初心者フルマラソン完走の感想〜本番編だ!
重い腰を上げて、本番編を書いてみよう。
⑤前日
炭水化物を意識して、普段の食事に昼ご飯ににさつまいも一本追加、夜ご飯にさつまいも半分とアミノバイタルを飲んだ。美味しくて、なんでも基本美味しいと感じる自分の舌に感謝感謝。
そしてきっちり10時に就寝。6時起床予定。
⑥本番当日
起床成功。
ゆっくり卵かけご飯とさつまいも半分を食べたよ。
炭水化物食べすぎてなんとなくお腹が重い気がしたんだけど、持ち前の鈍さで乗り切った。
その後、走る用の服に着替える。一個一個着実にこなしていく感覚が好きだ。
高梨沙羅を見習って化粧もした。
持ち物を持って、家を出る。
2月にしては寒すぎず、清々しい朝だった。光が差し込み、17000円のランニングシューズを照らした。不安よりも希望を感じてた、何故だかわからないけど。
だって練習もそんなにしてないし。でも途中でリタイアする未来は見えない。
会場に向かう途中の公園では、たくさんのランナーがアップをしていた。いつもと違う光景、悪くなかった。非日常、お祭りが始まるみたいな感じ。
友達と合流した後、荷物を預ける前にトイレを探す。どこも激混み長蛇の列で、どんだけみんなトイレ行きたいんだよ!と突っ込みかけた。このおかげで荷物預けるのはギリギリ。間に合ったからOKです。
⑦とうとうスタート!
スタートの鐘が鳴り、列がゆっくり動き出した。私たちは一番後ろのブロックだったのでスタートラインを越えるまで10分程度かかる。
人がたくさん応援してくれてる、まだ序盤すぎるけど普通に嬉しい。だって人に大声で応援される機会なんてそうそうないよね。みんなありがとう。
最初の10キロは好調だった。走ってる時は。
問題は給水時。ポカリを飲むと吐きそう。深呼吸で吐きそう。食道と胃が受け入れない感じ。やばいんだけどどうしようもないから、水をゆっくり少しだけ飲む作戦に切り替えた。
15キロ地点の北海道チーズパンケーキを目指してひたすら走る。事前に調べておいて食べたかったもの。給食で置いてあるらしい。
今やもう食べたくないけど。気持ち悪いし。でも見たら元気出るかも。いや、逆に気持ち悪くなるかも。
疲れるから考えるのやめよう。虚無モード突入!
15キロ到着!
パンケーキ、なかった。もう箱が空だった。前の人が食べちゃったんだウルウル。
水とバナナは貰っておこう。
うっ、バナナきもちわるい、、、
でもなんとか食べ切って走り出す。カリウムカリウム。
次の給水どこや〜って考えるくらいには辛くなってきた。でも歩きません。20キロまでは歩きません。そりゃ歩きたいけど、友達と計画立てたからがんばるんや!
25キロで往復5キロのロードに入る。30キロ地点が隣に見えて、いけるじゃん!もうすぐじゃん!って思ってからが永遠だった。
え、折り返しまだ?って中間地点までに一万回考えたね。
ここら辺にくると歩いてる人の方が多い。
私たちもちょっと歩いて、走り出す。友達がペース引っ張ってくれてほんと助かった。すっごい早歩きで、早すぎるやろ!足が休まるどころか泣いてるやろ!って思ったけど、完走には必要なスピードだった。友、グッジョブだ!
ここら辺はもう虚無モードに突入できず。長い長い1キロ1キロを自分の足で刻んでいくしかないモード。心がプルプルのポキポキ、そして足が痛すぎる。
応援の人に感謝の心をさく余裕はない。しかもなんか眠くなってきた、脱水か、、
辞めたい、でも、辞めたくない!完走するんだYO!GO!
沿道からはたくさんの声援。
35キロ地点を超える。
君たちすごい、すんごいよ!と叫んでくれたお兄さん。足に冷却スプレーをかけてくれたキッズ。これを絶対完走して、もう二度と走らない、そう後ろで話す青年の気持ちが分かりすぎる。ここまで坂を恨んだのは人生で初めてです。
40キロ地点。
最後の関門を抜けた。ここまでくればもうゴールは近い。2.195キロが恨めしい。
脇をドラえもんがすり抜ける。なんでこんなきついことをやってんだろうな、君たちすごいなあ、と大声で笑いながら。
とうとうゴールが見えた。音楽隊が出迎える。美しい曲だった。フルマラソン後に聴いてるからかな。
メダルをかけてもらう。やり切ったんやなあ。
フルマラソン、42.195km、完
人生観が変わる、というセリフを多々見る。
これは正しくは、人生観が変わるきっかけ、だと思う。
フルマラソンを完走したからといって、人生観が変わったなどとは思わない。しかし、今はまだ気が付かないが、何かのきっかけにはなっただろう。
これからの人生で答え合わせをしていくのが楽しみだ。
おわり