大人になった私は、言葉の宝石を見落としていた
“想いの熱量”。そのものさしとは、何だろう。
◇
娘と一番仲のよかった友達が、保育園を転園した。仲のよかった、というより、ほぼ一心同体。園へ送っていくと、その子がとびきりの笑顔で娘のそばに駆け寄って。そして必ず、手を握ってくれる。
お迎えへ行けば、「またあしたあおうね、ほいくえんくるよね?」キャッキャ言い合いながら、お互いをおんぶ、抱っこ。彼女たちの5年の人生のうち、そんな関係がもう3年もつづいていた。
私は事前にその子のお母さんから転園の話を聞いていて、娘にどう伝