誰と球場に行く?
サテ!
今夜も花の都の真ん中、神宮球場へ。仕事を馬車馬のように突っ走って終わらせての来場です。
本当ならホーム、東京ドーム、浜スタと関東を毎日のように観戦して回りたいところ。でもそうもいかない。
お金以上に、共に観る仲間がいないのである。
野球が好きな女性というのは、本当に少ない。野球?坂本知ってるー。原監督わかるー。カープ女子?阪神ファンこわいんでしょ?と、非常に偏った知識を持っている確率も高い。
かといってむやみやたらに男性と行けるわけでもなく、結局は友達界隈の中から行ってくれそうな人を探すことになる。ポイントは、行きたい人ではなく行ってくれそうな人。
周りが思うよりもずっと、女性に野球のハードルは高いのだ。ルールは意外に複雑で、ホームランを期待するもそんなに出るものではない。守る側としては出られても困る。
かといってファインプレーや投手がナイスピッチングしたところでその素晴らしさは伝わりづらい。
テット出塁したね走るかな!?山崎打つねー、青木、わぁホームラン!からの村上、バレンティンと驚異打線!西浦、中村、廣岡、今日は何かいつでもチャンスじゃん!雄平出てきたよ!?頼むよ雄平!なんて伝わるわけもない。
かつてのベイスターズのように、5点差じゃまだ勝てるかわかんない…ビクビク、みたいな不安も伝わらない。淀んだ空気の浜スタに現れる福留、もう打つじゃん絶対無理やだ、とかね。
それを踏まえて、いかに楽しんでもらえるかが誘った側の務めである。
例えばグッズ。わたしはユニフォームを貸して着てもらう(自分は買ったテットの。友達はレディースデーの)。つば九郎のポシェットのかわいさで興味を持たせ、傘を貸す。東京音頭はわかりやすく盛り上がる。ただし打った時限定ね…。
友達はまんまと(?)その策略に乗り、ついにはわたしよりも声高らかに歌うようになった。「やまーだてつと!」「むらかみ!」「アーチを描けバレンティン!」「あーなーたのーちかーらをもとーめてーるのー」「Go Go swallows!」
思うツボである。
それでも行けるのは月に3回ほど。今のところ2人しか多少なりとも野球に興味を持ってくれる人がいない。
わたしは野球そのものが好きなので、本当は野球というものに関心を持ってもらいたい。でもわたしがサッカーやその他スポーツに関心がないように、すぐには難しいかなぁとも思っている。
だとしたら、選手とか雰囲気とか球場の食べ物とか、野球にまつわるものでも構わない。
「なんか楽しいよね」
でも、いい。わたしは物心ついたときから野球がそばにあったから、大人になって野球が好きになる人の気持ちがわからなかった。ずうっと、野球に関わって生きてきた。
そうじゃない人の方が多い。そういう人たちにも、「なんか野球って楽しいよね」って思ってもらうにはどうしたらいいんだろう?
一緒に楽しく野球が観たいなぁ。あぁもちろん、そもそも野球が好きな人と観に行くのも楽しいんだけれど。
少ないからね。
すわほー!って共に喜びたいもんです。