授業始まるぞ?
一曲気持ちよく歌い切ったところでドアが開いた。私は大きな拍手で出迎えた。
固まるはるこちゃん。
「はるこちゃんだったんだー!!
すごい上手だね!」はるこちゃんの表情がぷわーっと嬉しそうな顔に変わった。
そろばんはあんまり得意じゃないけど、こんな才能があったんだね。
「感動した!」by 小泉純一郎
3月生まれで、身体も小さいはるこちゃん。いつもおとなしくてモジモジしていたはるこちゃん。そんなはるこちゃんが、急に大きく見えた。
この日はるこちゃんはとってもいい笑顔で授業をしていた。
私が見たいのはまさにこの笑顔!
『自分でできた!』自信がつく
『すごい!』先生(親)に褒められる。
このセットでもれなく子どもたちの最高の笑顔を見ることができます。
子どもたちには自分の出来る!を増やして、自信をつけてほしい。少しでもその子の生きていく力になれたら嬉しいです。
まぁちょっと地味ですけど、そろばんもなかなか楽しいもんですよ。
おしまい
[ライター:逢志亭幸]
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